ハロウィンの由来や起源はケルト人!本場アイルランドの本当の意味は?

Happy Halloween!

 

毎年10月31日はハロウィン!毎年10月の最終日・固定の日にちです。

ハロウィンというと

  • 起源はアメリカ
  • キリスト教由来
  • 野菜はかぼちゃ

というイメージがありますが、はどれも事実ではありません。

・そもそも、ハロウィンの「本場」ってどこの国が発祥?
・かぼちゃはどこの国から来たの?

ハロウィンの由来や起源の国、ハロウィンの本当の意味ついてご紹介!

 

ハロウィンはどこの国から?由来や起源はケルト人!

 

ハロウィン起源は、アメリカではなく古代ヨーロッパ。

 

移民によって19世紀ごろアメリカに伝わったとされるハロウィンですが、

ハロウィンの起源を探ると、紀元前1500年も前の古代ヨーロッパ時代までさかのぼります。

 

アイルランドの民族・ケルト人とは

ハロウィン

引用:inside-games.jp

 

本来のハロウィンは、古代ヨーロッパ人の宗教的なお祭りに由来しています。

 

ローマ帝国がゲルマン民族などと戦いを続けていた時代で、その時代に生きた人たちのことを

  • 日本語では「ケルト人」
  • 英語圏では「ゲール人」
  • ローマ人は「ガリア人」

と呼んでいます。

 

さまざまな民族が入り混じっているためヨーロッパ人の真の祖先という定義は曖昧ではありますが、

現在の北欧アイルランドは、もともとケルト人が住んでいた土地とされています。

 

ケルト人の血脈は、現在のアイルランド、スコットランドなどの地域に受け継がれていて、

アイルランドにある駐日大使館では、伝統的&正統派のハロウィンイベントが毎年開催されています。

 

ハロウィンの本場・アイルランドの本当の意味とは

 

ハロウィンとはアイルランド語で、Samhain(サワン)。

 

ハロウィンの起源については、諸説いろんなサイトで説明がありますが

やはり本場の方が語る言葉が一番正しいと思いました。

 

下記、一部転載させていただきます

 

駐日アイルランド大使が語る[ハロウィン起源]

何千年も前、古代アイルランドのケルト人は収穫期の終わりを祝って、焚き火、饗宴、異教徒の儀式など、特別なお祭りを行っていました。

ハロウィン(アイルランド語では、夏の終わりを意味する Samhain(サワン)とは、

現世と来世を分ける境界が弱まる時で、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じられていました。

死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、人々は食べ物や飲み物を出しておきました。

また、自らも不気味な仮装をすることで、彼らから身を隠していました。

アイルランドにキリスト教が伝えられた際、幽霊や要請、悪魔を信じるケルト人の考えを変えようとしましたが、完全には成功しませんでした。

そのため、現在でもアイルランドではハロウィンが伝統的にお祝いされています。

また、過去2世紀に渡り多くのアイルランド人が移民したことで、ハロウィンの伝統がアメリカに伝わり、世界的な人気に繋がったのです。

 -駐日アイルランド大使からのコメントより-

引用:inside-games.jp

 

つまり、ハロウィン=Samhain(サワン)とは、もともと宗教的な民族行事の一つだったのです。

 

ハロウィンとは?
  • 古代ヨーロッパ・ケルト人のSamhainが起源
  • 10月31日(古代ケルト暦で1年の最後の日)に秋の収穫を祝う日
  • 死者の魂を労い・また追い払う日
起源は、アメリカもかぼちゃも仮装も、全く関係ないモノだったのですね

 

キリスト教+アメリカ文化が融合して世界的人気に

 

ケルト人がキリスト教・カトリック系の民族に侵略された時、

Samhain(サワン)は形を変えてカトリックを信仰する民族に浸透していったと考えられています。

 

