ピンクや白など、花姿はどれも可愛らしいイメージのあるコスモス(秋桜)は、花言葉が怖いという声があります。
日本人にとってなじみ深く、カラフルな色合いの花が美しいコスモス。
感謝の気持ちや、想いを伝えるためのプレゼントとしても人気の花ですが、
じつはオレンジ・黒・紫・黄・青、そしてチョコレート色のコスモスもあり、とてもカラフル!
今回は、コスモス(秋桜)の色別の花言葉についてご紹介!
コスモス(秋桜)の花言葉が怖い?
「コスモスの花言葉」と検索すると、「怖い」というイメージがある人が多いようですが本当でしょうか。
コスモス(秋桜)は色ごとにも花言葉はありますが、まずはコスモス全体の花言葉を紹介します。
『調和』
『謙虚』
『乙女の純真』
『乙女の真心』
秩序を重んじ、調和を保ちつつ謙虚に…というのは、大和撫子のイメージそのもの。
改めて言葉の意味を見ても、コスモスの花言葉は素敵なものが多く、
「怖い言葉」は一切見つかりませんでしたよね!
コスモス(秋桜)の花言葉・英語では?
ちなみに、コスモスの西洋の花言葉(Language of flowers)はこちら
『harmony(調和)』
『peace(平和)』
『modesty(謙虚)』
『beautiful(美しい)』
『the joys that love and life can bring(愛や人生がもたらす喜び)』
コスモス(秋桜)の歴史・名前の由来
コスモスは漢字で「秋桜」と書き、文字通り“秋の花”として有名です。
秋というイメージのコスモスですが、
実は開花時期は6月以降の種類もあり、夏にも花を咲かせます。
科・属 | キク科・コスモス属 |
和名 | 秋桜 |
英名 | Cosmos |
原産地 | メキシコ |
開花期 | 6月~10月 |
コスモス(秋桜)が日本に渡来したのは約150年ほど前の1879年(明治12年)。
当時、渡来したイタリア人によって持ち込まれたとされ、
秋の季語としても用いられます。
「秋桜」という漢字が当てられたのは、
“秋に咲く桜のような花“
という意味からで、比較的自生が簡単なコスモスは、日本の至る場所で見ることができます。
コスモス(英語:cosmos)の語源
英名「cosmos」の語源は、ギリシャ語の「Kosmos, Cosmos」。
もともとは
- 「秩序」
- 「調和」
- 「美」
という意味を表すcosmos。
“世界のすべては数的・美的な秩序を根源とする”
という意味から、
英語では、星がきれいに美しくそろう宇宙のことを「コスモス(cosmos)」、
花びらが整然と並ぶコスモスの様子から、花自体も「コスモス(cosmos)」と呼ぶようになりました。
Cosmosの意味は花と宇宙!
宇宙を「cosmos」と最初に名付けたのは、古代ギリシャ時代の有名な哲学者、ピタゴラスと言われています。
ここから、
- 宇宙論 = コスモロジー(Cosmology)
- 宇宙全体 = マクロコスモス(macrocosm)
- 人間の魂や心 = ミクロコスモス(microcosm)
などの言葉も生まれました。
宇宙と人間の心は同じ語源「cosmos」というのは、なんとも大きなロマンを感じさせますね。
コスモスの色別(オレンジ・紫・黒・ピンク・赤・白)の花言葉
コスモスは色の種類も豊富。色別にはどんな花言葉があるのでしょうか。
ピンクのコスモスの花言葉
『乙女の純潔』
コスモスといえばピンク色というイメージも強い、可愛い花姿。
『乙女の純粋』な恋心は、白の『純潔』な清らかさとはまた違った、
初恋のような淡い恋心をときめかせているのかなと想像させます。
ピンク色のコスモスは、感謝の気持ちを伝える母の日や、愛する人へのプレゼントとしても最適です。
赤いコスモスの花言葉
『愛情(乙女の愛情)』
『調和』
赤は力強いエネルギッシュな情熱の色。
しかし、コスモスの赤はバラのように真っ赤ではなく、
濃いピンク色・赤紫色という感じの「赤」。
ピンクや紫などの他の色と『調和』をとりつつ、
心には燃えるような『愛情』を秘めているのかも?
