彼岸花(曼珠沙華)には葉っぱがない?いつ生える?画像と別名も!

彼岸花-

 

彼岸花は、秋に花が咲いている時は、不思議なことに高さ30~50cmの茎には葉っぱがまったくない状態で、

花だけぽつんとついていることに気付きます。

それもそのはず、彼岸花は、別名「葉見ず花見ず」(ハミズハナミズ)と言われ、

“葉と花が出会うことがない”という異名を持つから!

彼岸花って葉っぱがないの?

 

という疑問がでるのはこの特徴があるためです。

彼岸花は、秋のお彼岸にツボミが一斉に地上に出て、数日だけ真っ赤な花をパッと咲かせ、

葉っぱは冬に生い茂ると言う不思議な花。

1,000種類以上もあると言われる、彼岸花の別名も紹介します。

 

彼岸花(曼珠沙華)には葉っぱがない?⇒あります

 

9月のお彼岸に秋に見ごろを迎える彼岸花をよ~く観察してみると、葉っぱが一切ないことに気づきます。

 

普通、植物の葉は、光合成をして植物に栄養を生み出す大事な役割がありますが、

葉っぱのない状態で、彼岸花はどうやって成長しているのでしょう?

 

実は、彼岸花は、球根からいきなり花が出てきて、花がすっかり枯れた後に葉っぱが出てくるという、

少し変わった生態をしています。

 


彼岸花(曼珠沙華)の葉っぱはいつ生える?【画像】

 

実は彼岸花は、冬~春にかけてははちゃんと葉っぱがあるのです。

[photo]ヒガンバナの若葉,2017,朝姫

 

冬のうちにたっぷり栄養を蓄えて、春や夏に他の植物が生えてきても、

その「栄養の貯金」で成長できる仕組みを作っているんですね。

 

秋になると、花だけにその栄養を使うことで、私達が見慣れている、あのような姿になるわけです。

 

多くの植物は春先に芽を出して、夏の暑い時期に葉を繁らせ、秋に枯れます。

 

ところがヒガンバナの葉は全く逆で、寒い時期に色濃く繁り春先に枯れてしまいます。

 

多くの草木…春に花が咲き、草は夏が全盛期

彼岸花…秋に花が咲き、草は冬が全盛期

 

地上部は何もないすっからかんな状態で夏を越し、9月のお彼岸頃になると花が出てくる彼岸花。

 

夏場に生い茂る草刈の影響を受ける必要がないのも、これだけ全国に増えた理由の一つかもしれません。

 

つまり、彼岸花のような球根植物は、球根に栄養を貯えておくことが出来るため、

必ずしも、葉を先に出して栄養をつくる必要がないのですね。

 

このため、葉が茂るより前に、花を先に咲かせることができるのです。

 

彼岸花のつぼみ!開花は9月中旬頃

 

彼岸花のツボミは、5月中旬頃に土に埋まった球根の中で最初に形成されます。

 

秋のお彼岸の頃になると、球根から発芽してツボミが地上に飛び出し、9月中旬頃に赤い花を咲かせます。

 

彼岸花は発芽から開花するまでの期間はたった1週間。

 

この1週間という短期間の間に、枝も葉ももない状態で、ぐんぐんと30~50cmの大きさに成長します。

 

彼岸花は、一瞬でパッと咲いて一パッと散ってしまうのですね…。

 

花が完全に咲き終わり、枯れて姿を消した後にやっと葉がでてきます。

 

彼岸花は冬にぱっぱが出る

 

開花終了の後、晩秋に長さ30 – 50 cmの線形の細い葉が、地上に表れます。

 

葉は深緑で、艶があります。

 

葉は冬の間ずっと見られますが、翌春になると枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない状態です。

 

彼岸花は毒性に注意

 

彼岸花は有毒植物としても知られています。

 

花が終わった秋から春先にかけて、葉っぱだけになった彼岸花は、

その姿が食用のノビルやアサツキに似ているため、

誤食して嘔吐などの食中毒になるケースも毎年のように報告されています。

 


彼岸花(曼珠沙華)の別名「ハミズハナミズ」の意味

 

彼岸花の別名で代表的なものに

  • 曼珠沙華(マンジュシャゲ)
  • 火事花(カジバナ)
  • 死人花(シビトバナ)

などいろいろありますが、その中の一つに「ハミズハナミズ」というのがあります。

ハナミズ…鼻水…?

