素朴なギモンと向き合う大人気番組『チコちゃんに叱られる!』より、
今回は、
「鯛が赤色なのはなぜ?」
というナゾを解決!
- 威嚇の色だから?
- 一年中恋をしてるから?
それとも…
- 赤くてカッコいいから?
じつは、鯛が赤い理由は
生き物のしたたかな進化にヒミツがあるんですよ!
2020年7月3日放送『チコちゃんに叱られる!』より
MC:岡村隆史
ゲスト:五木ひろし 若槻千夏
鯛が赤い色なのはなぜ?
チコちゃんから
「お魚に詳しそうなステキな大人ってだーれ?」
っていことで、岡村さんから指名されたゲストの若槻千夏さん。
チコちゃん「タイってどんな色してる?」
若槻千夏さん「…赤です」(不安そうな顔)
チコちゃん「じゃぁ何で赤い色をしてるの?」
若槻千夏さん「体温があったかいから…?それを海の中で表現してる?」
…ってことで
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と早すぎるツッコミを受けてました笑
答え「赤は一番目立たない色だから」
鯛が赤い理由。
チコちゃんの答えはズバリ!
「一番目立たない色だから」
ってどういうこと?
鯛が赤い理由をくわしく解説!
有人浸水調査船「しんかい6500」を有する
海洋研究開発機構 藤原義弘氏
赤色は目立たない保護色になる!
「赤色」というと目立つ色のイメージ。
でも、じつは鯛が暮らす水深30mm以下の岩礁域周辺の環境では、
赤色は保護色となり、海に溶け込んで目立たない色(青や黒など)に変化するんです!
太陽の光は、屈折の際に、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色に分かれていて、
これが虹色のもとになっていますが、
7色の中で、赤色がいちばん海では吸収されるスピードが速い色なのだとか。
赤色の生き物は鯛だけじゃない!
他にも赤い体をした生き物といえば
- ボタンエビ
- ホウボウ
- アカグツ
などがいますが、彼らも鯛と同じく、浅瀬水深0mでは赤に見えても、
水深50m地点では赤色が完全に「青」に変わって、海の色と同化するんですね。
水深深くなると、それだけ反射する赤い太陽光が届かないため、
周囲の色と溶け込むことで外敵から身を守ることができるんです♪
鯛が赤い理由~番外編~「エビを好んで食べるから」
ちなみに、『チコちゃんに叱られる!』の番組内では言及されていませんでしたが、
鯛が赤い理由は
「エビを好んで食べるから」
ということも関係するみたい!
エビの中には「アスタキサンチン」という天然の赤い色素が含まれていて、
この「アスタキサンチン」が体表に蓄積され赤くなるのだとか。
鯛の好物はエビです。体色の赤はエビに含まれるアスタキサンチンという色素で、出荷を前にした養殖鯛にエビを食べさせて体色を赤くする事も行なわれていたそうです。
まとめ
地上と水の中は光の環境が違うため、
赤い光を吸収しやすい水の中では、赤色は目立たない色に変化します。
タイは進化の過程で、体を守るために赤色になったと考えられています。