サボテン(和名:仙人掌 せんにんしょう)の花言葉は
『燃える心』『偉大』『枯れない愛』
など、恋愛にまつわる意味が沢山あります。
とくに『枯れない愛』という花言葉は、
厳しい環境下でも力強く生き抜くサボテンの姿を連想する、サボテンらしい花言葉です。
ほかにも、トゲがある姿から、ちょっと皮肉で怖い意味の花言葉もあるサボテン。
神秘的な花をさかせるサボテン「月下美人」や、“サボテンの王様“といわれる「金シャチ」など、
人気の種類の花言葉も紹介します。
サボテンの花言葉の種類【全体】
サボテンにはさまざまな花言葉が存在し、国によってもバリエーションが豊富。
日本でよく知られている、サボテン全体の花言葉としては
などがあります。
サボテンの花言葉と由来【恋愛編】
サボテンは見た目のトゲトゲしたイメージとは違って、暑い環境の下、力強く鮮やかな花を咲かせることから、
情熱的な恋愛に関する花言葉が豊富です。
『燃える心』は、サボテンが暑い砂漠でも大きく成長しながら、花をつけることに由来し、
『偉大』や『枯れない愛』は、乾燥した大地でわずかな水でも育つ性質にちなんでいて、
普段の姿からは想像できないほど美しい花を咲かせることから『秘めた愛』という花言葉も生まれました。
『暖かい心』は16世紀頃、ヨーロッパで男性から女性へサボテンを贈る習慣があったことに由来する花言葉です。
このようにサボテンは、人間が恋愛中にお互いひかれあう気持ちの花言葉が多く、大切な日の贈り物としても最適です。
サボテンの花言葉【怖い&皮肉編】
サボテンの花言葉でも、ちょっと怖い&皮肉な意味のある言葉もあります。
怖い意味の花言葉といえば、やはり『枯れない愛』ではないでしょうか。
『枯れない愛』と言われると恋愛の場面では、愛情が重い人と受け取られてしまうほどの気持ちですよね。
しかし、それだけ本気の愛情が伝わりますし、『暖かい心』『燃える心』の花言葉を尊重しながら、
相手を思いやる気持ちを表している花言葉といえます。
そして『風刺』という花言葉は、サボテンが持つトゲから生まれた言葉。
社会や人を、遠回しに批判するようなチクッと尖った意見が、サボテンのトゲを連想させるのでしょう。
愛情に対して熱い心がありながら、一方で少々厳しい花言葉もあるサボテン。
もし、感謝の気持ちを込めてサボテンを贈ったつもりでも、
花言葉『風刺』が頭をよぎったら、相手によっては皮肉っぽく捉えらてしまうかもしれませんが、
それだけ、相手のことを真正面から思っているからこそ。
『枯れない愛』も『風刺』も、相手を真剣に思う熱い気持ちということには変わりありませんよね。
サボテンの花言葉【英語編】
花言葉は日本だけでなく、世界にもあります。
英語で表現されるサボテンの花言葉は
『endurance(忍耐)』
『ardent love(燃えるような愛)』
『grandeur(雄大、偉大)』
『warmth(優しさ、暖かさ)』
日本語の花言葉では、恋愛感情に関連したものが多いですが、
英語の花言葉では、頑張りたい時や、大切な人を応援したい時などにもおすすめ!
例えば『忍耐』は、受験や新生活の人生のターニングポイントで、気合いを入れたい時の味方になってくれます。
『偉大』は、『暖かい心』の花言葉とあわせて、母親の優しさを表現されることが多く、父の日や母の日のプレゼントにも最適です。
サボテンの花言葉【蝦蛄葉サボテン】※クリスマスに開花
花言葉:『燃える心』『偉大』『美しい眺め』『一時の美』
花期:10~1月頃
花の色:赤、白、ピンク、黄、オレンジ
誕生花:7月29日
サボテンの花を代表する品種といえばシャコバサボテン(蝦蛄葉サボテン)。
茎の節ごとに一対の突起があり、これがシャコ(蝦蛄)のように見えることから名づけられました。
『燃える心』や『偉大』という花言葉で知られるサボテンは、
シャコバサボテンの花言葉が代表となっています。
シャコバサボテンは冬に花をつける数少ないサボテンで、
北半球ではクリスマスの時期に開花することから「クリスマス・カクタス」というオシャレな名前も。
サボテンの花言葉には、品種ごとにつけられた花言葉も存在し、
シャコバサボテンは鮮やかな花言葉から『美しい眺め』という花言葉もありますが、
花が咲いている時期と、花がない時期の見た目のギャップが大きいため『一時の美』という花言葉もあります。
サボテンの花言葉【月下美人】※一夜限りの香りは別れの意味も…
花言葉:『はかない美』『はかない恋』『あでやかな美人』
花期:夏~秋
花の色:白
誕生花:7月19日、8月23日、10月29日
シャコバサボテンと並び、日本で定番人気のサボテンといえば月下美人。
一晩しか咲かない、甘く幻想的な香りを放つ不思議な花です。
古くから日本に普及しているサボテンの1つで、観賞用のほか、
特徴的な香りを用いて、香料の原料や食用としても用いられてきましたが、
