歯磨き後はすすがない?すすぎ1回でうがいはしないが新常識!?

 

「歯磨き後は、うがいでしっかり口をすすぎましょう!」

「歯磨きは食後3分以内・3分以上・1日3回の『歯磨き333運動』」

などなど、昭和50年代生まれのアラフォー筆者はそう教えられて育ってきましたが、

なんと今は、歯磨き後はすすがない・うがいはしない方が正解だというのです…!

時代の流れとともに変わりつつある歯磨きのやり方。

あなたも私も誤った認識のまま虫歯リスクを広げてるかもしれない!?

そんな歯磨きにまつわる「今の常識」をご紹介!

 

NG行動1)歯磨き後のすすぎのやりすぎ

 

歯磨き後のすすぎのやりすぎがなぜNGなのか?

それは、虫歯予防に効果的と言われている「フッ素」を洗い流さないようにするためです。

「歯磨きの際は、フッ化物(フッ素)が入った歯磨き粉を使い、

うがいは少なめにしてお口の中にフッ化物を残すほうが、虫歯予防に効果的」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO13418180X20C17A2000000/?

 

「歯磨きをしてフッ素が歯にそのままとどまれば、虫歯の予防効果も高まりやすいのです。

そのためには、すすぎは1~2度でも十分と言われています」

http://www.mdc6480.com/blog/2015/01/1-515928.html

 

歯磨き粉に含まれているフッ素は、実は歯磨きを数分したくらいでは、歯にしっかりと吸着しないのだとか。

 

そのため、歯を磨いた後にフッ素をしっかり歯の表面に吸着させるため、なるべくすすがない方が良い、ということですね。

 

私もこれを知ってから、すすぎは極力しない習慣にしました。

「フッ素よ~歯にくっつけ~」と言いながら(笑)

最初は気持ち悪さが残るかな?と思ったのですが、慣れてしまえば歯磨き粉の匂いも気にならず、

今ではしっかりすすがない習慣になっていて、以来、かれこれ5年以上虫歯の発生もなく過ごせています。

 

特にうがいを少なめにするといいのは就寝前。

 

寝ている間は唾液の分泌量が少なくなるので、お口の中の細菌が増殖しやすい状態になっています。

 

逆に、歯の表面に付けたフッ化物を長く留めて置くチャンスタイムでもあるんです!

 

数回のすすぎではちょっと気持ちが悪いな~という人は、しっかり水ですすいだ後に、

フッ素入りのマウスウォッシュを使ってもいいでしょう。

 

NG行動2)歯磨き前に歯ブラシを濡らす

 

歯磨きをするまえに、歯ブラシをしっかり水でぬらすと、歯磨き粉の泡立ちがよくなって汚れも落ちる気がしますよね。

 

でもこの行動も、

  • フッ素の濃度が薄まる
  • しっかり磨いた気になってしまう

という理由で、NGなんです!

 

せっかくのフッ素など有効成分が歯に届かないうちに、泡や水と一緒に流れてしまってはもったいない!

 

NG行動3)歯磨き粉の量が多すぎる

 

歯ブラシにつける歯磨き粉の量。

 

CMや歯磨き粉のパッケージには、歯ブラシの上全体にべったり付けられているので

歯磨き粉はたっぷり付けたほうがいいのかな?

と思ってしまいますね。

 

しかし、これは歯磨き粉をつけ過ぎなんだとか!

 

歯磨き粉の量が多過ぎることで

  • 口が歯磨き粉でいっぱいになり、”磨いたつもり”になりやすい

というのが概ね言われている見解です。

 

歯磨き粉の量は、歯ブラシの長さ半分以下、歯ブラシの長さ1/3で十分と推奨している歯科医もいらっしゃいます。

 

また歯磨き粉をつけて、いつも決まった歯から磨きめるのも意外なNG行動。

 

歯磨き粉は、まずまんべんなく全体の歯につけたほうがよく、

磨き始める前に、全体の歯に歯磨き粉をつけるようにする工夫も効果的。

 

NG行動4)食後すぐの歯磨き

 

歯磨きをするタイミングや回数も、人によって認識が違うようです。

 

磨くタイミングは?食後すぐは逆効果?

