ミネラルは、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ五大栄養素の一つ。
英語でミネラル(mineral)は「鉱物」という意味で、
ミネラル=別名「無機質」
とも呼ばれます。
ミネラルウォーター、ミネラル麦茶、ミネラルファンデなど、
ミネラルは、身近な食品や化粧品にも沢山使われています。
よく耳にする「ミネラル」ですが、そもそもミネラルって何なのでしょう?
- ミネラルの正体
- 必須ミネラル16種類の名前
- ミネラルの特徴と働き
など、ミネラルを語呂合わせにして一気にギモンを解決します!
ミネラルとは何か
ミネラルってなんだろう、なぜミネラルが大事?と考えた時、
まず思い出してほしいのが、あなたも私も、学生時代必ず習ったことのある「元素の周期表」です。
そう!その昔、誰しも必ず理科の授業で(覚えましたね)覚えさせられましたよね!
一体何が「僕の船」だったのかさえ忘れてしまっていますが、
「元素の周期表」
は、誰しも一度は習ったことがあるはず
すいへーりーべーぼくのふね♪は、地球上に存在する「万物の根源」、元素の「周期表」の覚え方で、
水素(H)、ヘリウム(He)、リチウム(Li)、ベリリウム(Be)、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)…
と順番に並んだ表を暗記していたわけですね。
このアルファベットの元素記号(げんそきごう)は、原子記号(げんしきごう)とも呼ばれ、
地球上に存在するすべての物質の根源となる成分の「最小単位」のことです。
ミクロの世界でモノをみてると、気体でも液体でも、もちろん人間でも、全てこの原子の粒の集まりです。
原子は100種類くらいしかありませんが、それがひとかたまりになった最小単位を「分子」といい、
何億通りもの分子をつくることでこの世の中のすべての物質が作られます。
ミネラルは元素そのもの!
スイヘーリーベー♪の元素記号(原子記号)の存在を思いだしたうえで、
では、ミネラルとはいったい何かというと…
「地球上に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものをミネラルといいます。およそ100種類ある元素の中で、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、現在16種類(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)が知られています。そのうち厚生労働省が摂取基準を決めているのは、イオウ・塩素・コバルトを除く13種類です。1 日の必要摂取量によって、主要ミネラルと微量ミネラルに分かれます」
引用:農林水産省ホームページ「ミネラルとは」
そうなんです、ミネラルとは、
水素(H),炭素(C),窒素(N),酸素(O)以外の約100種類すべての元素がミネラル、ということ!
ビタミンやその他の栄養素は、何種類もの元素が組み合わさってできている「有機化合物」であるのに対して、
ミネラルは「無機」・元素そのものなのです。
必須ミネラルは16種類
先ほどの引用文のように、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっている16種類のミネラルを
「必須ミネラル」
と呼んでいます。
《主要ミネラル7種類》
- ナトリウム(Na)
- マグネシウム(Mg)
- リン(P)
- 硫黄(S)
- 塩素(Cl)
- カリウム(K)
- カルシウム(Ca)
《微量ミネラル9種類》
- クロム(Cr)
- マンガン(Mn)
- 鉄(Fe)
- コバルト(Co)
- 銅(Cu)
- 亜鉛(Zn)
- セレン(Se)
- モリブデン(Mo)
- ヨウ素(I)
次では、必須ミネラル16種類を、摂取基準量の違いから、
- 主要ミネラル7種類
- 微量ミネラル9種類
に分類し、簡単に覚えられる語呂合わせを紹介しましょう
主要ミネラル7種類の覚え方と語呂合わせ
必須ミネラル16種類のうち、体内に比較的多く存在し、
1日あたりの摂取基準量が100mg以上のミネラルを《主要ミネラル》と言い、
とされています。
※ただし、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンの5種類を「主要ミネラル」または「多量ミネラル」として言及する文献もあります。
硫黄(S)
【主な食品】魚介類・肉類・たまご・牛乳・チーズなどタンパク質が豊富な食品全般
硫黄(イオウ)は皮膚・髪の毛・爪など、いわゆる人間の見た目の部分をつくる栄要素。
欠乏すると、関節痛や神経痛、肌荒れを引き起こします。
語呂合わせは、異様とイオウを無理矢理こじつけて、覚えにくい元素(S)と一緒に!
