100種類以上あるハーブティーの中でも、人気の高いカモミールティー。
ハーブティーは全体的にカフェインを含まないものが多く、
水分補給に、妊婦さんも子供にも安心して飲めるイメージがありますが、
カモミールティーの場合はすこし事情が異なります。
・カモミールティーは花粉症も和らげる?
・カモミールティーの飲み過ぎ注意
・カモミールティーの副作用とは
などを中心に、役立つ情報を紹介したいと思います。
カモミールティーの成分!花粉症も和らぐノンカフェン茶って本当?
ハーブティーはどんな種類も体にうれしい効能がありますが、
特にカモミールは
“女性特有の悩みを和らげてくれる“
という効果が期待できます。
- リラックス効果(鎮静作用)
- アレルギー物質を防ぎ花粉症・鼻づまりの緩和、炎症を抑える(抗炎症作用)
- 胃腸など消化器官を正常にたもつ
- 女性特有の症状(月経痛など)の緩和
- アンチエイジング(抗酸化/抗糖化作用)
などを中心に、詳しく紹介ましょう
リラックス効果
カモミールといえばリラックス効果!というほど、代表される効能の一つ。
実際に、カモミールに含まれる「アピゲニン」という成分が、
神経を興奮させる物質(ドーパミン)の働きを抑えると言われているため、
心身共にをリラックスさせる効果があります。
花粉症やアレルギー抑制に効果的
先ほどもお話しした、カモミールに含まれる「アピゲニン」という成分が、
アレルギー原因物質のヒスタミンの働きを抑制する作用が知られています。
カモミールティーを飲むだけでなく、
温めた蒸気を吸い込むことで、花粉症や鼻づまりの症状が軽くなると言われています。
安眠効果
リラックス効果が高く、ノンカフェインのカモミールティーは、
不眠気味の人にとっても嬉しい効果を発揮。
寝る前に飲めばと寝つきが良く、ぐっすり眠れる言われています。
ただし、カモミールティーはあくまでお茶ですから、睡眠薬のような即効性はありません。
穏やかにゆっくり効果があらわれるので、安眠効果は就寝時間の1~2時間前には飲むことをおすすめします。
お腹の調子を守り・整える
カモミールに含まれる「アズレン」という成分は、
消化器系の粘膜の炎症を抑えて胃の粘膜を修復し、消化器官を正常にしてくれます。
胃炎などのストレスからくる胃腸トラブルや、
吐き気や食べ過ぎ時の不快感を和らげる働きがあります。
100年以上も世界の人々に愛されている有名なイギリス童話
《ピーターラビットのおはなし》
にも、食べすぎでお腹を壊したピーターに、お母さんがカモミールを煎じて薬として飲ませてくれる場面が登場します。
口臭予防やうがい薬として
カモミールは殺菌作用は、胃腸の不調が原因で発生する口臭はもちろん、
歯周病や歯肉炎にも効果があるため、それが原因の口臭の予防にもつながります。
濃いカモミールティーをマウスウォッシュやうがい薬として使うのも口臭予防に有効です。
女性特有のお悩みを緩和
カモミールの別名は
『マザーズハーブ(母の薬草)』
という名前があるほど
- 生理痛
- PMS(月経前症候群)
- 冷え性
など、女性特有の「冷え」からくる症状を和らげ、
血行を良くして、身体を芯から温めてくれます。
アンチエイジングのカギ?!抗糖化作用とは
カモミールの和名“カミツレ“は、美肌・美髪効果も期待できるとあり、
“カミツレエキス配合“のスキンケア商品やシャンプーなど多く販売されていると思います。
中でも注目したいのは、アンチエイジングのカギとなる
「糖化」
という言葉。
簡単に言うと、「ブドウ糖」・「果糖」などの糖質の取り過ぎによって、
血糖値の上昇してお肌がくすみ、シミ、シワ、たるみの原因になるそうです。
俗に、体が酸化することを「体がサビる」といいますが、
糖化とは過剰な糖によって「体がコゲる」状態のこと( ゚Д゚)!
カモミールの抗糖化作用によって、糖化を改善・予防効果でアンチエイジングに効果的とされています。
カモミールティーは飲み過ぎ・飲むタイミングに注意
カモミールティーは、他の多くのハーブティと同じく「ノンカフェイン」。
身体への負担も少ないので、誰でも安心していくらでも飲める万能な飲み物!
