などは、身近な栄養素として、食生活についての記事にも頻繁に登場するコトバです。
レシピをそのまま参考にするだけでなく、栄養バランスを意識しながらお料理することも、
免疫力を上げて体づくりをするうえで、とても大切ですよね。
わたしたちが元気でイキイキ生活するために、絶対に必要な栄養素。
カンタンで覚えやすい語呂合わせをまとめました。
栄養素と栄養の違いとは?
そもそも《栄養素》と《栄養》の違いって何なのでしょう?
たとえば、牛乳の「カルシウム」。
カルシウムは必須ミネラル16種類の一つですが、栄養学の分野から見ると、栄養素でしょうか、それとも栄養でしょうか?
答えはズバリ、カルシウムは《栄養素》であって《栄養》ではありません
栄養素とは
《栄養素》とは、食べ物に含まれるさまざまな物質のうち、体の働きに必要な成分の名前の総称です。
まず「三大栄養素」として糖質・脂質・タンパク質があり、
これにビタミン・ミネラルを加えて「五大栄養素」と呼んでいます。
人間のからだは筋肉や脂肪、骨など色んな組織で構成されていますが、その最小単位が《栄養素》ということです。
人間は、一生涯、生命活動を維持するために、食品に含まれる《栄養素》を摂取し続ける必要があります。
栄養とは
《栄養》とは、体外から摂取した《栄養素》を原料として、
食べ物が体に消化吸収されることでエネルギーになったり、
体の組織に変化していく「仕組み・営み・処理・活用される状態」のことをいいます。
つまり《栄養》のもととなる物質のことを《栄養素》とよんで区別しています。
五大栄養素の種類
栄養素には、まずエネルギー源や体の組織となる
- 糖質(炭水化物)
- タンパク質
- 脂質
があり、この3つは人間の体を維持するために絶対必要不可欠な「三大栄養素」とされています。
そして、「三大栄養素」のサポート役として、さらに体の調子を整える働きのある
- ビタミン
- ミネラル
を加え「五大栄養素」と呼んでいます。
それでは、五大栄養素の覚えやすい語呂合わせを紹介しましょう
五大栄養素の覚え方!-簡単語呂合わせ-
栄養素名 | 主な働き | 多く含む食品 |
「た」炭水化物(糖質) | エネルギー源になる | 米、パン、麺類、いも、砂糖 |
「し」脂質 | エネルギー源になる | バター、マーガリン、植物油、肉の脂身 |
「た」たんぱく質 | 体の組織をつくる | 肉、魚、卵、大豆製品 |
「む」ミネラル | 骨や歯をつくる・体の調子を整える | 海藻、牛乳、乳製品、小魚 |
「び」ビタミン | 体の調子を整える | 緑黄色野菜、果物、レバー |
語呂合わせは、五大栄養素の頭文字「た」「た」「む」「び」「し」で
「た た む び し!」
⇒洗濯物をビシッとたたむイメージで覚えてみてはいかがでしょう(^^)/!
ちなみに炭水化物は、糖質としばしば同義として使われますが、
正確には食物繊維と糖質を合わせた化合物のことなので、
炭水化物=糖質+食物繊維
とイメージしておけば大丈夫です。
必須アミノ酸(9種類)の覚え方!-簡単語呂合わせ-
タンパク質は、皮膚、筋肉、臓器、髪の毛など、体の約 30%を構成している大事な栄養素。
タンパク質には実に10万以上もの種類があるといわれていますが、
それらはわずか
20種類のアミノ酸の組み合わせ
で作られています。
20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は
「必須アミノ酸」
と言って、体内で作ることができないため、食べ物から摂る必要があります。
「フ」 フェニルアラニン
「ロ」 ロイシン
「バ」 バリン
「イ」 イソロイシン
「ス」 スレオニン(トレオニン)
「ヒ」 ヒスチジン
「ト」 トリプトファン
「リジ」 リジン(リシン)
「メ」 メチオニン
( )は別名なのでどちらでも良いです。
↓↓
「風呂場、イス独り占め!」
ちなみに、参考書によっては、非必須アミノ酸の「アルギニン」も、必須アミノ酸として紹介される場合もあります。
「アルギニン」を入れた必須アミノ酸10種類の語呂合わせはこちら
必須ミネラル(16種類)の覚え方!-簡単語呂合わせ-
五大栄養素の一つミネラル。
ミネラルは、英語でmineral=「鉱物」という意味のため、別名「無機質」とも言われます。
私たちの体の約95%を構成している4大元素(炭素、水素、窒素、酸素)以外の残りの約5%は、
ミネラル(無機質)で構成されています。
ミネラルといえば、血液に必要な《鉄》、骨や歯をつくる《カルシウム》などがすぐに思い浮かびますが、
人間の体に必要な必須のミネラルは16種類もあります。
ミネラルは、体内で作れないため、食べ物から摂取する必要があります。
▼語呂合わせはこちら▼
毎日食べたい基本の和食材「まごわやさしい」とは?
日本人の伝統的な食生活は、お米を主食として、野菜・芋類・魚介・海草類などを副食とするスタイルを長く続けてきました。
これは体に必要な栄養素をたっぷりと含んだ理想的なかたちです。
「ま・ご・わ・や・さ・し・い」
(孫は優しい)は、健康な食生活に役立つ和食材の、最初の文字を覚えやすく言いあらわしたものです。
→スマホの方は横スクロールで表が見られます→
なまえ | 代表食材 | はたらき | 一日目安摂取量 |
「ま」豆 | 納豆・大豆・豆腐 | 大豆はタンパク質、ミネラル豊富・栄養バランス満点 | 豆腐1/2丁 納豆2パック |
「ご」ごま | ごま・ピーナッツ・くるみ・栗 | ごまはタンパク質・脂質・ミネラルたっぷりでアンチエイジング効果も | すりつぶしたり刻んで吸収力アップ |
「わ」わかめ | ひじき・わかめ・のり・昆布 | カルシウムなどのミネラルが豊富 | 海藻類は酢や油と組み合わて吸収力UP |
「や」やさい | ほうれん草・とまと・白菜・キャベツ | βカロテンやビタミンCが豊富・体の抵抗力を維持 | 一日350g |
「さ」さかな | 青魚・鮭 | DHA・EPA・タウリンが豊富で血液サラサラと疲労回復効果も | 週に5-7食ほどが目安 |
「し」しいたけ | 椎茸・しめじ | キノコ類は食物繊維・ビタミン・ミネラル豊富で低カロリー | 日光に当てるとビタミンD量UP |
「い」いも | じゃがいも・さつまいも・里芋 | 炭水化物の糖質・食物繊維が豊富 | 根菜類は腸内環境を整える |
まとめ
語呂合わせは、五大栄養素の頭文字「た」「た」「む」「び」「し」で
「た た む び し!」
各栄養素をバランスよくとるための鉄板の和食材「まごわやさしい」を意識して、
五大栄養素を取り入れながら、毎日の食事に積極的に取り入れて健康生活にお役立てくださいね(^^♪