冠水・浸水・水没・洪水・氾濫の意味と違いは?予報用語の使い分けを解説!

浸水 冠水

 

「道路冠水」「河川氾濫」「床下浸水」など、

台風やゲリラ豪雨があるたびに良く聞かれる水害についての言葉。

あなたは、違いや意味はご存知でしょうか。

私は改めて違いを聞かれると[?]となってしまったので、早速意味や違いを調べてみました!

 

予報用語とは

 

よく意味が混同されがちなのが、

  • 「冠水」と「浸水」
  • 「洪水」と「氾濫」

の違いではないでしょうか。

 

このような、ニュースで使われている予報の言葉は、

正式には

「予報用語」(よほうようご)

と言って、気象庁が定義付けをしています。

 

▼「予報用語」詳しく解説はこちら▼

浸水 冠水

冠水・浸水・水没・洪水・氾濫の意味と違いは?予報用語の使い分けを解説!

2020年4月9日

 


「冠水」「浸水」「洪水」「氾濫」の予報用語の定義

 

さっそく、気象庁のホームページで説明されている定義を、抜粋してご紹介しましょう。

予報用語 説明
冠水 農地や作物、道路が水をかぶること
浸水 ものが水にひたったり、水が入りこむこと。(用例) 床下浸水,低地の浸水
洪水 河川の水位や流量が異常に増大することにより、平常の河道から河川敷内に水があふれること、及び、堤防等から河川敷の外側に水があふれること。
備考)水文学における「洪水」の定義では、降雨や融雪などにより河川の水位や流量が異常に増大すること。
氾濫 河川の水がいっぱいになってあふれ出ること
決壊 河川の増水により、堤防が壊れること。

引用:気象庁「「河川、洪水、大雨浸水、大雨浸水、地面現象に関する用語」より

 


「冠水」と「浸水」の違いと使い分け

 

予報用語の説明を踏まえると、

冠水は、田畑や道路が水でいっぱいになって水に覆われている様子、

浸水は、建物などの中に水が「入り込む」という様子、

であることから、浸かるものの対象で使い方が分けられているようですね。

 

「冠水」(かんすい)

 

「冠水」(かんすい)とは、「農地や作物、道路が水をかぶること」という定義。

 

「冠水」の「冠」という漢字は、「かんむり」と読む通り「上にかぶせる」という意味もあります。

 

つまり「冠水」は、

「(田畑など土地の上に)水がかぶさった状態」

を意味します。

 

ですから、海や湖など最初から水に浸かっているような場所については、「冠水」は使われません。

 

具体的には、

「堤防の決壊により、畑が冠水した」

「大水で家の周囲が冠水した」

のように使われます。

 

「冠水」は、主に新聞などの報道や、書籍で用いられる言葉で、日常会話の中ではあまり使われません。

 

浸水(しんすい)

 

「浸水」(しんすい)とは、「ものが水にひたったり、水が入りこむこと」という定義。

 

洪水や大雨などによって、建物などの中に水が侵入してくる、というイメージですね。

 

「浸水」の「浸」という字は、「ひたる」「水につける」という意味があるので、具体的には、

「洪水で床下まで浸水した」

「大雨で多くの家屋が浸水被害にあった」

のように使われます。

 

「浸水」も、何かが水をかぶっている状態という意味では、「冠水」と違いはありません。

 

違いを挙げるならば、「どこが水に浸かるか」という対象物の違いです。

 

浸かっているのが「田畑や道路などの土地」なら「冠水」

「家屋など建物」なら「浸水」が使われる傾向にあります。

 

「洪水」と「氾濫」の違いと使い分け

 

「洪水」と「氾濫」の違い。

 

どちらも河川の水のあふれ出す状況を表現していますが、いまいち違いにピンと来ません。

 

そこで、国土交通省地方整備局のHPを調べるとこのように表現されていました

洪水 大雨や雪どけなどによって河川流量が普段より増大したり、氾濫すること
氾濫 河川などの水があふれ広がること。

 

「冠水」も「氾濫」も、自然災害など何らかの要因で水が河川から溢れる状態ですが、

「洪水」とは、

  • 河川の水量が大幅に増大するという状態
  • 増大した水が氾濫し、河川から流れ出る状態

という2通りの意味があります。

 

例えば、

「河川の氾濫によって家屋が流された」

洪水によって家屋が流された」

の2つは状態は同じですが、氾濫が広がって洪水になるため、イメージとして

氾濫≦洪水

といったところでしょうか。

 

「洪水」は具体的に、

「洪水によって地域一帯が水浸しになった」

「過去の洪水の教訓から、河岸に堤防が築かれた」

のように使われ、「河川の水量が一気に増えることや、その水が氾濫すること」を指しているため、

何かが水に浸かっていることを表す「冠水」「浸水」などとは、意味合いが明確に違います。

 

「水没」の意味

 

「水没」という表現も洪水などと混同しますが、気象庁では

「水没」という表現自体が、予報用語リストに登録されていません。

 

よく「携帯がトイレに水没して壊れた!」などは使いますが、

確かに天気予報では聞いたことが無かったかもしれませんね。

 

水没(すいぼつ)

 

ちなみに水没の意味は

すいぼつ【水没】地上にあった物が水に沈んで隠れてしまうこと。

「ダムの底に-した村」など-Weblio辞書-

 

「水没」(すいぼつ)は、大雨や洪水、ダム建設などで、建物や木などが、水に沈んでしまった状態です。

「ダム建設によって、故郷の集落は水没した」

「津波で車が完全に水没した」

このように、「水没」は普段は地上にあるもの(主に建物)が、完全に水にのまれて、隠れてしまうことを指します。

 

「冠水」や「浸水」の場合は、一部だけが水に浸かることを指すので、

道路が水浸しになる様子は、

× 道路水没

道路冠水

が正しい表現になります。

 

また、「水没」は「水に没すること」を指すため、

「水量が増える」状態を指す「洪水」とも、明らかに意味が異なります。

 

冠水・浸水・水没・洪水・氾濫の意味と違いは?予報用語の使い分けまとめ

 

台風やゲリラ豪雨などの水害を伝える際に使われる、予報用語ついて調べてみました。

水につかる対象物や被害規模の大きさで、呼び方が少しずつ異なるのは面白いですね。

被害に遭ってしまうのは突然なことも多いです。

万一の際、慌てることの無いように、

  • 身の回りの避難場所を確認しておく
  • 防災グッズや非常食を常備
  • 天気予報は定期的にチェック

など日ごろから防災対策を心がけるようにしましょう!

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