「じゃんけん、ポン!」を掛け声として、
グー・チョキ・パーで勝敗を決める遊戯「じゃんけん」。
じゃんけんは、掛け声も地方によってさまざま呼び方があるようで…。
ちなみに、大阪の北摂地域出身の筆者。
「じゃーいーけんで、ほっす!!」
「あいこで、ほっす!」
「ほっす!」
という謎の“間“と“掛け声“が、小さい頃から標準語だと思いこんでいました。
調べてみたところ、日本国内では「じゃいけん」「いんじゃん」など地域によって100種類以上の様々な呼び方があるのだとか!
たかがじゃいけん、されどじゃいけん、なんとも奥深い!
じゃいけんVSじゃんけん!どっちが方言?
関東VS関西で有名な“方言バトル“といえば
- あほ VS ばか
- マクド VS マック
- おとつい VS おととい
…などキリがないですが、
「じゃいけん」と「じゃんけん」も東西で分かれる傾向にあるようです。
「じゃいけん」が標準語だと思い込んで生まれ育った関西人筆者。
ですが、標準語としてはダンゼン「じゃんけん」が正しいようで(笑)
就職で上京してはじめて「じゃんけんが標準語」と言う事実を知りました。
じゃんけんの掛け声ベスト6!
ちなみに、ある調査によると、掛け声のパターンとしては下記がベスト6だそう▼
- じゃんけんぽん…80%以上
- じゃんけいほい…5%
- じゃいけんほい…5%
- ちっけった …5%
- ちっちっち …1%未満
- じっけった …1%未満
やはり「ジャンケンポン!」が圧倒的に認知度が高いようですね。
ちなみに、「ちっけった」は、東京23区内のほか、岩手県、千葉県、静岡方面でも
メジャーな“方言“として流行しているという声が多く、謎の広がりを見せている様子。
「ちっちっち」は広島、「じっけった」は山陽、南東北などで多く使われているようです。
じゃんけんの「掛け声」の方言!岡山・岐阜・香川など
昭和4年に行われた『全国ヂャンケン称呼集』では、じつに100種類以上の掛け声が収集されたという「じゃんけん」。
ここでは、ほんの一部を紹介しましょう!
北海道 – じゃらけつほい
仙台 – いしけんぎっ、じっけっぴっ
南東北 – じっけった
北関東 じーげんぴっ
関西 – いんじゃんほい
東海 – いんちゃんし
静岡 じすとっぺ
飛騨 – じゃんけんしっ
山陽 – じっけった
《岡山》
リンマンキシ、リーターホイ、チツチノホイ など
《岐阜》
インチャンホイ、チッチッポ、チッケンホ、
シュッケンホイ、シュッケンコイ など《香川》「讃岐弁」
ジーヤン、ジーヤンホイ、リーヤンホイ、ホイヤンホイ など
じゃんけんの起源
じゃんけんは、3種類の指の出し方(グー・パー・チョキ)で三すくみの関係を構成し、その相性により勝敗を決める遊戯。
英語圏の国地域では”Rock Paper Scissors” といわれ、ルールは世界共通の認識です。
日本では、平安時代には存在していたとされる三すくみ拳に、
17世紀に東アジアから伝来した「球磨拳(くまけん)」というルールが発展して、
明治時代の初期に、現在のカタチが確率したと言われています。(諸説あり)
「じゃんけんぽん」の「ぽん」語源も、100種類以上の掛け声が方言として存在していることから、
なぜ「ぽん」になったのか、明確には分かっていないのだとか。
じゃんけんの「最初はグー」の発案者は志村けん!
じゃんけんの後出しやタイミングのズレを防ぐために使われる、おなじみの掛け声といえば「最初はグー」。
じつは、これを考案したのは、伝説のコメディアン・志村けんさんだったのだそう。
誕生のきっかけは、1969~85年まで放送していた「8時だョ!全員集合」。
「ジャンケン決闘」というコントで、
志村けんさんが“最初はグー”の掛け声を使ったことから、日本中に広まったとのこと。
はじめてグーチョキパー以外を呟きます。
日本でこれ程じゃんけんが広まったのは志村けんさんが考案した「最初はグー」があったからに他なりません。ラジオで間接的ではありますが交流させて頂きました。
何より沢山の笑いをありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。— 日本じゃんけん協会 公式 (@JapanRPS) March 30, 2020
一説によれば、志村けんさんが「最初はグー」を思いついたのは、飲み会の席。
宴会の最後に会計人を決めるとき、全員が酔っ払っていたせいで手を出すタイミングが合わなかったのだとか(笑)。
そこで「最初はグーだよ!」と号令をかけたことから、「最初はグー!」が生まれたそうです。
偶然生まれた「最初はグー!」ですが、
ここまで日本全国に広まるとは、ご本人も想像していなかったかもしれませんね。
じゃんけんの掛け声の起源とは?まとめ
日本全国に100種類以上もあるという「じゃんけん」の掛け声。
「じゃんけん」が標準語として認知されているものの、
大阪府の北摂地域出身である筆者の
「じゃーいーけんで、ほっす!」
の「ほっす」掛け声については、
ごく少数派ですが大阪弁の一つとして流通しているようでした。
いまでも、なぜ「ほっす」だったのかは自分でもよく分かりません(笑)
たかがじゃいけん、されどじゃいけん、なんとも奥深いですね!