現在は絶滅の危惧もされているほど、めったに見られない貴重な花です。
夜の8時頃から花が開き、翌日の未明にはしぼんでしまうという、名前の通りの月下美人の花。
一夜限りの甘い花をつけることから『はかない美』や『はかない恋』というお別れを意味する花言葉が生まれました。
神秘的で美しいことから、『あでやかな美人』という花言葉もあり
それでも『枯れない愛』を秘めつつ、すれ違いの恋愛感情がとても切ないですよね。
『燃える心』でプレゼントにサボテンを利用するのはもちろんですが、
逆に、大切な出会いにお別れをする時にサボテンをプレゼントする人も多いのが特徴です。
サボテンの花言葉【孔雀サボテン】※月下美人の人気交配種
花言葉:『幸せをつかむ』『儚い美』『儚い恋』『あでやかな美人』
花期:5~6月頃
花の色:赤、白、黄、オレンジ、ピンク色
誕生花:7月4日
貴重な月下美人の交配種として人気が高いのが、クジャクサボテン。
花の色もバリエーションが豊富で、園芸用としても育てやすい種です。
サボテンの花言葉【金シャチ】※丸い形が個性的な王様
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花言葉:『はかない夢』
花期:20~30年に1度、春先ごろ
花の色:黄色 白色
誕生花:12月8日
キンシャチ(金鯱)は、 「サボテンの王様」とも言われ、誰しも見たことがある人気のサボテンです。
英名では「Golden ball cactus」、黄色の鋭いトゲで覆われているので遠目で見ると黄金の玉のように見えます。
均等に広がる黄色いトゲと、くっきりとした緑のコントラストが魅力で、
1メートル以上にもなる大きな姿と丸い形が特徴ですが、
気軽に置ける小さい園芸用サイズはプレゼントやインテリアとしても人気があります。
淡い黄色の花をつけますが。花が咲くには2~30年以上かかり、なかなか見ることができないことから、
『はかない夢』という花言葉がつけられました。
サボテンはプレゼントに最適な理由
『燃える心』や『偉大』など、力強くロマンチックな意味が多いサボテンの花言葉。
中には月下美人の『はかない美』や、キンシャチの『はかない夢』ように、
その貴重さから、個性的な花言葉を持つ品種もあります。
大好きなパートナーや大切な両親や友人、尊敬する上司にプレゼントしてみるのも良いでしょう。
普段は照れくさくて言えないような言葉も、花言葉に託せば素直に伝えられそうですね。
お部屋の模様替えや、一人暮らしのお部屋にも、ちょっとしたアクセントとして、
おしゃれなインテリアとして気軽に買えるサボテンは、
見た目のかわいさはもちろん、置き場所にも困らず、グリーンは癒し効果もあり、独特な形が目を楽しませてくれます。
サボテン(Cactus)は種類もバリエーション豊富!
和名 | サボテン |
科・属名 | サボテン科 |
英名 | Cactus |
別名 | シャボテン、仙人掌(センニンショウ)、覇王樹(ハオウジュ) |
原産地 | 南北アメリカ大陸 |
誕生花 | 7月29日、12月10日(シャコバサボテン) |
開花時期 | 周年(種類による) |
サボテンは、サボテン科に属する植物の総称、
北アメリカと中央アメリカを中心に2000~3000種以上、
品種改良されたものまで含めると、5000種以上にもなるといわれています。
- 花を付ける種と付かない種
- トゲが有る種と無い種
- 生育する季節の違い
- 冷帯地域でも生える種
など、形状・色・大きさは数えきれないほど多種多様です。
サボテンの名前の由来
サボテンは、16世紀後半にサボテンを持ち込んだ南蛮人(ポルトガル人・スペイン人)が、
ウチワサボテンの樹液をシャボン(石けん)として利用していたたことから、
「石鹸体(さぼんてい)」→「サボテン」となったのだとか。
英名の「Cactus(カクタス)」は、ギリシア語でトゲのある植物を意味する「カクトス」に由来します。
ちなみに、サボテンの和名「仙人掌(せんにんしょう)」は、字の通り
という意味。
仙人掌は、中国の前漢の第7代皇帝・武帝の物語に由来するそうで、
- 中国語で仙人掌(シャンレンジャン)
- 韓国語で仙人掌(서닌장 ソニンジャン)
と発音表記されます。
サボテン(仙人掌)の花言葉!怖い&別れや皮肉な恋愛の意味も?まとめ
恥ずかしながら、神秘的な花で有名な「月下美人」が、サボテンの花だと初めて知った筆者。
孔雀、蝦蛄、金シャチ…など、花の形が、動物や生き物に例えられているのも面白いですね。
恋愛にまつわる花言葉の中にも、美しくも儚く、時にはトゲのある意味の花言葉もあるサボテン、
自分用のインテリアとして、大切な人へのプレゼントとしても喜ばれますよ。
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