猛暑日・真夏日・夏日・熱帯夜など、
夏の暑い日の用語としてたびたび出てきますが、
皆さんはその具体的な温度や定義はご存知でしょうか?
「なんとなく言葉のニュアンスで暑さ具合はわかるけど…?」
って思うことが案外、多いんじゃないでしょうか。
2010年以降にわかに
「3日ほどはスーパー猛暑が続く予定でしょう」
なんて、ニュースなんかで聞かれて、新しい用語も誕生しています。
聞いただけで汗が吹き出しそうな、暑い日を表す言葉。
それぞれ具体的な温度や定義を紹介します。
夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜の温度と定義
気象庁が定義している、気温に関する予報用語はこちら
予報用語 | 定義 |
猛暑日 | 日中の最高気温が35℃以上 |
真夏日 | 日中の最高気温が30℃以上 |
夏 日 | 日中の最高気温が25℃以上 |
熱帯夜 | 夜間の最低気温が25℃以上 |
冬 日 | 日中の最低気温が0℃未満 |
真冬日 | 日中の最高気温が0℃未満 |
引用:気象庁-気温に関する用語-2020年3月時点
「夏日」→「真夏日」→「猛暑日」は、日中の最高気温が5℃ずつ高くなるたびに変わっていきます。
そして、
「酷暑日」「極暑日」については、
じつは、気象庁に「予報用語」としては登録されていない言葉のため、明確な定義というものはありません。
熱帯夜・スーパー熱帯夜・超熱帯夜とは?
熱帯夜は、最高気温ではなく最低気温に基づくもの。
夜間(18時頃から翌日午前6時頃まで)の最低気温が25℃以上の日をいいます。
ちなみに、27℃以上になると“熱帯夜より暑い夜“という意味で、
などとも言われることがありますが、正式な気象用語ではなく、明確な定義はありません。
「猛暑日」という言葉が誕生した背景
日中の最高気温が35℃以上の日”を表す「猛暑日」と似ている表現で、
「酷暑日」(こくしょび)
「極暑日」(ごくしょび)
というものがありますが、これは猛暑日と同じ意味の俗称です。
酷暑日・極暑日は、2005年頃から気象庁が「猛暑日」という新しい予報用語を公式に発表する以前に、
マスコミなど報道機関が言い出して、世間に定着した言葉なんです。
2005年の時点では、最高気温35度以上を表現する正式な予報用語は無かった、ということなんですね。
しかし地球温暖化の影響もあり、だんだんと最高気温35℃以上の日が連日つづくようになってしまいました。
これを受けて、気象庁が2007年に新しい予報用語「猛暑日」を正式に定義&登録しました。
ただし、予報用語の定義においては、激しい暑さを表す言葉は「酷暑」と定義され、「猛暑」は定義されていません
予報用語 | 意味 |
酷暑(こくしょ) | 厳しい暑さ |
酷寒(こっかん) | 厳しい寒さ |
引用:気象庁-気温に関する用語-2020年3月時点
40℃以上の日は何と呼ぶ?
2015年頃から、40度以上の日が各地で続くことも珍しくない現象になってしまいました。
しかし、40度をこえる最高気温の場合の予報用語や定義は、
ご存知のとおり、(今の段階ではまだ)つくられていません。
40℃以上だったとしても、35℃以上というくくりのため、予報用語としては
「猛暑日」
という表現になります。
ただ今後、さらに温暖化が進んで、最高気温40℃以上の記録日が多くなり、
稀な事ではなくなったりすれば、新しい定義が必要になります。
ですから、いまは俗にいわれている
「スーパー猛暑日」
「酷暑日」
「極暑日」
「超熱帯夜」
「スーパー熱帯夜」
などの言葉も、今後新しい言葉で定義が決まり気象を表す言葉として正式に登録される可能性は十分にあります。
酷暑日・極暑日・猛暑日・真夏日・夏日・熱帯夜の違いや定義まとめ
夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜については、予報用語として具体的な温度の定義があり、
酷暑日・極暑日は、猛暑日の俗称です。
なかでも、日中の最高気温が35℃以上の日を表す「猛暑日」は、2007年に新しく誕生した予報用語。
私たちがこどもの時代には、夏休みに人間の体温を超えるような気温の日が何日もあるなんて、あまりなかったですが、
今では40℃を超えるのは珍しくない状況になっています。
夏バテや熱中症に注意して、クーラーも上手に使いながら夏を乗り切っていきましょう!
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