白ご飯を炊きすぎて余ったら、冷凍せず冷蔵庫で《冷ご飯》にする方も多いと思います。
でも、冷蔵庫にいれた《冷ご飯》って、賞味期限はどれくらいなんでしょう。
そして、ご飯の保存といえば
- 炊飯器の保温モードにして放置
- 常温で保存
- 冷蔵庫で保存
- 冷凍庫で保存
の4パターンがありますが、それぞれ何日くらい日持ちできるかご存知でしょうか?
「臭いや見た目が問題なければ、冷蔵庫でも一週間以上日持ちできるんじゃない?」
と余裕をぶっこいていた主婦歴15年の筆者ですが…
危うく家族も自分も食中毒になるところでしたw
ご飯の保存!冷蔵庫で日持ちは「2日間」が限度!
冷蔵庫で炊いたご飯ってどれくらい日持ちするんでしょう?
- 4日?
- 5日?
いやいや!変な臭いがしないなら
- 一週間以上でも全然平気じゃない!?
というツワモノも実は多いみたいですが…(⇒私です)
迷うより、お米のことはお米のスペシャリストに聞いてみるのが一番正確!
ということで!
JA全農(全国農業協同組合連合会)のホームページへGO!
冷蔵庫で保存する場合は2日間が限度。ジャーから出して冷ましたごはんを密封容器に入れるか、ラップにくるむかします。食べるときに水やお酒を少量加えて電子レンジであたためれば、ふっくらと仕上がります。
なんと!
JA全農では、余ったご飯を冷蔵庫保存する場合、
2日間が限度
と推奨されていました。
え~!意外と短い…と思った人も多いのではないでしょうか。
ご飯の冷蔵庫での保存期間は夏と冬で違う!
冷蔵庫でのご飯の保存期間は「2日間が限度」と推奨されていましたが、
- 季節による湿度や外気温によって
- 冷蔵庫の開け閉めの頻度によって
- 温め直した回数によって
などで、おいしさに違いは出ます。
とくに、湿気の多いジメジメした梅雨の季節、夏の暑い時期は、食中毒の元になる菌が増殖しやすい時期。
常温に半日置いただけで臭いでもわかるほど劣化が激しくなるため、
常温は避けて1日でも早く食べきりたいところ。
逆に冬の乾燥した季節は、多少は保存期間は伸びますが、
それでも早く食べきった方がより安全なのは同じです。
もちろんどんな時も、食べる前に傷んでいないか、変な臭いがしないか、
あなたの目と鼻でまずはチェックしてほしいですが、
「次の日に食べ切る」というくらいなら、冷蔵庫での保存で十分だと思いますね。
冷蔵庫のご飯が固くなるのはなぜ?
お米の水分が抜けていくのが原因と、別記事でも紹介しました。
では、冷凍庫から解凍してレンジでチンしたご飯はふっくらなのに、
冷蔵庫のご飯が固くなってしまうのはなぜでしょう?
ご飯は冷凍したほうが冷蔵より美味しいのはなぜ?
ご飯をおいしく保存するポイントは、ご飯の主成分の「デンプン」。
炊いたお米には、デンプンに水分が入り込み、粘り気のある状態の「αデンプン」に変化します。
α化したデンプンは、やわらかく甘味があり、ご飯のおいしさを決める大事な要素。
しかし、このα化したデンプンが冷蔵庫などの低温で冷えることで、
粘り気がなくなってパサパサし、味が落ちて固くなってしまうのです。
しかし、冷凍した場合は、ご飯に含まれる水分も一緒に凍結するため、αデンプンに近い形で保たれます。
冷蔵したご飯より、冷凍して再加熱したご飯のほうがふっくら炊きたてのように美味しいのはこのためです。
ご飯の食中毒はセレウス菌
夏場や湿気の多い時期、特に気を付けたいのが食中毒。
冷蔵庫に3日以上長期保存してしまったご飯のニオイをクンクン嗅いでみて、
臭くなければ食べても大丈夫!安全よね!
なんて思っていませんか?
じつは、お米などの穀類には「セレウス菌」という食中毒菌がいる場合があります。
炊き立てのご飯をすぐ食べる時は問題ありませんが、
冷蔵庫でもあまりに長期保存をしていると増殖してしまい、
チャーハンのように火を通しても食中毒になる可能性があります。
しかも、このような食中毒菌がご飯に増殖していても、
ご飯は味も見た目も臭いも変わりませんので注意が必要です。
セレウス菌とは?