アイルランドからの移民によって19世紀ごろアメリカに伝わったときには、

Samhain(サワン)の宗教的な意味合いは徐々に薄れ、

魔女や怖いものに変装して「楽しむイベント」へと変化していきました。

 

キリスト教ではもともと

11月1日が「諸聖人の日」=【All-hallow】

11月2日は「万霊節」

という、すべての聖人や殉教者を記念する日でした。

 

ですから、死者の魂が戻ってくると考えられていた

「10月31日のSamhain(サワン)を「諸聖人の日」の前夜祭にしてしまおう!」

として自然に定着し、キリスト教文化圏に広がっていったのです。

 

いわばハロウィンは、

  • 古代ヨーロッパ人の宗教的お祭り
  • キリスト教
  • アメリカ文化

の3つが融合して、今や世界的なお祭りイベントになったのですね。

ハロウィン(Halloween)の語源

 

ハロウィーンは、英語で「Halloween」と表記します。

 

語源は諸説ありますが、先ほどお話ししたように

キリスト教の祝日(万聖節)【All-hallow】の前日を意味する

【All Hallow’s Even】から来ています。

「All Hallow’s Even」(オール・ハローズ・イブ)

「Hallowe’en」

「Halloween」

となりました。

 

ハロウィンの野菜=くり抜かれたカボチャ?

ハロウィン

ハロウィン自体は毎年10月31日の1日だけですが、海外では9月に入れば街中がハロウィンムード一色に。

 

一般のお家でも、

ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern=ジャックの提灯)

と言われる大きなかぼちゃの提灯の飾りつけをしたりして楽しみます。

 

ハロウィンの象徴ともいえる、オレンジ色の大きなカボチャにくり抜かれた顔。

これもまたアイルランドの民話から誕生したもので、

[ジャック・オー・ランタン]伝説が起源になっています。

 

[ジャック・オー・ランタン]伝説とは

地獄の炎を灯した、鍛冶屋のジャックの伝説

アイルランド人の鍛冶屋のジャックは、悪魔にいたずらをするのが大好きだった。そのため、(自分の)死後も天国にも地獄にも行けず、地獄の火を灯したランタン(提灯)を持って、天国と地獄の中間を彷徨っている』

引用:dot.asahi.com(Jack-o’-Lantern 別名・提灯ジャック)の伝説より

 

あの世とこの世の境目がなくなり、死者の迷える魂を救済する日という意味もあるハロウィン。

 

幽霊ジャックのために、ランタン(提灯)を用意してあげるということですね。

 

もともとの野菜はカブ!

 

「ジャック・オー・ランタン」に使う野菜は、大きなかぼちゃが定着していますが、

実はアイルランドではもともと

  • 蕪(かぶ)
  • じゃがいも
  • ビート(ビーツ)

などで作られていたものでした。

19世紀にアメリカに渡った時、身近にあった「かぼちゃ」に変化したとされています。

 

ハロウィンの Trick or treat もアメリカ発祥

ハロウィン

 

ハロウィンの日には、アメリカなど海外では、10月31日に子供が仮装してお菓子をもらうために、

Trick or treat!

と叫びながら、近所の家を回るというのが恒例です。

 

Trick or treat(トリック・オア・トリート)は、 イタズラかお菓子か、つまり

『お菓子をくれないとイタズラするよ!』

という意味。

 

Trick or treat の文化も、19世紀にアメリカにハロウィンが伝わった時。

「ちょっとしたイタズラや悪ふざけが許される日」
「趣向を凝らした衣装をお披露目できる日」

として、大人も子供も楽しめるイベントへと変化していきました。

 

ハロウィンの日には何をする?

 

ハロウィンは具体的に何をして楽しめばいいのでしょう。

  • ハロウィンイベントに参加する
  • 仮装して違う自分を表現&発見してみる
  • ホームパーティを開いて大切な人に手料理をふるまう
  • 手作りお菓子でちょっと自分をアピール
  • ディズニーなどのテーマパークで雰囲気を味わう
  • 大切な人と過ごす
  • 普段は食べない特別なスイーツを食べてみる

などなど「クリスマス」の時と同じような感覚で、楽しみ方は人それぞれのようです。

ハロウィンが日本で広まったのはいつ?

