逆ヘルプマークとは?購入・入手方法や配布場所はどこ?郵送もあり?

ヘルプマーク

 

“手助けしたい気持ち”をしっかり意思表示できる 「逆ヘルプマーク」をご存知ですか?

赤色の「ヘルプマーク」と正反対の、緑色の「逆ヘルプマーク」。

障害の方や妊婦さんなど、困っている人に対して、

「協力が必要なときは声をかけてくださいね」と、手助けの意思表示をするものです。

2019年9月、静岡県清水市の小学六年生の女の子が発案した逆ヘルプマークですが、

実はネットでは賛否両論状態

赤色の「ヘルプマーク」は、JIS(案内用図記号)にも登録されて全国区となったのに、

緑色の「逆ヘルプマーク」が未だ賛否両論なのは、一体どうして?

 

 

逆ヘルプマークとは?

 

「逆ヘルプマーク」は、義足などの外見では分かりにくい障害や、

精神疾患・知的障害の方が周りに知らせる「ヘルプマーク」の逆転の発想で発案されたもの。

『(困ってたら)ヘルプしますよ!』

『助けられるから、声をかけてね』

という意思表示を示すための、助け合いのしるしです。

 

発案者は静岡市の小学生

 

静岡県清水市の小学六年生の米田海乃梨(みのり)さんが発案した逆ヘルプマーク。

 

米田海乃梨さんの2歳年上の14歳のお兄さんは、先天性の難病・ムコ多糖症を患っていて、

母真由美さんとの会話をきっかけに、逆ヘルプマークを思いついたのだとか。

 

赤色のヘルプマークに対して、デザインはそのまま、

緑色に色を変えただけの、シンプルで分かりやすい「逆ヘルプマーク」。

 

ヘルプマークを持っている人もお互い声をかけやすいですし、

より多くの人に理解を示す上でも、純粋でとても良いアイデアだなって思いますよね!

 

緑の逆ヘルプマークの購入・入手方法や配布場所は?

 

小学生の米田海乃梨さんが発案した、緑色の逆ヘルプマーク。

 

現在は、静岡県議会の本会議で、“前向きに検討することを約束“された段階で、

残念ながら、まだ実用化の段階には至っていません。(2019年11月時点)

 

赤色のヘルプマークはすでに全国で実施されているのですから、

緑の逆ヘルプマークも、すぐに審議して採用されればいいのに…と思いたいのですが、

事情はかなり複雑なようです。

 

なぜすぐに、緑の逆ヘルプマークが導入できないのか?問題点をみてみましょう。

 

なぜ実用化できない?緑の逆ヘルプマークの問題点4つ

 

「お困りでしたら私が助けますよ!」という意思表示をする、緑の逆ヘルプマーク。

 

賛成派の意見としては

  • 日本人は意思表示が苦手だから手助けしやすい
  • ヘルプマークを持っている人も声をかけやすい

というメリットがあるので、逆ヘルプマークの存在自体は歓迎の声が多数ありました。

 

ただ、問題は、逆ヘルプマークの「デザイン」。

 

反対派(デザインを容認できない)の理由としては、

  1. 色弱の人に判別しずらい(赤も緑も似た色に見える)
  2. 【サポートハートマーク】がすでにある
  3. ヘルプマークもまだ認知されてないのに混乱のもと
  4. 著作権上認めない(東京都の公式見解)

といった意見があります。

 

1.色覚特性の人に判別しずらい

 

 

赤色も緑色も、“同じ灰色”っぽく見えてしまう現象。

 

「色覚特性」とは、「色覚異常」「異常三色覚」「色盲」「色弱」などの言い方もありますが、

 

色覚の三要素(赤・緑・青)のうち、いずれかの色覚が比較的弱い状態の人のことです。

 

色覚特性は、日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人の割合とも言われ、身近な症状で、

程度によっては、日常生活に支障が出る人もいます。

 

デザインが同じで、色が違うだけのヘルプマークと逆ヘルプマーク。

 

色覚特性の人にとっては、助けが必要な人なのか、助けたい人なのかの区別が難しいですね。

 

2.【サポートハートマーク】がすでにある

 

 

「逆ヘルプマーク」と聞いて、今のところ、一番馴染みがあるのが

「サポートハートマーク」!。

 

緑の逆ヘルプマークと趣旨は同じです。

 

大きなハートマークを人が支えたデザインのこのマークは、

「サポートハートプロジェクト」(旧: 見えない疾患・障害啓発プロジェクト)の一環として、

主に福祉関連を学ぶ学生で構成された団体です。

 

>サポートハートマークの購入や入手方法は?

 

 

今までは販売のみだったサポートハートマークですが、

現在は、2019年8月にクラウドファンディングで製作したサポートハートマークのキーホルダーを無償で配布していて、インターネットを通して団体ホームページから無償ダウンロードも可能。

 

「声をかけてくれたら助けたい、でも自分から声をかける勇気ない…」

「目に見えない障害や病気で困っている人に、自分もできることをやりたい」

という気持ちから生まれたサポートハートマーク。

 

“困ってる人を助けたい“という気持は、緑の逆サポートマークと全く同じですね。

 

3.ヘルプマークもまだ認知されてないのに混乱のもと

 

「マタニティマーク」「オストメイトマーク」などは、だいぶ周知されるようになってきましたが、

ヘルプマークは、まだまだその周知が進んでいる、とは言えないのが現状です。

 

ちなみに、理解と支援を求めるマークは、内閣府の公式サイトで12件紹介されています

障害者マーク

(内閣府:障害者に関係するマークの一例より)

  1. 『障害者の国際シンボルマーク』
  2. 『盲人の国際シンボルマーク』
  3. 『身体障害者マーク』
  4. 『聴覚障害者マーク』
  5. 『ほじょ犬マーク』
  6. 『耳マーク』
  7. 『オストメイト』
  8. 『ハート・プラス マーク』
  9. 『普及啓発シンボルマーク』
  10. 『ヘルプマーク』
  11. 『手話マーク』
  12. 『筆談マーク』

 

12種類のうち、あなたが知っているのは何個ありましたか?