セレウス菌は、土壌細菌のひとつで、土壌・水・ほこり等の自然環境に広く分布しています。
この菌による食中毒にかかると、下痢やおう吐などの症状が現れます。
「セレウス菌」が厄介なのは、熱に強い抵抗性があること。
とくに、おう吐を起こす毒素は熱に強く、126℃・90分でも失活しません。
ご飯のおすすめの保存方法と保存期間
残ったご飯を一番おいしく保存できる、おすすめのを紹介します!
残りご飯のオススメ保存方法1)冷凍保存
残りご飯の最も良い保存方法は、冷凍保存。
きるだけ早めに食べ切る方が風味も損なわず劣化も防げますが
3週間~1ヶ月
が保存目安。
冷凍することで、細菌の繁殖や腐敗が急激に抑えられるためここまで日持ちするんですね。
お茶碗1杯分の小分けにしけば、食べるときに必要な分だけを解凍できるので便利ですよ。
ラップやフリーザーバックで包む
ごはんがアツアツのうちに小分けにして湯気ごとラップやフリーザーバックで包みます。
空気になるべく触れないようにして、温めるときに熱が均一に回るように平らにぴっちりと包んでおくと、
解凍時の時間が短縮されれて◎。
プラスチック製密封容器
プラスチック製密封容器で保存する場合も、空気に触れる面積を減らすため、
容器いっぱいにご飯を詰めるようにします。
お茶碗一杯分といっても、色んなプラスチック容器の大きさがあるので、
100均でも大人気の「ごはん専用冷凍保存容器」があれば便利!
- 加熱ムラ防止
- フタごと電子レンジOK
- 丸型でお茶碗への移しかえが便利
など、冷凍ごはんを最も美味しく保存してくれる機能が満載です
キチントさん ごはん冷凍保存容器 一膳分(5コ入)【キチントさん】
残りご飯のオススメ保存方法2)半日なら常温が美味しい
長期保存には不向きですが、常温保存は美味しくご飯を保存できる方法のひとつ。
- 電子ジャーの保温機能で保存
- おひつ(木製・セラミック製)
などの手段があります。
どちらも美味しく食べられる保存時間の目安としては、半日、遅くとも1日以内には食べきりましょう。
ただ、『おひつ』を冷蔵庫に入れて保存するなら、冬場なら3~4日ほど、夏場なら1~2日と言われています。
昔ながらの木製のおひつのほか、レンジも使えるセラミック製など、おひつも便利に進化しています。
▼セラミック製おひつをみてみる
冷蔵保存はやっぱり不向き…
ご飯を冷蔵保存することは、実は冷凍保存や常温保存よりも、おいしくご飯を食べる為には不向き。
ご飯のデンプンは0℃〜3℃前後で劣化しやすい性質で、冷蔵庫はこの温度に近いため、
冷蔵保存するとご飯の食感や風味が損なわれ、硬くてパサパサしてしまいます。
食べるときに水やお酒を少量加えて電子レンジであたためれば、ふっくらと仕上がりますよ!
2日間を目安に、なるべく次の日には食べきることを意識して
残りご飯で炒飯や雑炊などで食べ切りましょう。
ご飯の冷蔵庫で日持ちの保存期間は何日?一週間以上でもOK?まとめ
ご飯は毎日食べる食べ物なので、いつでもすぐに美味しく食べたいですね。
冷蔵庫でのご飯の保存期間は、せいぜい2日間が目安。
冷凍庫で一人分ずつ保存したものを都度レンジで解凍したほうが、
急に一人分だけが必要となっても慌てることなく炊き立てが味わえます。
あなたのライフスタイルに合わせて、一番おいしいごはんの保存方法を選んでみてください。
炊いたごはんは冷蔵庫で1か月程度持ちます。夏場は3週間くらいでしょうかね。ぱさぱさしたご飯も電子レンジで温めれば水、酒加えなくてもふっくら甘くなります。もちろん色も白いです。ラップでくるむ必要もなく普通におひつにいれれば大丈夫です。私の使っているのはつや姫です。