 

筆者(昭和50年代生まれ)の子供のころは間違いなく無かった秋のイベント「ハロウィン」

 

ハロウィンはいつ頃から日本に定着したのかというと、2000年頃から爆発的に広がっていったようです。

 

今は日本でも9月下旬ごろから

  • ハロウィン用のお菓子
  • ハロウィンの装飾
  • ハロウィンの企業キャンペーン
  • ハロウィンのイベント

などがあちらこちらに見られ、クリスマス同様すっかり定着しているイベントです。

 

ですから、あまり日にちにこだわらなくても

10月はとにかくみんなでワイワイ楽もう月間!

みたいなモノになりつつありますよね。

 

日本式ハロウィンは今や欠かせない商業作戦の一つになっていて、

経済効果ひとつを見ても、既にハロウィンはバレンタインデーを上回ったという話もあるのだとか。

 

広まったきっかけはディズニー!

 

ハロウィンが日本で全国的に知られるようになった一番の大きな要因は

1997年の東京ディズニーランドのイベントがキッカケだったと言われています。

 

日本人はディズニーランドが大好き!その影響力は今も昔も変わらず大きいですよね。

 

いわば、

ハロウィンは東京ディズニーランドが火付け役で、マーケティング戦略が見事に日本に定着した

ということです。

 

ディズニー・日本初のハロウィンイベントは1997年

 

東京ディズニーランドは、1997年に初めて秋のスペシャルイベント

『ディズニー・ハッピーハロウィーン』

を開催。当時は10月31日限定のイベントでした。

 

その後、日本一の『夢の国・ディズニー』だけあって、年を追うごとにハロウィンイベントの規模が拡大。

 

2001年頃にはすでに、10月中に開催される月間イベントとして定着し始め、

次第に他のテーマパークや企業にもこの「商業作戦」が伝染。

 

いつしか

「ハロウィン」=「秋のイベント」

として恒例化していったそうです。

 

日本でハロウィンが受け入れられたのも

  • お祭り好き
  • コスプレ文化
  • ディズニー大好き
  • 死者の魂を供養する「お盆」文化

など、もともとの日本文化がハロウィンと似た要因もあり、爆発的に広まる要因だったのでしょう。

 

日本初ハロウィンパレードは1983年

 

実は、東京ディズニーランドよりもっと前に行われたハロウィンイベントがあります。

 

それは、1983年の「キディランドのハロウィンパレード」。

 

キディランドといえば、タカラトミーグループ系列で、

サンリオを中心に色んなキャラクターの雑貨が売られているお店です。

ハロウィン

引用:dot.asahi.com

キディランド原宿では、1970年代からすでに

「10月のシーズンイベント」としてハロウィングッズの販売をしていました。

 

1983年には販売促進の一環としてハロウィーン・パレードを企画し、

一般客に参加を呼びかけるイベントを実施、

これが正真正銘、日本初のハロウィンパレードの起源とされています。

 

ハロウィンの由来や起源はケルト人!本場アイルランドの本当の意味まとめ

ハロウィンの起源を探ってみると、

・古代ヨーロッパ・ケルト人が起源
・秋の収穫を祝い、同時に死者の迷える魂を救済する日
・もともとの野菜はカブやじゃがいも

などが、19世紀頃アメリカに渡ったことで、宗教的な意味は薄れ、

だんだんとより人々に受け入れやすく楽しいイベント行事へと変化していったことがわかりました。

「目に見えない死後の世界」というのを暗くとらえるのではなく、

「明るく表現して生きていることをみんなで楽しもう!」というのは万国共通の感情かもしれません。

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