愛嬌のある顔と、ずんぐりむっくりした姿がかわいいと大人気のカピバラ。
「カピパラ」「カピバラ」どっちも発音してしまいそうですが、
「カピバラ 英語:Capibara」
が正解です。
「カピバラ Capibara」という名前の、英語と和名の由来、
変わった異名、かわいい生態や性格、オスとメスの見分け方などもご紹介!
カピパラとカピバラどっちが正しい?
「カピパラ」
「カピバラ」
はどっちが正しいのか?という疑問。
ウィキペディアによると
カピバラ(Hydrochoerus hydrochaeris、和名:オニテンジクネズミ/鬼天竺鼠)は、ネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属に分類される齧歯(げっし)類。
南アメリカ先住民の言語のグアラニー語「ka’apiûara(細い草を食べる者)」に因み、スペイン語に転訛(てんか)して「Capibara」と呼ばれるようになった
wikipedia カピバラ より
ということで、「カピバラ」が正解でした!
カピバラって何科?
英語でHydrochoerus(発音:ハイドロコロリス)は、「齧歯目カピバラ科の1属」という意味。
カピバラは生物学上「カピバラ属カピバラ種」という分類になります。
カピバラは、「テンジクネズミ科」に分類されている通り、ネズミの仲間。
オニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)…
ちょっと怖い名前ですよね。
「ネズミ」とというと、違和感も感じてしまいますが、
カピバラは生物学上、世界最大のネズミとして知られています。
カピバラは和名「オニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)」でモルモットの仲間
世界最大のネズミ、カピバラ。
カピバラの和名「オニテンジクネズミ」の元となっている
「テンジクネズミ(天竺鼠)」
という動物、何かご存知ですか?
実はテンジクネズミ(天竺鼠)とは
「モルモット」
のことなんです!
なぜ日本でモルモットをテンジクネズミ(天竺鼠)と言うかというと、
天竺(てんじく)とは、紀元前頃に中国や日本で、「インド」を意味する古い言い方なんです。
江戸時代にオランダから持ち込まれたモルモット。
そのモルモットを見た当時の日本人は「インドからやってきたネズミ」という意味で、
モルモットにテンジクネズミと名付けたそうです。
英語ではモルモットはネズミじゃなくて豚!
ちなみに、「モルモット」を英語では
「Guinea pigs・ギニアピッグ」
と言います。
ギニアピッグ=ギニアの豚、
ギニアとは、アフリカ西部の共和国のこと。
・日本でモルモットは《インドのネズミ》の意味
・英語でモルモットは《アフリカの豚》の意味
国によって、見え方や感性が違うのは面白いですね。
カピバラの名前の由来や英語の意味!別名はピローピロ!?
カピバラは「オニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)」という和名はあるものの、
「カピバラ」というカタカナ表記の英語ですっかり浸透しています。
じつは、「カピバラ・Capibara」の語源は、
南アメリカ先住民族グアラニー語の
「ka’apiûara(細い草を食べる者」
から来ています。
野生のカピバラは、南アメリカのアマゾン川近くの草原や湿地帯で水辺の植物を食ながら、温暖な水辺に生息している生き物です。
だから寒い場所がとっても苦手なんですね。
カピバラは別名もかわいい!
カピバラは英語で Capybara ですが、
じつは、国によってユニークな多くの呼び方があります。
一部を紹介すると…
・カルピンチョ
・カピンチョ
・カピバラ(アルゼンチン北西部、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイ、メキシコ、ブラジル)
・プエルコ・デ・アグア
・プエルコ・デ・リオ
・セルド・デ・リオ
・カピーバ
・マーサ・モップ
・ナクピアガ
・ジェラタイ
・アモー
・ナチグエセ
・ワリケライト
・ミキロ(以上、アルゼンチン)
・ピローピロ
・チグイレ(以上、アルゼンチン、ベネズエラ)
・ジョチ(ボリビア)
・チグイレ
・チグイロ(以上、コロンビア)
・ロンソコ(ペルー)
・ポンチョ(パナマ)引用:wikipedia
などなど、アモ―やピローピロって、めっちゃかわいいですね…!
カピバラのかわいい生態や性格が優しいのはなぜ?
カピバラは。世界最大のネズミと言う異名を持つだけあって、かなりの大型。
体長106 – 134cm、体重オス35 – 64kg、メス37- 66kgと言われ、
全身はタワシのような硬い体毛に覆われています。
カピバラの寿命
カピバラの寿命は5 – 10年くらい。
熱帯雨林など様々な環境に生息していますが、人間になつくことからペットとしても大人気。
日本では動物園でしか見られないカピバラですが、野生のカピバラはどんな暮らしをしているんでしょうか。
カピバラの性格
カピバラは、とってもおだやかなで優しい性格の持ち主です。
おとなしすぎて、ぼーっとしてマイペース見えてそこがまた可愛いらしく、“いやし系”という言葉はぴったりの動物。
もちろん悪さをしなければ、人間に対しても攻撃してくることはありません。
ほかの動物や生き物対しては無関心なように見えますが、自分の群れや家族に対しては深い愛情で優しく接します。
カピバラはおっとりしている性格のほか、とても臆病な面も持っています。
仲間同士ではケンカもしますが、攻撃された方はむしろ、ささっと退散し、
機嫌が悪くても、滅多に自分から怒り出すようなことはまずありません。
われわれ人間も、カピバラの性格を見習いたいですね。(笑)
家族みんなで暮らしている
photo by Amber Case,2010,Capybara!