 

わたし
「オストメイトマーク」恥ずかしいけど知らなかった…!優先席は譲らなきゃ!

 

それだけでなく、世界を見渡せば

「アウェアネス・リボン(awareness ribbon)」

といって、欧米やオセアニア諸国を中心に、

社会運動への支援や差別をなくすための賛同を示すため、

輪を作ってとめたリボンと色でその内容を表す、『リボン運動』というのもあります。

乳がんの早期発見を啓発するためのピンクリボン運動は日本でもおなじみですね

 

色んな団体の啓発運動が盛んなのはいいことですが、正直多すぎて覚えるのに苦労します。

 

逆ヘルプマークは、障害のある人が付けるのではなく、理解と支援の気持を示す側のマークなので、

ジャンルが違うのかもしれませんが、

そうだとしても、先ほどの逆サポートマークと同じ趣旨の

「サポートハートマーク」

がすでにあるので、

「混乱を拡大させるだけ」

という声もやむを得ない気もしますね。

 

4.著作権の問題

 

赤色のヘルプマークの管轄は「東京都福祉保健局」。

東京都の公式見解として、

「(デザインをそのまま使う)緑のヘルプマークは認められない」

と今のところ主張しています。

 

マネしやすいシンプルなデザインだからと言って、

勝手にヘルプマークのデザインが入ったTシャツを作ったり、販売するのもNGなので気を付けましょう。

 

ヘルプマークの入手や購入方法・配布場所

 

赤地に白いハートと十字マークが入った「ヘルプマーク」。

ヘルプマークは、2012年に東京都福祉保健局が作成したマークでです。

 

ヘルプマークの対象疾患

 

ヘルプマークは、援助や配慮を必要とする人々が自ら携帯することで、その意思を明らかにするもので、

障害や持病のある人、妊婦さん、精神疾患など対象の人は多岐にわたります。

「障害」と一言で言っても、四肢の身体障害者や視覚障害者のほか、

聴覚障害者、知的障害者、発達障害者、内部障害(内臓疾患、呼吸器障害、人工肛門を付けている人)など、

外から見てわかりにくい障害の人も含まれます。

 

がん、メニエール病、認知症、心臓病、パニック障害などの精神疾患、てんかん…その他難病の方すべてが対象です。

 

ヘルプマークの受け取り

 

原則として、ヘルプマークの受け取りに、障害者手帳の提示等は必要ありません。

(一部自治体では書類の提出が必要な場合もあり)

 

一部自治体では郵送で送ってもらうことも可能なので、

まずはお住まいの各自治体・各市町村の福祉担当窓口やホームページなどで確認くださいね。

 

※全国普及状況と問い合わせ窓口一覧(ヘルプマークHP)はこちら

 

ヘルプマークを見かけたら…私たちができること

 

2020年東京五輪に向け、外国人観光客にも分かりやすい案内用図記号とするため、

2018年7月には、JIS(案内用図記号)にも追加されたヘルプマーク。

 

全国共通のマークとして、今後一層の普及や認知度の向上が期待さる一方、

2020東京オリンピックまで1年を切った現在も、そこまで知名度は高くないのが現状です。

 

「ヘルプマークをつけてたのに、高齢者に電車で席を譲ってと言われた」

「ヘルプマークをつけた人を見ても、何をしたらいいか分からず結局何もできなかった」

など、しばしば“助けてほしい人”と“助けたい人”のすれ違いも聞かれます。

 

ヘルプマークを見かけたら、まず私たちに出来る、身近なことはどんなことでしょうか。

 

 

電車やバスなどでは席を譲ろう

 

外見では健康そうで顔色も良く見えても、疲れやすかったり、ずっと立ち続ける姿勢が困難な人もいます。

 

まずは、電車やバスでヘルプマークの人を見かけたら、席を譲る配慮を。

 

もちろん、座っていても明らかに具合が悪そうな時は「どうされましたか?」と一言声をかけましょう。

 

駅など混雑状態時には、声をかける配慮を

 

交通機関の事故や、混雑した満員電車など、突発的な出来事に臨機応変に対応することが困難な方もいらっしゃいます。

 

階段の昇降やエレベーター乗降りなど、積極的に声をかけるなどの配慮を。

 

災害時は、安全に避難する支援を

 

視覚障害や聴覚障害などの方は、状況把握が難しかったり、

肢体不自由や、自力で迅速な避難が困難な方もいらっしゃいます。

 

とくに災害時に緊急で避難しなければならない時は、

避難指示の誘導担当者などに伝え、適切で安全に非難できるよう支援が必要です。

(東京都福祉保健局ホームページより)

 

逆ヘルプマークとは?購入・入手方法や配布場所まとめ

 

東京の地下鉄はたびたび利用するものの、実は、いまだ携帯している人を見たことがない筆者。

それだけまだ実社会に浸透していないということにもなりますが、

ヘルプマークをつけている人にとっては、“気づいて声をかけてもらえること”こそが支えになります。

ヘルプマークを知っている誰かが、声をかけることで、

周りにいるヘルプマークを知らない人が知るきっかけにもつながります。

逆ヘルプマークも、まずはヘルプマークが社会に浸透してこそ役割が生きてくるもの。

まずは一人一人の意識と行動が全て、ですね!

 

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