タウリン1,000㎎配合!!
と筋肉ムキムキのタレントさんがキャッチコピーでうたっている栄養ドリンク、よくテレビで耳にしますよね。
人間だけでなく、犬や猫のペット用サプリとしても人気の「タウリン」って
そもそも私たちの体にどのような働きをしてくれるのでしょうか?
栄養ドリンクを飲まなくても、食べ物からタウリンが摂取できる、身近な食材も紹介ます。
タウリンとは何?
「タウリン」とは、硫黄をふくむ人間が体内で作ることができるアミノ酸の一種。
アミノ酸といえば、アミノ酸同士が結合して、タンパク質の素となる成分ですが、
タウリンはほかのアミノ酸と結合せず、体内では遊離した状態で存在しています。
タウリンは、人の体内では、心臓や筋肉、骨髄、脳、肺などにもともと多く存在していて、
一般的に、成人体重の0.1gほどのタウリンがあると言われているため
体重50キロの人は50gのタウリンを体に持っていることになります。
タウリンは、市販の栄養ドリンクの主成分として有名ですが、
これは肝臓の働きを活発にする機能があるからです。
タウリンを多く含む食べ物ランキング
タウリンはイカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれています。
水溶性なので、汁ごととれる鍋物やスープなどで一緒に食べると効果的。
主な食品の中でタウリンが多く含まれているものは、
牡蠣、あさり、しじみ、ほたて、はまぐり、たこ、かに、いか、鯵や鯖などの近海魚、
ブリやカツオの血合いなどがあります。
《食材 100g中に含まれるタウリンの含有量(mg)を比較》
・牡蠣:1,130mg
・ほたて:769mg
・あさり:664mg
・たこ:520mg
・たら:300~450mg
・いか:350mg
・ひらめ:171mg
・くるまえび:150mg
・かつお:80mg
・めばる:30mg
・いわし:20mg
引用:「コレステロールを下げる100のコツ」辻啓介主婦の友社 (2004/1/1)
タウリンの一日の摂取量!取りすぎると副作用は?
タウリンは魚介類や肉に多く含まれています。
1日の推奨摂取量は3000mg程度と言われているので、牡蠣は1日3つも食べれば十分なのです。
ただ、厚生省が発表した副作用によると
などの症状が出ることも。
ちなみに、おつまみのスルメに白い粉のようなものが付いていますが
この白い粉にこそタウリンは豊富に含まれています。
タウリンを含む野菜は?
タウリンは、残念ながら野菜やフルーツにはほとんど含まれていません。
ですから、ベジタリアンやヴィーガンの方は特に不足しやすいので注意が必要です。
タウリンは肝臓に欠かせない成分
タウリンは特に肝臓に欠かせない成分でも知られています。
肝臓の働きの一つに「解毒作用」があり、タウリンはこれらの肝臓の機能の効果を高めてくれます。
休肝日で肝臓を休ませよう
休肝日(きゅうかんび)とは、日常的に酒を飲んでいる人が、自身の健康促進を目的として設ける酒を全く飲まない日のこと。
一週間1~2日は休肝日を設け、肝臓を休ませることが必要です。
肝臓は、大腸で食べ物が分解するときに発生するアンモニアなど、
体にとって毒となるものを体外に輩出されやすいように助ける働きをしています。
この働きが弱まると、体内に溜まったアンモニアが脳に運ばれて、
意識障害を引き起こしてしまう可能性があります(肝性脳症)。
タウリンの効果や働き
タウリンには主に血圧を正常に保ち、コレステロールを調整する効果が期待できます。
魚介類を多く食べる地域の方は、高血圧や血管の障害の発症率が低いことが知られています。
タウリンは肝臓の働きを助け、肝細胞の再生を促進、
肝脂肪の予防や、インスリンの分泌促進による糖尿病予防にも繋がるため、
健康を促進する成分の一つと言えます。
タウリンを積極的に食べるべきタイミングとは?
タウリンは体内で合成できる「非必須アミノ酸」という種類なので
無理をして毎日極端に摂取しようとする心配はありません。
しかし次のような場合には特に効果的です。
《お酒を飲む前》
肝臓は体に取り込んだ有害物質、薬やアルコールなど、不要なものを分解してくれる大切な役割があります。
お酒を飲むと、タウリンが体に作用する力が極端に弱まってしまうため、お酒を飲む前やおつまみにはタウリン豊富な食材を一緒に食べると良いですね。
《肉体疲労時》
タウリンは疲労物質である「乳酸」が体にたまるのを防いでくれる働きもあります。
疲れたけど休めない、あともう一仕事!というときに、
タウリン配合の栄養ドリンクがおすすめなのはそのような理由があります。
タウリンを含む食べ物ランキング!野菜から摂取するには?まとめ
タウリンはもともと体で作られる成分なので極端に摂るものではありませんが
タウリンを多く含む魚介類には何といっても五体栄養素であるミネラルが豊富。
その働きを理解して、お酒を飲む時や疲れた時に上手に補いましょう!