 

「(歯を磨くタイミングは)食後と就寝前がいい。食後がいいのは食べカスを取り去り、細菌の繁殖を抑えられるからだ」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO13418180X20C17A2000000/?page=2

 

筆者が小さい頃に「食べたらすぐに歯磨きしなきゃダメでしょ!」と怒られた経験はなんだったのかと悲しくなりますが(笑)

 

歯科医によってさまざま見解がわかれる歯磨きのタイミング。

 

総じて

  • 食後すぐの歯磨きをすると、唾液によって口の中が中和される効果の妨げになるため、食後すぐはNG
  • 食後30分以降~1時間以内を目安に歯磨きをするといいでしょう

というのが、概ねの見解のようです。

 

ただ、この意見にも異論はあります。

歯磨きするタイミングは、就寝前と、起床時の2回がよい。他の先進国では、このタイミングでの歯磨きが推奨されている。

https://president.jp/articles/-/25513?page=3

 

  • そもそも唾液成分にはちゃんと虫歯予防効果があるんだから、歯磨きは毎食後じゃなくていい、水ですすぐだけで十分。

という専門家の見解も。

 

食後すぐに歯をみがくと、あたかも歯が溶けてしまうというような報道が新聞やテレビで伝えられたため、現場がやや混乱しているようです。

引用:日本小児歯科学会HPより

 

いったい何が一番正解なのかは、歯科医によってもさまざまですが、

歯磨きの数を多くしたところで、虫歯予防に必ずしもつながらないのは確かなようですね。

 

歯の健康を保つための歯磨きのコツ3つ

 

歯磨き時に、無意識でやりがちだったNG行動を紹介しました。

 

では、もっと歯の健康を保つためのコツも見てみましょう。

 

フッ素濃度が高い歯磨き粉が良い

 

日ごろから歯の健康を保つためには、虫歯予防に適切な成分が入っている歯磨き粉を選ぶことが近道です。

 

とくに「フッ素配合」の歯磨き粉は、虫歯の予防にもっとも効果的。

 

今では市販されている9割の歯磨き粉にフッ素が含まれているそうです。

 

私も一度、行きつけの歯医者さんで、

「フッ素の配合濃度は、高いほど良いよ」

と、歯科医の方に教えてもらいました。

 

▼私の愛用はクリニカです♪

歯磨き粉

 

 

日本では現在「フッ素濃度1450ppm」が上限ですが、

統計的には、フッ素濃度950ppm以上の歯磨き粉であれば、虫歯予防の効果があるといわれています。

 

歯磨き粉

ただし、注意書きにもあるように、高濃度のフッ素は子供に対しては注意が必要です。

6才未満の幼児には1000ppm以下の歯磨き粉を使うように注意してくださいね。

 

虫歯予防に効果的な歯磨き粉といえば

  • 高濃度フッ素
  • 歯のエナメル質の修復効果
  • 歯質の強化

など商品によってさまざま。

 

また、歯磨き粉を選ぶ際は、味の強くない低刺激のフッ化物入り歯磨き粉がおすすめです。

味が強すぎると、それだけたくさんうがいをして、フッ素などの効果的な成分を洗い流してしまうことになるからです。

 

歯磨きのブラッシングする位置を順番を決める

 

どれだけ高濃度のフッ素歯磨きを選んでも、磨き残しの歯があっては本末転倒ですね。

 

ブラッシングの際は、磨き残しがないように、歯磨きの順番を決めておくのも大事なポイント。

 

歯は

  • 左右
  • 上下
  • 前歯奥歯
  • 内側外側

と、多方面に磨く必要があります。

 

たとえば、左上の内側の奥歯~右の奥歯 ⇒ 右下の奥歯~左の奥歯など、

自分なりのルーティンを確立して、まんべんなく磨くように心がけましょう。

  • 噛み合わせの部分
  • 一番奥歯の内側部分

などは、磨き残しが多いので、1本ずつ丁寧に磨くように心がけてください。

 

フロス・歯間ブラシ・舌ブラシも活用

 

普通の歯ブラシではどうしても磨きにくいところは

  • フロス
  • ポイントブラシ(毛束が1つのブラシ)
  • 歯間ブラシ
  • 舌フロス

などと駆使して、歯ブラシ以外の磨く道具も必要です。

 

歯ブラシと同じように、水で洗えば何度でも使えますし、

ぜひ鏡を見ながら、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間も注意深く、丁寧に磨きましょう。

 

歯磨き後はすすがない?すすぎ1回でうがいはしないが新常識まとめ

 

歯磨きは毎日行うことなので、小さな積み重ねが、将来の歯の健康に大きな影響を及ぼしかねません。

  • 歯磨き後はすすぎも1回で十分、うがいはしないでOK
  • フッ素濃度高い歯磨き粉を使う
  • 寝る前はしっかり磨いてフッ素を歯にとどめる
  • 磨く順番は決めておく
  • 食後は30分後~1時間以内がベスト

などなど、なんとも細かいポイントばかり。

今までなんとなくしていた歯磨きですが、歯磨きは、お口の中の健康だけでなく、病気のリスクを下げるためにも重要です。

絶対に虫歯になりたくないですし、いつまでも自分の歯で美味しいものを食べたいです。

ぜひ今日から見直してみてくださいね!

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