カピバラの子育ては、血縁関係のある群れのメスが共同で行うという珍しい方法です。
カピバラは平均10頭の群れで生活をし、基本は群れは、オスが1匹、あとはすべてメスかその子ども達という構成です。
カピバラは、家族の団結が強く、子供がほかの動物に襲われそうになったときには、大人のカピバラが子供のカピバラの盾になり一緒に移動します。
つまり自分の生んでない群れの子供でも、異母兄弟まとめて、メスのカピバラは授乳し一緒に育てるのです。
聖母のように、心が広くて優しすぎるカピバラ、われわれ人間も、見習いたいですね。(笑)
カピバラの雄と雌の見分け方
カピバラのメスとオスは、鼻の頭に黒色のコブがあるかどうかで見分けることができます。
photo by Meredith Leigh Collins,2008,Capybara
このコブは「モリージョ」と呼ばれ、オスにしか見られない特徴です。
「モリージョ」には分泌腺があり、モリージョから白くねばっこい分泌物を出し、
・木などに擦り付け自分のテリトリーに印を付けるため
・交尾期になるとメスを引き付けるため
の役割があります。
ちなみに、モリージョとは、スペイン語で小さな丘という意味です。
実は走るのが超早い
カピバラは、体型に似合わず実は陸上でも素早く走ることができます。
あんな短い脚をしているにもかかわらず驚いたときなどはなんと時速50kmのスピー ドで走ることが出来るんですね!
泳ぐのも得意
カピバラは泳ぎも得意な動物です。
捕食動物から身を隠すために5分以上もの潜水ができ、鼻先だけを水上に出して眠ることもあります。
危険を感じたときは一匹が鳴き声をあげ、それを聞いた群れのカピバラは立ちあがるか水中へ逃げます。
photo by Masaki Tokutomi,2011,DSC_8243
そのため、前あしに4本、後ろあしに3本ある指にはそれぞれ大きな水かきがついています。
カピバラの毛はタワシのようにゴワゴワしてかたいのですが、これは水に塗れた後ですぐに乾きやすいようになっているためと言われています。
食べ物
カピバラはの食性は植物食、水中や水辺にあるイネ科の植物などを食べます。
寒さも暑さも苦手…
カピバラは、寒さに弱いため、寒い日や雨の日には体を寄せ合って寒さをしのぐ姿が見られます。
日本の動物園では、冬になるとカピバラが温泉に気持ちよさそうに入るカピバラ温泉が風物詩となっています。
かと言って、カピバラは暑すぎにも弱い一面が。
あまりに暑い日中は、地面におなかをつけて体温を逃がしながら、木陰などの下でゆっくり休んでいます。
カピバラの鳴き声!ごきげんからふきげんまで各種
カピバラも他の動物と同じく、その場面に応じていくつかの鳴き方があります。
「ゴッゴッ」⇒威嚇のとき
「ピャッピャッ」「グゥーグゥー」⇒警戒しているとき。人間の歯ぎしりの音に似ています
「ワンワン」⇒敵が近くにいることを仲間に知らせるとき、犬のような鳴き声
「ピーピー」⇒母親と子供のあいだで使われる鳴き方で、小鳥が鳴くような鳴き声
カピバラは水族館やカフェでも会える
カピバラに会いたい時、動物園の他にも、いろんなところで出会えるスポットがあります。
水族館
カピバラは泳げるという特徴から、最近日本では動物園だけでなく、水族館でも見られるようになってきました。
子連れや家族で水族館に行くとき、魚だけでなくカピバラも見られたら嬉しいですよね!
癒し系の動物として人気のカピバラは、水族館でも出会えるところがあります。
- なかがわ水族館(栃木)
- マクセルアクアパーク品川(東京)
- アクア・トト ぎふ(岐阜)
- 生きているミュージアム ニフレル(大阪府)
- 海遊館(大阪府)
- 桂浜水族館(高知県)
などが、口コミも良くておススメスポットです!
エサやりプログラムやふれあい体験など楽しめるイベントがある水族館も多いので、
ぜひチェックしてみてください!
カピバラカフェ
カピバラさんグッズも大人気
カピバラといえば、「カピバラさん」グッズも相変わらずの大人気!
私はこれをもって抱き枕にしています(笑)
カピバラさん もふっとカピバラさん ぬいぐるみ 抱きしめサイズ ホワイトさん
カピパラとカピバラ(和名:鬼天竺鼠)どっち?名前の由来や語源や意味まとめ
カピバラの性格は大人しくて臆病。ボーっとして何に対しても無関心に見えますが、実は家族にとっても愛情深い性格。
カピバラの名前の由来は、南アメリカの先住民族の「ka’apiûara(細い草を食べる者」からきていますが、
和名は「鬼天竺鼠(オニテンジクネズミ)」という名前もあります。
寒い時期になると毎年カピバラが気持ちよさそうに温泉につかる様子は、見ていて癒されますね。
今は猫カフェならぬ、カピバラカフェもあるので、お近くの方はぜひカピバラに癒されにいってくださいね!