アジサイは、咲き始めの花の色は白っぽく、次第に色が変ってくることから“七変化“という異名もあり、
それにちなんだ代表的な花言葉は
「移り気」「冷淡」
という、どこか残酷で怖いイメージもあります。
日本が原産地のアジサイは、英語では
「ハイドランジア Hydrangea」
といいますが、
西洋の花言葉も同じようにマイナスイメージなのでしょうか。
梅雨の時期を彩るアジサイは、白、ピンク・青など、色別の花言葉もあり、
マイナスな意味の花言葉だけではありません。
育てやすく、母の日のプレゼントや飾り花としてもぴったりな初夏の花、紫陽花の花言葉をご紹介します。
紫陽花の花言葉は怖い?英語では?
アジサイの原産国は、日本。
ですが、
西洋に伝わり人気が出て、日本に逆輸入されてきました。
『移り気』
『冷淡』
『辛抱強い愛情』
『冷酷』
「無情』
「高慢』
『辛抱強い愛情』は、梅雨の長い雨にも耐え忍ぶ、美しい姿をイメージさせる花言葉。
アジサイは日本語の別名で「七変化」、シンプルに“色変わりが激しい”という見た目から、
このような花言葉が生まれたのかもしれません。
ちなみに、英語の花言葉(Language of flowers)では
『heartlessness(冷酷)』
『boastfulness(高慢)』
『You are cold(あなたは冷たい人)』
とされています。
日本だと、アジサイは、梅雨のジメジメ時期を彩ってくれるイメージがあると思いますが、
西洋・とりわけイギリスでは梅雨がないため、アジサイと雨は結びつかない花。
ですが、
花言葉という考え方や文化自体が、最初に19世紀のヨーロッパで盛んになった歴史を考えれば
- 花言葉もそのまま同じような意味で日本に逆輸入されている
ということは自然なことかもしれません
アジサイの色別(白/紫/ピンク)花言葉
青アジサイの花言葉《青~青紫》
日本でよく見かける青紫のアジサイ。
梅雨の長い雨にも辛抱強く耐え忍ぶ、美しい姿をイメージさせる花言葉です。
アジサイの花言葉《ピンク~赤紫》
ピンクっぽい、赤みのあるアジサイは、ヨーロッパでよく見られます。
暖色で元気なイメージと、快適な気候をイメージさせる花言葉です。
アジサイの花言葉《白》
白くて大きなアジサイは、優しくて広い心をもっています。
紫陽花(あじさい)とは?原産地は日本
紫陽花(アジサイ)は、最古の和歌集『万葉集』ですでに登場しています。
科・属 | アジサイ科・アジサイ属 |
和名 | 紫陽花 |
原産地 | 日本 |
和名の別名 | 「七変化」「八仙花」 |
英名 | Hydrangea(ハイドランジア) |
開花時期 | 5月~7月 |
紫陽花の名前の由来・語源
アジサイの英名はハイドランジア(Hydrangea)。ラテン語で
『お水の器』
という意味で、そのくらいお水が好きな花ということ。
和名のアジサイは、
『集真藍(あづさあい』=藍色が集まる
からきているそうです。
「花びら」に見えるのは「花」じゃない?!
