炊けたアツアツごはんを移し替えて、長時間美味しく保存できるおひつ。
土鍋や高級炊飯器で“おうちごはん“を楽しむ人が増えていることもあり、
おひつも人気急上昇中なのだとか。
おひつは、だいたい半日ほどは常温保存できますが、
常温下に置いておくと「セレウス菌」が増殖するたため、
冷蔵庫に入れるタイミングはなるべく早い方が吉。
現在は、そのままレンジで温められる《電子レンジ対応》の多機能おひつも沢山あるんですよ!
おひつは冷蔵庫で何日保存できる?
おひつは冷蔵庫に入れておけば、保存は2日間は可能です。
おひつは、ごはんをおいしく保ってくれる道具であって、
ご飯の保存期間を延ばすものではないため、
冷蔵庫での保存期間は、普通の容器に入れて保存するのと変わりません。
おひつを冷蔵庫に入れるタイミングは?
お米粒がたっぷり水を含んだ状態ご飯は、
雑菌が繁殖しやすく腐りやすいため、基本的に常温保存には向かない食べ物です。
おひつを冷蔵庫に入れるタイミングは、
長くてもせいぜい半日(12時間)以内には冷蔵庫に入れて保存が望ましいでしょう。
たとえば朝ご飯を炊いて、おひつで(冷蔵庫に入れずに)常温保存していたご飯を夜に食べる、
または夜残ったご飯をおひつに入れておいて翌朝食べるなどですが、
短い期間であればあるほど安全です。
おひつの常温保存は食中毒の危険がある!
お話ししたように、大前提として、ご飯は基本的に常温保存すべきではない食べ物。
セレウス菌 ※マイクロメートル(µm)=0.001mm 引用:wikipedia
「セレウス菌」は、土壌・水・ほこり等の自然環境や農畜水産物等に広く分布していて、
ご飯に付着して食中毒を引き起こす土壌細菌の一種で、
炊き立てのご飯にも付着している可能性があります。
セレウス菌は、熱に強い抵抗性をもつため、126℃90分でも失活せず生き残ります。(※1)
もし、明らかにご飯が腐敗して異臭がしたり変色していれば、すぐに食べてはいけないモノと判断できますが、
セレウス菌などの食中毒を引き起こす菌が厄介なのは、
ご飯の味・見た目・臭いが変わらなくても増殖していくため、
そのまま口にしてしまうことがあるため注意が必要です。
常温保存の目安となる時間やタイミングは、半日(12時間)以内が望ましいとはいえ
- 部屋の温度と湿度
- ふた開閉の回数
など環境や状況によっても変わってきます。
寒い冬のキッチンで、おひつの蓋を一度も開けずにいれば、2.3日でも大丈夫かもしれませんが、
逆に暑い夏や雨季のジメジメした時期は、たとえ半日であっても
「朝炊いたおひつのご飯、夕方には腐っていた!」
ということもあるので、注意が必要です。
おひつとは
おひつは、飯櫃(めしびつ)・お鉢(おはち)とも言います。
炊き上がったご飯を釜から移し入れる櫃(ひつ)のことで、
古くは平安時代から使われている、ご飯専用の保存容器。
昔の人々は、かまどの火でお米を炊き、木製おひつに入れてご飯を保存していました。
おひつは素材によって特徴が少しずつ異なりますが、いずれの製品にも共通しているのは、
“余計な水分をおひつが吸い取ってくれるため、入れたごはんが劣化しにくい“
という点です。
電気炊飯器が発明された昭和30年(1955年)以降は、
一般家庭ではほとんど使われなくなったおひつでしたが、
近年またおひつの優秀さが見直されてきています。
おひつの役割
おひつを使えば、余計な水分を容器が吸ってくれるため、
ご飯が乾燥することなく、ふっくら美味しいご飯の状態をキープできます。
タッパーなどの保存容器と違い、底に水分が溜まってべちゃっとしたご飯になりづらく、
電気炊飯器の“保温モード“や、土鍋のように
時間の経過とともに黄色く変色して、水分が飛んでパサパサになることもありません。
おひつの素材は?電子レンジ対応の商品もある!
現在販売されているおひつは、木製・セラミック&陶器製・プラスチック製などいろんな素材がありますが、
可能ならば昔ながらの木製のものがおすすめです。
木曽工芸 おひつ 手造り 曲げ輪 日本製 木製 ひのき さわら さくら 5合用 電子レンジ対応
木製おひつによく用いられる材質には、さわら・桧・杉などがあり、
木にはもともと、天然の調湿効果と殺菌効果があります。
木製おひつならではの水分調節機能で、適度な湿気を保ちながら、
炊きたてのごはんの余分な水分を吸収しつつ、
時間の経過とともに失われていく水分を補給してくれます。
木製のおひつでレンジ対応のものも!
最近は、木製であっても《電子レンジ対応》の製品もあるので、
冷蔵庫で保存し、温め直すときはおひつごと電子レンジに入れられるのでおすすめ!
温め直しに他容器に移し替える手間も省けて手軽です。
木製おひつで保存したご飯は冷めても美味しく、ほのかに木の良い香りもします。
電子レンジで温めなおすことで、さらに炊き立てのような温かくて美味しいご飯が食べられますよ!
とはいえ、いずれの素材も、おひつを使っても保存期間が延びるわけではないので注意してくださいね。
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おひつを冷蔵庫に入れるタイミングと保存期間まとめ
ご飯を美味しく保存するおひつ。
おひつに入れると、常温保存でもふっくら美味しい冷ご飯になりますが、
ご飯は雑菌が繁殖しやすく腐りやすいため、基本的に常温保存には向かない食べ物です。
おひつを冷蔵庫に入れるタイミングは、
長くてもせいぜい半日(12時間)以内には冷蔵庫に入れて保存してください。
【参考資料】
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