生活の必需品、冷蔵庫。
冷蔵庫は、家の中にある家電製品の中で、1番電気代を消費してるってご存知でしたか?
食品を冷やすために、24時間365日ずーっと電気を使っているわけですから、納得ですよね。
冷蔵庫も年々性能が良くなって、電気代も10・20年前の旧式と比べると、
今すぐ最新式に買替えたほうが、電気代よりオトクになるほど、格段に省エネになっています。
日ごろのちょっとした使い方を見直すだけでも、もっと電気代を節約できちゃいます!
冷蔵庫の電気代!1か月あたりの計算方法
冷蔵庫の電気代は、自分でカンタンに計算できちゃいます。
「年間消費電力量」×1kWhあたりの電力単価=年間電気代
冷蔵庫には必ず「年間消費電力量」が記載されています。
- 冷蔵庫の取扱説明書
- 冷蔵庫内の品質表示ラベル
のどちらかに載っているはずです。
「kWh」とはキロワットアワーと読み、電力を1時間使用した時の単位になります。
電力単価は、お使いの電力会社HPで“料金単価表”と検索するか、
毎月の請求明細書にも記載があるはず。
冷蔵庫の消費電力量は、JIS(日本工業規格)によって測定方法が定められていて、これで、おおよその電力量が分かるというワケ。
2012年式HITACHI(370リットル)の電気代はいくら?
ちなみに、我が家に2012年式HITACHI(370リットル)の冷蔵庫があったので、計算してみました。
年間消費量…430kWh 電力単価…28円
↓
430kWh×単価28円=12,040円
1年で12,040円の電気代、1ヶ月に換算すると、
12,040円円÷12ヶ月=1003.333・・・
つまり、月約1,000円が冷蔵庫の電気代ということですね。
24時間フル稼働の冷蔵庫、高いととるか、安いととるか。
次の章では、意外と知られていない、冷蔵庫の容量と電気代は反比例するという驚きの事実をチェック
冷蔵庫の電気代は容量が小さいほど高い?
大きさが豊富にある冷蔵庫。
冷蔵庫が大きくなればなるほど、冷やすのに時間がかかって、それだけ電気代もかかるのでは?と思いますよね。
《2019年最新式冷蔵庫の年間消費電力量をもとに計算》
1人暮らし向け冷蔵庫146L(年間消費電力304kWh)の場合
⇒304×27=年間電気代 8,208円2~3人暮らし向け冷蔵庫365L(年間消費電力345kWh)の場合
⇒345×27=年間電気代 9,315円3~4人暮らし向け冷蔵庫455L(年間消費電力250kWh)の場合
⇒250×27=年間電気代 6,750円4人以上暮らし向け冷蔵庫600L(年間消費電力270kWh)の場合
⇒270×27=年間電気代 7,290円
冷蔵庫は小さいほうが電気代が安いイメージがですが、実際は、
大型の冷蔵庫のほうが年間消費電力量が小さいため、省エネで電気代が安くなる場合もあります。
大型になればなるほど、冷蔵庫は値段は高額ですが、
実は電気代は小型の冷蔵庫よりも安く抑えることができる場合もあります。
これから冷蔵庫を買おうと検討している人は、
年間消費電力量も、しっかり目安の一つにしてください。
冷蔵庫の電気代って10・20年前より何倍オトク?
冷蔵庫は、機種やサイズによって電気代は変わってきますが、
年間約5,000~12,000円と、家電の中で一番電気を消費しています。
そして、ひと昔(10年前、20年前)と比べても、
年々省エネ化が進んで、進化している家電のひとつ。
10年前((2009年ごろ)と比べると…
例えば日立の下記2つで、年間消費電力量を比べてみると
- 2018年モデル:239kWh(520L)
- 2008年モデル:370kWh(501L)
370kWh ⇒ 239kWhということは、マイナス131kWh!
つまり、10年間で64%も省エネになってる、ってことですね。
10年前の冷蔵庫に比べて年間電気代が6,777~8,127円ほど安くなることもアリ!(501~550L想定)
20年前 (1999年ごろ)と比べると…
10年前ですら大きな差なら、20年前の冷蔵庫ってとんでもない電気代なんじゃ?
と予想できますね。
さすがに20年前の冷蔵庫は、メーカーのホームページにも詳細のスペックが無いため、
環境省の「しんきゅうさん」のデータを参考にしてみます。
「しんきゅうさん」データによると
容量501~550Lの1998年モデルは年間消費電力量が1,000~1,100kWhもあるんだそう!