何のことかと思われたかもしれませんが、これは

「葉は花を見ず、花は葉を見ず」を省略して

「葉見ず花見ず・ハミズハナミズ」

となっているものです。

 

彼岸花は、花の咲く時には葉が見られず、葉が茂っている時には花が咲かない特徴から、

葉と花が出会うことがない、ということを意味しています。

 

つまり、

「出会うことがないので、お互いが思い合い、花は葉を思い、葉は花を思う」

という意味から、お隣の韓国では、

「想思華(サンシチョ)」

という名前もあります。

 

「想い思う花」すなわち「ヒガンバナは葉不見花不見(ハミズハナミズ)、花と葉が同時に存在することはないけれど、

「花は葉を想い、葉は花を思っている」という意味のようです。

 

何とロマンチックというか素晴らしい命名かと感心させられます。

 

控えめで奥ゆかしくて、ステキな名前ですよね。

 

彼岸花(曼珠沙華)の花言葉

 

彼岸花は有毒植物として、昔から害虫やネズミ、モグラ避けに人工的に植えられてきました。

 

有毒植物であるため利用するのは危険ですが、毒自体はは水溶性のため、

戦時中は水洗いをして非常食として食べられたとも言われています。

 

現在は、漢方薬(生薬)やアルツハイマー病の治療薬として実際に利用されています。

 

花言葉も

  • 情熱
  • 独立
  • 再会
  • あきらめ
  • 転生
  • 悲しい思い出
  • 想うはあなた一人
  • また会う日を楽しみに

など多岐にわたり、ネガティブないみもあればポジティブな意味もあり、

人間の暮らしと密接に結びついてきた花であることがわかります。

 

彼岸花(曼珠沙華)の別名は1000通り以上!

 

彼岸花の花は秋に全盛期を迎え、葉っぱは花が咲いた後の冬に全盛期を迎えて春に枯れるとう珍しい生態です。

 

そして、彼岸花は全国各地に様々な呼び名(方言)が残っていて、別名(呼び名)がこんなにも多い花も珍しいものです。

 

“縁起が悪い“と忌み嫌われながらも別名が多いのは、

実はそれだけ昔から人間生活と関わりが深く愛されている花だったというのが事実。

 

地方により方言なども含めたくさんの別名が付けられてきました。

由来 名前
秋のお彼岸に咲くことから
  • ヒガングサ(彼岸草)
  • ヒガンバラ(彼岸薔薇)
  • ヒガンユリ(彼岸百合)
花の色から
  • アカバナ(赤花)
  • カジバナ(火事花)
  • マンジュシャゲ(曼珠沙華)
  • ヘイケバナ(平家花)
花の形から
  • カミナリバナ(雷花)
  • テンガイバナ(天蓋花)
  • ハナビバナ(花火花)
  • オミコシバナ(お神輿花)
花と葉が別々で出ることから
  • ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)
  • ハッカケクサ(葉っ欠け草)
  • ハッカケバナ(葉っ欠け花)
  • ハヌケグサ(葉抜け草)
花が一斉に咲くことから
  • ソロイバナ(揃い花)
  • イットキバナ/イチジバナ(一時花)
  • イッショバナ(一緒花)
子供の遊び方から
  • カンザシバナ(簪花)
  • オリカケバナ(折掛花)
  • ジュズバナ(数珠花)
  • イカリバナ(碇花)
  • ローソクバナ(蝋燭花)
おそなえ花としての役割から
  • ホトケバナ(仏花)
  • オボンバナ(お盆花)
  • ホトケグサ(仏草)
お墓の周りに咲くことから
  • シビトグサ(死人草)
  • ソウシキバナ(葬式花)
球根に毒があることから
  • ドクバナ(毒花)
  • イットキゴロシ (一時殺し)
  • ドクユリ(毒百合)
薬草として使われることから
  • ワスレクサ(忘れ草)
  • クスリグサ(薬草)
もちや団子の材料に使われることから
  • オイモチ(お稲餅)
  • シロイモチ(白稲餅)
  • チカラコ(力粉)

 

ずいぶんとたくさんありますが、これでも一部だそうで、熊本国府高等学校が2010年に調べたところによると

総数1023通り(中国・韓国・英米・学名を入れて1054通り)

もの呼び方があるそうです。

 

彼岸花は有毒植物ですが、毒を充分抜けば食べられるため、

戦時中は食用としていざという時のために彼岸花を植えたのだそうです。

 

彼岸花(曼珠沙華)には葉っぱがない?いつ生える?画像と別名もまとめ

 

多くの植物は葉が最初に茂り、栄養を貯えてから、ツボミ、花、種子を作ります。

しかし彼岸花は、球根に栄養を貯えられるため、そして他の植物との競争を避けるため、

他の植物が休眠している寒い時期に、葉っぱををだして栄養を貯えているのですね。

別名も多く、生態もミステリアスな彼岸花。

あなたも是非、秋には彼岸花の名所に出かけてみませんか。

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