プールや海水浴に出かける季節になると、気をつけたい目の病気。
一般的に
「ものもらい」
「めいぼ」
「めばちこ」
などと呼ばれているのは
「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」
という正式名称で、
まぶたの脂腺に細菌が感染して起こる疾患の一つです。
関西出身の筆者はずっと「めばちこ」が標準語だと思っていましたが、
全国には別名「おひめさん」、まさかの「ばか」など、
ユニークな名前が10種類以上あるというからオドロキ!
めばちこ VS ものもらい!方言と標準語はどっち?
全国の「めばちこ」「ものもらい」分布図に関して、
ユニークなのが、その名も、ロート製薬ウェブサイト内の『ものもらいMAP』。
関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」… ロート製薬の方言別マップがスゴイ – https://t.co/mqHB2M153h @Jtown_net pic.twitter.com/Lkg11QYVcx
— Jタウンネット編集部 (@jtown_net) July 10, 2017
地方によってこんなに違いが!
なんと10年以上前から存在していたという『ものもらいMAP』。
“ものもらい”がその土地でどう呼ばれているかを知ることができるというもので、
- ものもらい
- めばちこ
- めいぼ
- めんぼ
- めぼ
- めっぱ
- めもらい
- ばか
- おでき
- ものむら
- めこじき
- めんぼう
- おひめさん
- めばちこ
- めんちょ
- めかいご
など、ざっと16種類も言い方があり、
都道府県別ランキング形式で、かつ年齢や性別ごとに絞って表示ができます。
『ものもらいMAP』のクオリティの高さに、ネット上では
○スゴイ手が込んでる!
○呼び方が地方によってこんなにあるなんて!同じ土地でも年齢層で違うのはおもしろい
○この力の入れ方に敬意を…好きかも
○かるいカルチャーショック!
とかなり高評価。
めばちこ&ものもらいの全国ランキング!
『ものもらいMAP』によると、まず「ものもらい」の呼び方ですが、
1位「ものもらい」34.5%
2位「めばちこ」 27.5%
3位「めいぼ」 7.2%
「めんぼ」、「めぼ」、「めっぱ」…などと続くようです。
「ものもらい」と呼ぶ人は、東日本を中心に分布していて
1位 神奈川県 91%
2位 千葉県 89%
3位 埼玉県 89%
と、とくに首都圏の率が高いようです。
一方「めばちこ」と呼ぶ人は、ほとんど関西中心。
1位 大阪府 91%
2位 兵庫県 90%
3位 奈良県 88%
と続きます。
とくに宮城の「ばか」、熊本の「おひめさん」とは面白いですね。
大学教授の解説とともに方言が生まれた背景なども紹介されていて面白いので一度覗いてみては?
めばちこ&ものもらいの正式名称「麦粒腫」とは
「めばちこ」「ものもらい」って、不意に目がゴロゴロして痒くなり、
擦ったりすると悪化して、いちど発症すると本当にやっかいですよね。
正式な病名は「麦粒腫・ばくりゅうしゅ」といって、
まぶたの脂や汗を出す分泌腺に細菌が感染したり、脂肪が詰まることで起こる、急性の炎症のことです。
・まぶたの一部が赤く腫れ上がる
・まばたきをしたり指で押したりした際、痛みをともなう
・目がごろごろする
・目が充血する
などの症状が一般的です。
麦粒腫はうつる?原因は
雑菌による炎症や、脂肪の固まりが原因の「麦粒腫」。
病名から伝染するイメージがありますが、
伝染性ではないため、人から人へうつることはありません。
原因は、誰の肌にも存在する細菌が、
なんらかのきっかけで分泌腺の出口からまぶたに入り込み、炎症を起こしてしまうものです。
ですから、周りの人がものもらいになったからと言って、そこまで神経質になる必要はありません。
麦粒腫を予防するために
「麦粒腫」を日ごろから予防するには、とにかく自分の目の周りを清潔に保つことが先決です。
とくにまつ毛の根元はもともと雑菌がたまりやすい場所だからです。
- 汚れた手指やタオルでこすらない
- アイメイクはほどほどに
- 前髪が目にかからないようにする
- コンタクトレンズは清潔に
など日ごろから目を労わりましょう。
感染してしまうと、刺激の強い食べ物・アルコール類は症状を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
めばちこはものもらいの方言?標準語や正式名称「麦粒腫」になる原因まとめ
ものもらいMAP、あなたの言い方はありましたか?
ちなみに私は大阪出身なので「めばちこ」が標準語だと信じて最近まで生きていました(笑)
“ばちこって何だよ~(大爆笑)”と関東の人にからかわれたことを思い出しましたが、もっと面白い表現が全国にはありましたね!
なんとも不思議な目の炎症・麦粒腫、それだけ昔から身近な症状だったということでしょうか。
スマホやパソコン、コンタクト…確実に誰もが昔より目を酷使する状況にあると思います。
いつでも目を清潔に保って労わるように心がけたいですね。
コメントを残す