天気予報の未明&明け方の時間とは何時?乾いた空気・湿った空気の意味も!

未明 明け方

 

天気予報などで「未明」「明け方」「夕方」と言って、

何時から何時までのことなのか、具体的な時刻を伝えないことってありますよね。

気温についても「猛暑日」「真冬日」など

湿度にいたっては「乾いた空気」「湿った空気」など。

意外とざっくりって思ったことありませんか?

モヤモヤを解消するべく、今回は、

一見あいまいな時間や気候を指す天気予報の言葉が具体的にどういうことを意味するのかまとめてみました!

 

気象庁が決めている「予報用語」

 

「明け方か~自分が朝起きるちょこっと前だから朝6時くらい?」

「猛暑日って36℃くらいかな?」

など、人によって解釈が分かれるお天気の用語。

 

正解は…

「明け方」=3~6時

「猛暑日」=日中の最高気温が35℃以上の日

など、こういった時間や現象の《明確な定義の取決め》は行政機関である気象庁が行っていて、

「未明」や「明け方」などの言葉一つ一つを正式には予報用語と言います。

未明&明け方の時間とは?時間帯の予報用語

 

まずは下記の図をご覧ください。

一日の24時間のうち、何時から何時までを意味する言葉なのかを一覧にしたものです

気象庁 予報用語 一日の時間細分図

引用元:気象庁 予報用語(一日の時間細分図)

予報用語
  • 0~3時  :未明
  • 3~6時  :明け方
  • 6~9時  :朝
  • 9~12時  :昼前
  • 12~15時:昼過ぎ
  • 15~18時:夕方
  • 18~21時:夜のはじめ頃
  • 21~24時:夜遅く

 

未明 → 明け方 → 朝 → 昼前 →昼過ぎ → 夕方 → 夜のはじめ頃 → 夜遅く、

と、3時間ごとに時間の定義がしっかりあります。

 

天気予報ではこのルールに基づいて発表していて、ニュースや新聞などもこれに従って使い分けています。

 

季節によって日の出、日の入りの時間は大きく変わりますが、予報用語の適用範囲は変わりません。

 

 

気温の予報用語

 

気温に関する予報用語も、具体的に決められています。

予報用語 定義
猛暑日 日中の最高気温が35℃以上の日
真夏日 日中の最高気温が30℃以上の日
夏 日 日中の最高気温が25℃以上の日
熱帯夜 夜間の最低気温が25℃以上のこと
冬 日 日中の最低気温が0℃未満の日
真冬日 日中の最高気温が0℃未満の日

引用:気象庁-気温に関する用語-2020年3月時点

 

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湿度の予報用語

 

予報用語で定義されている、湿度の定義はこちら

予報用語 定義
乾燥した(乾いた)空気 湿度が低い空気で、目安として湿度がおよそ50%未満の状態のこと
湿潤な(湿った)空気 湿度が高い空気で、目安として湿度がおよそ80%以上の状態のこと

引用:気象庁-気温に関する用語-2020年3月時点

 

湿度とは

 

湿度とは、その時の温度(の空気)が含むことができる水分量の上限に対し、

どれだけの水分を含んでいるのかを割合でしめしたものです。

 

空気の性質

 

空気の性質として、温度が変わると、同じ量の水分を含んでいても湿度が変わります。

温度(℃) 空気の性質
高い たくさんの量の水分を含むことができる
低い 少しの量の水分しか含むことができない

 

温度(℃)と湿度の関係

 

同じ温度下であっても、湿度の違いは私たちが体感する温度に影響がでます。

湿度 体感温度 快適に過ごすための対策
高い あたたかい(暑い) 夏なら湿度を下げる
低い 涼しい(寒い) 冬なら湿度を上げる

 

天気予報の予報用語のあり方

 

天気予報に使われる予報用語はどのようにして決められているんでしょう。

 

天気予報などメディアが伝える情報は

  • 電話・ラジオなどの音声主体のもの
  • テレビ・ネットなどの画像や文字が主体のもの

までさまざまな情報の受取手の状態を考慮し、誰にでも正確に伝わるようになければなりません。

メディアのイメージ図

予報用語は、気象庁で報道機関などの意見参考にしながら、次のような4つの観点から決めています。

明確さ 一見「不確か」と思えるものを一定のルールに基づいて表現
平易さ 専門的用語を多用せず、分かりやすさを第一に
聞き取りやすさ 音声のみで伝える状況も意識
時代への適応 時代の変化とともに柔軟な対応を

 

天気予報の未明&明け方の時間とは何時?乾いた空気・湿った空気の意味まとめ

 

一見範囲が曖昧に思える天気予報の用語。

気象庁が定義している予報用語では、「未明」は0~3時、「明け方」は3~6時という時間の範囲。

「乾いた空気」「湿った空気」などの湿度を表現する言葉も、具体的な%が、実はちゃんと決められています。

暑い気温を表現する言葉といえば、2017年の夏には、「スーパー猛暑」という言葉が初めてメディアで言われるようになり、

各地で40℃を超えることも珍しくなくなってきました。

スーパー猛暑は、現時点ではまだ予報用語として登録されていませんが、時代への対応で追加される可能性があるかもしれませんね。

何気なく聞こえていた言葉も、定義と、情報の受取手に対する配慮があったんですね!

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