吉本新喜劇のテーマ曲『ほんわかぱっぱ~♪』の曲が流れると…
桑原和男
「ごめん下さい、どなたですか?大家の桑原和子と申します。お入り下さい」「ありがとう」
→全員、前のめりでズッコケる。
の光景が、自動的に頭に流れるのは関西人のアイデンティティの一つです。
昭和50年代生まれの筆者、小学生のころは、土曜の半日学級を終えて帰宅、
父が作ってくれた炒飯で、ちょっと遅めのお昼を食べながら聞いていた思い出がフラッシュバック。
トランペット音で ♪ ホンワカ パッパ ホンワカ パッパ ~♪
吉本新喜劇のために作られたと信じて疑わない曲!
腰が抜けるような音がオープニングにピッタリのこの一曲は、
実は原曲となる曲があったんです!
吉本新喜劇テーマ曲「ほんわかぱっぱ」の原曲、米国ジャズの題名は?
「ほんわかぱっぱ♪」は吉本新喜劇のオリジナルかと思いきや、実は原曲はアメリカの古いジャズナンバー。
レオ・ウッドというアメリカの音楽作曲家によって1918年に作曲された
「Somebody Stole My Gal」(彼女を誰かにとられてしまった)
という失恋のジャズナンバーなんです。
「Somebody Stole My Gal」は古いジャズの曲のため、
作曲者の死後50年を経過している現在は、著作権料は発生しないのだとか。
関西人にとっては知られ過ぎているメロディー曲ですが、
初めてタイトルや演奏者を知った方も多いのではないでしょうか?
吉本新喜劇テーマ曲はいつから?
「Somebody Stole My Gal」が最初に作曲されたのは1918年ですが、
実際は1948年に「12番街のラグ」を大ヒットさせたピー・ウィー・ハントPee Wee Hunt楽団が、
デキシーランド・ジャズ※にアレンジしたものが、
なんば花月(現なんばグランド花月)がオープンした1963年から吉本新喜劇のテーマ曲に使用されていたそうです。
※ディキシーランド・ジャズ(Dixieland Jazz)は、クラシック・ジャズ(古典的ジャズ)に分類される一分野。
別名ニューオーリンズ・ジャズとも呼ばれ、20世紀初頭にニューオーリンズで発達したジャズのスタイルです。
「Somebody Stole My Gal」の題名や楽譜は?
吉本新喜劇のオープニング曲として、ほんわかぱっぱ♪の楽譜の元となった
ピー・ウィー・ハントPee Wee Hunt楽団のCD。
現在は、
アップルミュージックや、Amazon Musicなどからダウンロード可能で、
ビー・ウィー・ハント楽団のアルバム「ALL THE BEST」にも収録。
また、吉本新喜劇のテーマ曲「Somebody Stole My Gal」の楽譜(譜面)については、
【ミュージックエイト│吹奏楽・器楽・ジャズ等の楽譜販売、出版】
でも正規販売しています。
吹奏楽などでも演奏できれば、(関西圏だけかもしれませんが!)
学園祭など盛り上がること間違いなし!ですね。