実は「アジサイの花」というのは、中央の丸い粒々が本物の「花」です。
花びらのように見える部分は
といわれ、
『装飾花』(萼が大きく発達したもの)
と言うのが正しい表現になります。
紫陽花の「ガクアジサイ」「ホンアジサイ」の違い
原産国は日本のアジサイですが、
西洋に伝わり人気が出て、日本に逆輸入されてきました。
この2つを区別するため
- ガクアジサイ…日本に自生する原種のアジサイ
- ホンアジサイ…逆輸入された西洋アジサイ
と、大きく2種類に分けられていて見た目にも違いがあります。
ガクアジサイ・ホンアジサイともに、品種・形・色も豊富にあり、次々に新品種がつくりだされています。
ガクアジサイは“額咲き“
日本原産のアジサイは
『ガクアジサイ(額紫陽花)』
と言います。
原種は青色で、中心に集まっている花のまわりに、額縁のように装飾花をつけます。
園芸では“額咲き“と呼ばれています。
ホンアジサイ(西洋アジサイ)は“手まり咲き“
日本原産のガクアジサイがヨーロッパで品種改良されたもので、
『西洋アジサイ(ホンアジサイ)』
と言います。
現在、日本・ヨーロッパ・アメリカなどで観賞用に広く栽培されていて、
プレゼント用はじめ、庭園や街中でもこちらがポピュラーではないでしょうか。
装飾花がブーケのような形になっているので、園芸では“手まり咲き“と呼ばれています。
ガクアジサイ(額紫陽花)の花言葉
ちなみに、日本原産のガクアジサイ(額紫陽花)の花言葉は
『謙虚』。
原種は青色で、西洋アジサイのようなボリュームや華やかさはありませんが、
和の雰囲気に合う「謙虚」さはピッタリの花言葉かもしれませんね。
紫陽花の色はなぜ変わる?
アジサイは、土壌の性質や、日数とともに、水色→青→青紫→赤紫(ピンク)と花の色に変化があるのも特徴的。
アジサイの色が変わる理由は
土壌の酸度の具合
によって決まるから。
アジサイの色の特徴
- 酸性の土に植えれば青~青紫・日本の土壌に多い
- アルカリ性の土ならピンク~赤紫・ヨーロッパの土壌に多い
アジサイの花にはアントシアニンという色素が含まれていて、
土から吸収されたアルミニウムが加わることで青みを帯びていきます。
ですから、同じ土・同じ花でも年々色を変えたり、
場所によって違う色を楽しめたりできるということですね。
紫陽花の花言葉は良い意味?悪い意味?
アジサイは土壌の性質によって、咲いてから散るまでに色を変えることから、
『移り気』
という花言葉で、浮気心のイメージとして、ひと昔前までは贈り物や飾り花では避けられていた花でした。
しかし、時代の流れとともに最近では
小さな花びらが寄り集まっている様子⇒『家族団らん』
という良い意味の花言葉が広まり、
今では母の日の贈り物や結婚式のブーケにも使われるようになっています。
お花屋さんのアジサイ花言葉の見解!色別は?
アジサイの花言葉に、こんなに意味の違いがあるとは驚きでしたが、
お花屋さんメーカーとしてはどのように説明されているのでしょう。
あじさいが人気の理由は、あじさいの育てやすさもあります。
あじさいの花言葉は、「移り気」「浮気」「無常」ですが、
あじさいの色ごとの花言葉は、
「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」。
このことから母の日の贈り物はピンクのあじさいが好んで贈られています。
また、日本人にはあじさいに「仲良し」「家族団らん」のイメージを抱いている方が多いようです。
フラワーギフトの日比谷花壇 hibiyakadan.com より一部抜粋
母の日の思い出を何度も楽しめるアジサイ。
花言葉は「元気な女性」「一家団欒」「家族の結びつき」
ここ10年程、母の日のプレゼントとして急激に人気を集めています。
品種によっては徐々に色が変わっていく様子が楽しい花で
手をかければ、翌年以降もかわいらしい花を咲かせてくれるため、
母の日の大切な思い出を何度も噛みしめることができます。
花キューピット i879.com より抜粋
何よりもプレゼントは、相手に『感謝の気持ちを伝える』ことが一番の目的。
- 育てやすい
- 長持ちしやすい
- 見た目もかわいらしい
とアジサイは、最高の条件がそろった花といえますね。
紫陽花(あじさい)の花言葉が怖い?白紫ピンクの色別や英語の意味まとめ
アジサイは見た目や色もさまざま。
梅雨のじめじめする憂鬱になりがちな時期に、雨を楽しみ心を和ましてくれる花です。
『移り気』な天気に惑わされず、白いアジサイの花言葉のように大きな心でドーンと『寛容』に、
物事を受け止めなさいということでしょうか。
アジサイ本来の花言葉『謙虚さ』も忘れず、人生を過ごしていきたいものです。