子供ができると必ず必要になる、教育費。
教育資金を準備する方法として最初に思い浮かぶのは、
学資保険ではないでしょうか。
でも、ちょっと待って!
本当にその学資保険、必要ですか?
学資保険以外にも、
子供の将来に備える方法はあります!
それが
- 貯金
- 終身保険
- 養老保険
- 運用(投資信託)
です。
さっそく、学資保険以外に、子供の教育資金を準備する方法をご紹介しましょう。
学資保険の代わりになるもの1)やっぱり貯金でコツコツ
学資保険の代わりになるもの…といえば、やはり
一つ目は、貯金です。
口座や貯金箱にコツコツ積み立てていく方法ですね。
言うまでも無く、貯金なら返戻率や払込期間などに悩む必要が無く
保険会社に連絡したり、申込書を書いたりといった
面倒なことは一切せず今日からでも実践できる、
一番カンタンで堅実な、教育資金の準備方法です。
貯金で教育資金を準備するメリット
貯金で教育資金を準備するメリットは
- 積立金額を自由に決められる
- いつでも引き出すことができる
という点があります。
学資保険は契約時に満期保険金額や払込期間、受取時期を決め、
一定の金額が決められた日に口座から引き落とされます。
ですから、今月ちょっと厳しいなというときも
容赦なく口座からお金は引き落とされます。
しかしこれが貯金であれば、今月はお休みしようとか、
今月は余裕があるから多めに積み立てとこう、といった融通が利くわけですね。
また、いつでも引き出すことができるので、
小学校入学時、中学校入学時など、必要になったタイミングでお金を使うことができます。
貯金で教育資金を準備するデメリット
貯金でコツコツのデメリットは
- いつでも引き出せるため貯まりにくい
- 親に万が一のことがあったとき、貯金できなくなる
です。
積み立てる金額も自由、引き出すタイミングも自由なので、
まとまった金額を貯めるには強い意志が必要です。
また、万一親であるあなたが、
- 病気
- 事故
- 突然のリストラ
などで働けなくなったりして、決めた額の貯金を継続することができなくなれば、
教育資金の準備はできなくなります。
学資保険の代わりになるもの2)「低解約返戻金型終身保険」
保険の相談窓口や、ファイナンシャルプランナーに話を聞くと、
「学資保険の代わりに終身保険がいいですよ」
といわれることも多くあります。
この場合の終身保険とは、正確には
『低解約返戻金型終身保険』
読み方:ていかいやく へんれいきんがた しゅうしんほけん
のことです。
終身保険とは、
死亡保障が一生涯続く生命保険のこと。
その終身保険のなかでも低解約返戻金型というと、
保険料を支払い中に解約したら
戻ってくる金額を低くすることで、
通常よりも保険料を安くしているタイプの保険です。
低解約返戻金型終身保険の保険料払込み期間を短く設定して、
子供が大学に入学する前に保険料の支払いを終えておけば、
解約返戻金
(読み方:かいやくへんれいきん)
を教育資金として使うことができます。
低解約返戻金型終身保険のメリット
- 保険料払込期間中に親に万一のときに死亡保険金が受取れる
- 学資保険よりも返戻率が高いことも
- 子供の年齢に関係なく加入できる
- 解約しなければそのまま親の終身保険として残しておける
です。
低解約返戻金型終身保険のデメリット
デメリットは
- 学資保険よりも返戻率が低いことがある
- 親の健康状態によっては加入できないことがある
です。
返戻率については、加入条件によって変動するので注意が必要です。
検討する際は、
- 経過年数(保険に加入した年数)
- 払込保険料(すでに払った保険料)
によって解約返戻金は変わってくるので、色んなパターンで複数の商品を比較した方がいいですね。
学資保険の代わりになるもの3)「外貨建て終身保険」
外貨建て終身保険とは、
日本円ではなく外貨(米ドルや豪ドルなど)をベースにして作られている、
一生涯死亡保障が続く生命保険です。
仕組みは円建て終身保険と同じですが
外貨をベースにしているため、解約返戻金や死亡保険金は外貨で支払われ、
そのときの為替レートで換算された日本円で、受け取ることになります。
外貨建て終身保険のメリット
外貨建て終身保険のメリットは、
- 日本円の終身保険より利率が高い
- 解約時に円安になっていれば解約返戻金が増える
です。
外貨建て終身保険のデメリット
外貨建て終身保険のデメリットは、
- 為替が変動することにより支払う保険料が変動する
- 解約時の為替レートによっては解約返戻金が減ることがある
です。
外貨建て終身保険は円建ての終身保険に比べて
貯蓄性は高いですが為替レートの変動によって、
受け取る金額が増えることもあれば、減ることもあります。
このようなリスクがあることを十分理解した上で
加入する必要がありますね。
学資保険の代わりになるもの4)「投資信託」
資産運用と聞くと、株や国債、FXなどが思い浮かびますが、学資保険の代わりに検討されるものに、
投資信託
があります。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは
- 学資保険や終身保険よりも利回りが高くなる可能性がある
です。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは
- 元本割れのリスクがある
- 最後まで金額が確定しない
です。
投資信託は経済や世界情勢の影響を受けるので
子供が大学に進学するまでに運用がうまくいっていれば
大きなリターンが期待できます。
その反面、運用がうまくいかなければ、投資した金額より減ることもあります。
貯める、というよりも、増やすことを目的とする面が大きいので
教育資金は別に確実な方法で用意し、
あくまで、余剰資金で+αの増額を期待した方が良さそうですね。
学資保険の代わりになるものは貯金だけ?終身保険や投資信託まとめ
学資保険のかわりになるものは
- 貯金
- 終身保険
- 外貨建て終身保険
- 運用(投資信託)
の4つ。
貯金のやり方は人それぞれですが、
各保険会社によって条件や利率もさまざま。
必要に応じて引き出すことができるか。
確実に継続できるか。
返戻率の高さか。
正解は一つではありません。
それぞれのメリットデメリットを考慮して
あなたの家計にあった方法で、将来のためにしっかり備えてくださいね!