塩素(Cl)
【主な食品】カップ麺・素麺・さきいか
塩素は血液中の酸性とアルカリ性のバランスを保つ(PH値)のに必要な栄要素です。
ナトリウム(Na)・カリウム(K)
【主な食品】ナトリウム:一般的に食塩を含むもの、カリウム:果物・野菜・イモ類・魚
ナトリウムとカリウムは、は神経の活動に直接つながり、体の体液の主成分のため、本当に大事な栄要素。
そのため、多すぎても少なすぎても体への影響が多い栄養素で生命にかかわります。
カリウムは不足すると夏バテになりますが、逆に多いと血液中に流れてクラッシュ症候群という高カリウム血症で心停止する恐れも。
ナトリウムは多すぎると高血圧や高ナトリウム血症に、少なすぎると低ナトリウム血症の症状がでます。
マグネシウム(Mg)・カルシウム(Ca)・リン(P)
【主な食品】マグネシウム:玄米・大豆・アーモンド・バナナ、カルシウム:小魚・大豆・牛乳・チーズ、リン:レバー・魚・玄米・大豆・卵黄
マグネシウム、カルシウム、リンの3つは、強い骨を作る3要素。
特にカルシウムは、必須ミネラルの中で体内の含有量が最も多いミネラル。
骨や歯のなかに存在しそれらを強くするのに欠かせないミネラルです。
マグネシウムも、大人の場合20g程度が体内に存在し、そのうち60%ほどが骨や歯に含まれています。
リンの元素「P」は骨のじょうぶな首の長いキリンをイメージしてみてください♪
▼以上、主要ミネラル7つ語呂合わせまとめ▼
微量ミネラル9種類の覚え方と語呂合わせ
必須ミネラル16種類のうち、体内に存在する量が極めて少なく、
1日あたりの摂取基準量が100mg以下のミネラルを《微量ミネラル》と言い、
とされています。
微量ミネラルの元素記号と働き
微量ミネラル9種類の働きと、元素記号の語呂合わせを紹介しましょう♪
鉄(Fe)・コバルト(Co)
【主な食品】鉄:レバー・ひじき・ほうれん草、コバルト:レバー・魚介類
鉄とコバルトは、どちらも血液をつくるために必要な栄養素。
鉄の欠乏症の中で最も多い症状は貧血。女性は毎月の生理で多くの血液を失うので、積極的に取り入れたい栄養素です。
コバルトは、骨髄の造血機能に不可欠なミネラル。赤血球などの生成に深く関係しています。
亜鉛(Zn)
【主な食品】牡蠣・カニ・豚レバー・鶏肉・海藻・豆類)
亜鉛はタンパク質や骨の発育をうながし、特に男性機能にとって大切な栄養素です。
また亜鉛が欠乏すると、味覚に障害が出たり、免疫機能が低下・感染症にかかりやすくなってしまいます。
ヨウ素(I)
【主な食品】イワシ・サバ・昆布・わかめ・海苔・白米
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料。タンパク質や糖質、脂質の代謝など成長を助けます。
女性に多いバセドー病はヨウ素の過剰摂取が原因なので量には注意。
銅(Cu)
【主な食品】魚介類・大豆・くりなど
赤血球のヘモグロビンの原料は「鉄」ですが、銅が無ければ正常につくられません。
また骨や血管をつよくするコラーゲンなどの生成にも大切な栄養素です。
マンガン(Mn)
【主な食品】玄米・大豆・バナナ・レンコン
マンガンは他のミネラルの働きを助け、体の機能をサポートする栄養素。
たとえばカルシウムとリンが骨を作るときには、マンガンが補助の役割をしています。
セレン(Se)・モリブデン(Mo)
【主な食品】セレン>アジ・マグロ・ネギ・たらこ・いわし、モリブデン>内臓類・大豆
セレンもモリブデンも、どちらも体の免疫力を高めて、活性酸素を抑えて老化を防ぎ、
がん予防に効果的とされる栄養素です。
クロム(Cr)
【主な食品】あなご・ひじき・ししゃも・アジ
クロムはレアメタルのひとつとして利用されている金属ですが、人間にとってもとても大切な栄養素の一つ。
インスリンの働きを高めて血糖値を下げたり、筋肉を増強する働きがあります。
▼以上、微量ミネラル9つ語呂合わせまとめ▼
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必須ミネラル16種類の覚え方!語呂(ゴロ)合わせと働きまとめ
からだに必要な16種類のミネラルについて、働きやなまえ、元素記号を覚えやすいよう語呂合わせにしてみました。
「無機質」とも言われる体にたいせつなミネラル。
一つずつの働きを覚えるのは大変ですが、普段の食生活でバランスの良い食事を心掛けていれば偏ることはありません。
むりやり変な表現もあってごめんなさい!何度か想像しながら口ずさめば、楽しくすぐに覚えられると思います(^^♪
ちなみに、身近なミネラルと言えば「イオン(電解質)」もミネラルの一つ。
スポーツドリンクのイオンウォーターのイオン!
イオンについて詳しくはこちらを参考にしてみてくださいね
▼五大栄養素語呂合わせはコチラ
▼必須アミノ酸語呂合わせはコチラ