2019年最新式の冷蔵庫が、270~350kWhがトレンドの現在に比べて、とんでもない電気消費量だったんですね。
これだけでも、20年前の冷蔵庫は、電気代が3倍以上かかってることが分かります。
20年前の冷蔵庫は、年間消費電力量が1,000kWh越えも!今の3倍以上も電気を食ってるかも!
冷蔵庫の電気代の節約術&故障防止ポイント5つ
「冷蔵庫の電気代のおおよそ金額はわかった。思ったより安かったから、節約しなくてもいいかな?」
と、思ったあなた!
じつは、冷蔵庫の電気代の節約を意識することは、
冷蔵庫の故障を防ぐことにもつながるので、とっても大切な事なんです。
ふだん冷蔵庫を使う時に気を付けたいポイントはこちら
- 壁から5㎝程度離して冷蔵庫を置く
- 冷蔵庫の上に物を置かない
- 冷気吹き出し口をふさがない
- 食品を入れすぎない
- 熱いものは冷ましてから入れる
- 冷蔵庫を開ける回数を減らす
です。
1.壁から離して設置する
壁にピタッとくっつけて設置する冷蔵庫は、じつは良くありません。
冷蔵庫は中を冷やす分、外に熱をだしているので、
壁に近いと、熱が壁で跳ね返って、冷蔵庫が熱くなります。
そうすると、冷蔵庫が冷やすのに、もっと電気を使います。
できるなら、壁から5㎝程度は離すようにしましょう。
2、冷蔵庫の上に物を置かない
冷蔵庫の上って、有効なスペースとして、これは、意外とやってしまいますよね~!
でも、冷蔵庫にはよくないんです。
冷蔵庫の上からも熱がでているので、それを物でふさいでしまうわけです。
うまく放熱ができず、より電気代がかかってしまい、故障の原因にもなります。
冷蔵庫の上に物を置くのは避けましょう。
3、冷気吹き出し口をふさがない
冷蔵庫内で、冷気が出てくる部分ってありますよね。
そこを、食品でふさぐと大変!
冷蔵庫内を冷やしにくくなってしまいます。
吹き出し口周辺には、食品を置かないようにして、もしくは、余裕をもって離して置きましょう。
4、食品を入れすぎない
ついつい、食品をパンパンに冷蔵庫に入れたりしていませんか?
そうすると、冷気が循環しにくくなるため、冷やそうとより電気がかかります。
冷蔵庫内は、余裕をもって置くようにしましょう。
5、熱いものは冷ましてから入れる
早く冷えるからと、熱い飲み物などをそのまま冷蔵庫や冷凍庫に放り込んでいませんか?
熱いものが入ると、冷蔵内の温度が極端に上がります。
すると早く冷やそうと、より電気代がかかります。
食品自体も痛みにくくするためにも、必ず、あら熱をとってから入れましょう。
6、冷蔵庫を開ける回数を減らす
暑い季節は、冷たい飲み物をとるのに、冷蔵庫の開け閉め回数が多くなりがち。
- 冷蔵庫内は取り出しやすいよう整理
- 飲み物は保冷ポットに入れておく
など、少し工夫をしてみると良いですよ。
我が家では、冷蔵庫に
《開けたらすぐ閉める!》
とメモを張り付けて、家族みんなで意識を高くしています(笑)
意外とクセでやってしまう事が多いこれらのポイント。
冷蔵庫を、壊れることなく長く使うためにも、日頃の使い方を意識することは大切ですね。
冷蔵庫の電気代の節約に、プランの見直しも
家じゅうの電気代を、もとから安く節約するためには、
料金プランの見直しも一つの選択です。
電気料金プランを見直せば、「電力量料金単価」が変わるたため、
家庭内で、一番電気をたくさん使う時間帯の電力量料金単価が安い料金プランを見直すことで、
普段と同じように冷蔵庫を使っていても、電気代を節約できる可能性があります。
契約先の電力会社の電気料金プランを、チェックしてみてくださいね!
冷蔵庫の電気代って10・20年前より何倍オトク?1か月の計算方法や節約術まとめ
冷蔵庫は年々進化して、電力消費量は20年前に比べると、三分の1ほどまでに減っています。
また、大きいサイズの冷蔵庫の方が、電力消費量が少ない場合もあるので、
もし、今使っている冷蔵庫が古い!
という事であれば、買い替えるのもオススメです。
少しの使い方で電気代を節約できる冷蔵庫。
あなたも、ぜひ試してみて下さいね!