白いコスモスの花言葉
白は一点の曇りもない純真でけがれのない色。
凛として美しく、誰の色にも染まっていない自立した姿を想像させます。
黄・オレンジのコスモスの花言葉
【コスモスの種】イエローキャンパス【サカタのタネ】(2ml)
キバナコスモスともいわれ、種類自体は品種改良によって生み出された種。
非常に丈夫で、ほとんど手間をかけなくても自然にキレイに花を咲かせます。
人工的に生み出された種ですが、白・赤・ピンクに比べると、
自然に生きる野性的で活発な姿をイメージさせます。
黒紫のチョコレートコスモスの花言葉は「怖い」?
『恋の終わり』
『恋の思い出』
『移り変わらぬ気持ち』
チョコレートコスモスの花言葉は、
ちょっぴり悲しく、チョコのようなほろ苦さを感じさせる花言葉。
赤いのにチョコレートのような深みがある独特の色。
黒紫色・赤褐色のコスモスとも言われる、黒いコスモスは、
チョコレートコスモス(Chocolate cosmos)。
ほのかに、本当のチョコレートの香りがするというのだから驚きです!
チョコレートコスモスの原産地はメキシコで、1902年から栽培が始まり、日本には大正時代に渡来しましたが、
敏感で寒さに弱いため、原種はすでに絶滅したと言われています。
愛情が燃えすぎて焦げてしまったのか、
チョコレートのほろ苦さを思わせるせいなのか…
恋心も愛情も度が過ぎてしまったということでしょうか。
『恋の終わり』を告げられても、懲りずに『移り変わらぬ気持ち』で一人ひそかに愛情を燃やす姿は…
たしかにちょっと「怖い」かも?!
コスモスの花言葉を一覧に…
コスモスの花言葉を一覧にすると…
・全体:調和・謙虚・乙女の真心・乙女の純真
・ピンク:乙女の純潔
・赤:乙女の愛情・調和
・白:優美・美麗・純潔
・黄&オレンジ:野生的な美しさ・自然美
・黒:恋の終わり・恋の思い出・移り変わらぬ気持ち
こう見ると、コスモスにはほとんど悪い&怖い花言葉ありません。
全体的に、明るくて温かみのある意味が多いのがコスモス の特徴です。
ただ唯一、黒色(チョコレートコスモス)だけは、ややネガティブな意味もあるため、
好きな人にプレゼントする時は、気をつけたほうがいいかもしれませんね。
ミスチルの名曲『花言葉』歌詞の意味は?
コスモスの花言葉というと、夏の終わりの季節に聴きたくなる一曲があります。
それが、ミスチルの『花言葉』。
コスモスの花言葉に揺れながら
身の程を知らないまま
可能性を漁り
魔が差した僕にさよなら
夏の終わりミスチルの『花言葉』の歌詞より
この曲の「コスモスの花言葉」は男性目線で描かれていますが、
一体何色でどんな意味なのか?
ということについてさまざまな憶測が流れています。
“♪夏の終わりとともに恋が終わった”
“♪身の程知らずで魔が差した”
ということから、恋人ができたことで調子に乗ってしまった主人公が
恋人を残したまま自分勝手な行動をしてしまった。
結果、夏の終わりとともに『恋の終わり』も来てしまった…
ということでしょうか?
[花言葉は咲かなかった]
コスモスの全体の花言葉は『乙女の真心』『調和』『謙虚』。
黒コスモスの花言葉『移り変わらぬ気持ち』『恋の終わり』。
君がくれた 僕に足りなかったものを
集めて並べて 忘れぬよう願う
君の全て 僕に見せて欲しかったのに
コスモスの花言葉は咲かなかったミスチルの『花言葉』の歌詞より
純粋に自分を想ってくれた彼女の『真心』に対して、
素直に『調和』して受け入れる自分になれず恋が終わった。
無くして始めて、彼女に対する『移り変わらぬ自分の気持ち』に気が付いた…
といったところでしょうか。
男性の気持ちに寄り添って聴いてみても、コスモスの花言葉はしっくりきますね。
あなたはこのミスチルの名曲の『花言葉』、どんな想像&解釈をされたでしょうか。
コスモス(秋桜)の花言葉って怖い?オレンジ・紫・黒の色別や英語の意味まとめ
コスモス(cosmos)とは、本来
『秩序』『調和』『美』
という意味。
一か所に集まって並んでいるコスモスの花びらも、
宇宙に散らばっている星くずも、どちらも自然の原理によって、規則正しく美しく調和しながら完成されたもの。
コスモスの花言葉が
『調和』『謙虚』『乙女の純真』
とすると、移り変わりが激しく予測不可能と思える複雑な乙女心も、
理解すれば、実はしっかりとした法則があるのかもしれませんね。