…としたいですが、
全ての人がカモミールティーを楽しめるかというとそうではありません。
副作用や、飲むのに注意したい方はどんな事例があるのか紹介します。
カモミールは飲み過ぎ・飲むタイミングに注意
カモミールは、ヨーロッパなどでは
「子供の風邪薬」
「夜泣きの子供を眠らせる飲み物」
という代名詞で愛飲されていて、
やさしい効き目のハーブですが、注意すべき点もいくつかあります。
大人も子供も、極端に大量摂取することは避け、目安は1日3~4杯程度、
飲み過ぎは嘔吐を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
また、先ほどお話ししたように、リラックス効果で眠気を誘発する可能性もあるため、車の運転前の多量摂取は避けましょう。
カモミールティーを飲まない方がいい人は妊婦さんも!
カモミールティーは飲まない方がいい人はどんな方でしょうか。
それは
- 妊娠中・授乳中の女性
- キク科にアレルギーがある人
- ワルファリンを服用している人
です。
詳しく見ていきましょう
妊婦さんや授乳中の人
カモミールティーは、
リラックス効果
血行促進効果
ノンカフェイン
で、特に妊娠中にぴったり!と思われがちですが、
カモミールには、子宮を収縮させる作用があると言われているので、
妊活中の人、妊婦の方や、授乳中の方も安全のため避けたほうが良いとされています。
ちなみに、妊婦さんが控えた方が良いハーブティーは、他にもあり
ウコン
サフラン
セージ
センナ
ナツメグ
チェストベリー
ローズマリー
ラズベリーリーフ
レモングラス
ワイルドチェリー
なども挙げられます。
キク科の植物アレルギーがある人
先ほど、花粉症の人にはカモミールは効果的!とお話ししましたが、
実は、ヨモギやキク、ブタクサなどのキク科の植物で、
主に《秋》の花粉症の原因になるアレルギーがある方は、
カモミールに対してもアレルギー反応を示すことがあります。
花粉症というとスギ・ヒノキなどの《春》のイメージが強いですが、
夏や秋の植物で鼻炎の症状が出る例も多くあり、今では
「花粉症」=「通年病」
とも言われつつあります。
キク科アレルギーの症状は、皮膚のかぶれや鼻水・くしゃみ、息苦しさなどの症状に加え、
重症の場合は、命に関わるようなアナフィラキシーを引き起こすケースも考えられます。
[ワルファリン]を服用している人
血栓症の薬として有名なワルファリン(ワーファリン)という薬があります。
カモミールと一緒に飲むと薬の効果が増大され、血液が止まりにくくなり、
内出血などを起こす可能性も高いので、併用することは避けるように言われています。
カモミールの特徴・花言葉
英名 | Chamomile |
和名 | 加密列(カミツレ) |
学名 | Matricaria chamomilla |
原産地 | ヨーロッパから西アジア |
開花期 | 3月~8月 |
カモミールはキク科の植物。
ハーブの中でも歴史が古く、別名
『マザーズハーブ(母の薬草)』
ともいわれています。
およそ4000年以上前のバビロニアで既に薬草としての歴史が残っていて、
ヨーロッパで最も歴史のある民間薬とされています。
そんなカモミールの花言葉は
『逆境に耐える』
『苦難の中の力』
小さくても力強く生き延びる、母なる大地というイメージを感じさせます。
たくさん種類があるカモミールですが、ハーブティーとして親しまれているのは
・ジャーマンカモミール
・ローマンカモミール
という2種類で、ジャーマンカモミールの方が世界的にもメジャーな存在です。
ジャーマンカモミールは1年草(一年で一世代を終える植物)」で、
花の中心が盛り上がっている特徴があります。
[カモミール]と[カミツレ]の違いは?
カミツレ(加密列)とは、英語では[カモミール](chamomile)の和名です。
ちなみに、
・オランダ語ではカミーレ or カーミレ(kamille)
・フランス語ではカモミーユ(camomille)
といって、カミツレはオランダ名が語源とされています。
カモミールティーは花粉症も和らぐノンカフェン茶?副作用や妊娠中は?まとめ
カモミールティーは、
・リラックス・炎症を抑える効果
・胃腸の消化器官を正常に整える効果
・女性特有の症状の緩和
など嬉しい効果が沢山あります。
ハーブティーは、種類が100種類以上あるため目移りしてしまいそうですが、
どのハーブティーも過剰摂取は良くありませんので、1日3~4杯を目安にしてください。
効果を実感できるかどうかは、ゆっくり長い目で1ヶ月は継続して試してみたいところです。
心と体に優しいハーブティーを日常に上手に摂り入れて、美と健康を目指しましょう!
コメントを残す