無洗米のデメリット5つ!おいしくない&日持ちしない?栄養と白米との違いは?

無洗米

 

無洗米って便利そうだけど、日持ちとか栄養とか実際どうなの?

と、日々忙しい主婦の方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

結論、無洗米ユーザーのズボラ主婦の筆者のメリット&デメリットの感想

無洗米のデメリット
  • 水量を多めにしないと硬い
  • 乾燥しやすくニオイが付きやすい
  • 銘柄が少ない
無洗米のメリット
  • 研ぐ手間不要
  • 水道代の節約
  • 環境にやさしい

無洗米は「水を入れるだけでカンタン」という便利な反面、

乾燥しやすいデリケートなお米なので、

水量や保存方法を誤ってしまうと、まずい、美味しくない原因になります。

無洗米のデメリットを克服し、美味しく食べるためのコツも併せて紹介しましょう!

無洗米と白米(精白米・普通米)の違い

 

お米を研ぎ洗いしなくても、水を加えるだけで炊飯できる「無洗米」。

お米を収穫して、白いお米にする作業を精米といいますが、

精米したあとには

「肌ヌカ」(はだぬか)

がまだついています。

肌ヌカとは?

精白米の表面に再付着した粘着性の強いヌカのこと。

洗米すると水に溶けてとぎ汁になります。

引用:東洋ライス株式会社

 

  • 精白米(普通米)…肌ヌカあり・玄米から「胚芽」と「ぬか」を取り除いたもの
  • 無洗米…肌ヌカなし・精白米からさらに肌ヌカを取り除いたもの

つまり加工過程では

玄米>精白米>無洗米

という順番になりますね。

 

精白米の段階ではまだお米の表面に粘着性の強い「肌ぬか」が残っています。

そのため、肌ヌカをとりのぞくために、研ぎ洗いをすると、白い「とぎ汁」が出てくるので

2,3回はお水を変えて洗う必要があります。

 

いっぽう、無洗米には肌ヌカがついていないため米を洗う必要がない、

つまり、水を入れたら、すぐに炊飯できるのですね。

 

時短になるし、水も節約になるので、忙しい人にとっては凄く楽ちんですね。

無洗米のデメリット5つ

 

無洗米は便利でお得に利用するために、抑えておくべきデメリット5つを紹介します。

無洗米のデメリット
  1. 精白米(普通米)より割高?
  2. 乾燥しやすい
  3. 硬めなので水量調節がめんどう
  4. 炊飯に時間がかかる?
  5. 近くのスーパーで売ってない

これらのデメリットは全て解決&誤解もあるので、次でくわしく解説します↓

 

1.無洗米は値段が高い?

 

ネット通販の相場をみると、相場はこれくらい。

相場の違い
  • 普通米 5㎏…2000円~
  • 無洗米 5㎏…2500円~

 

お米には、銘柄によって、もともとの値段はピンキリですが、

無洗米は普通米よりも2割ほど割高感があります。

 

ただ、無洗米は肌ヌカをそぎ落としている分、

よーく見ると精白米より粒が小さめでサラッとしています

 

お米の種類にもよりますが、

同じ計量カップで計ると、無洗米は、普通米と比べて量が5%くらい多いのだとか。

 

お米粒全体の重さが減っているため、

同じ総量なら、無洗米の方がお米粒の数は多いはず。

つまり、実質価格は普通米とかわらない・同じと言えます。

 

しかも、無洗米は、洗う必要が無いため水道代・時間の節約にもなります。

なので、「無洗米は割高」というイメージは、実際は正しいとは言えないですよね。

 

2.ニオイが付きやすく乾燥しやすい!

 

お米の肌ぬかは、いわばお米のバリア機能。

無洗米は、乾燥から守る役割の肌ぬかを取り除いているため、乾燥しやすいのが難点です。

 

また、乾燥していることで、ニオイを吸着しやすくなっているので、

保管時にはより一層、周りにニオイが強いものを置かないなど注意が必要です。

 

乾燥が進むと米粒に亀裂が入り、炊いたときに美味しくないので扱いには注意し、

なるべく早めに食べきるようにしなければなりません。

乾燥は、密閉容器に保存すれば解決できるので、

無洗米が乾燥しないようお米専用の保存容器に移し替えることをおすすめします。

 

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3.無洗米は硬い

 

無洗米を、いつも通りの水量で炊くと「あれ?お米がちょっと固い…」と感じました。

じつは、無洗米を美味しく食べるには、炊き方水の量にコツがあります。

 

無洗米を美味しく炊くコツ
  • 水量を1合あたり大さじ2杯ほど多めに
  • 炊飯器の無洗米モードで炊く
  • 1時間ほど給水させる

これらを実践することで「ちょっと固い」問題は解決します!

最近は、

  • 無洗米モード付の炊飯器
  • 無洗米専用計量カップ

も売っていますが、これらは無くても大丈夫。

 

無洗米は、精白米より粒が小さくサラッとしているので、1カップで量れる粒の数が多くなります。

 

研ぎ洗いが必要な精白米(普通米)は、研いでいる最中に水をグングン吸いますが、

無洗米の場合はこの吸水がないため、精白米と比べてより多くの水が必要なのですね。

 

通常の精白米用のカップで量るときは、米1カップにつき大さじ1〜2杯くらい水を増やすのがポイント

米3カップなら、約100mL増やしましょう♪

 

そして、時間があるときは、お米にしっかり給水させましょう。

冬場1時間、夏20分、春秋45分程度が目安です。

 

4.炊飯に時間がかかる?

 

最近は、無洗米の普及に伴って、炊飯器には『無洗米モード』が搭載している機種も多く出回っています。

 

通常の炊飯モードと比較すると、無洗米モードは炊きあがりにより時間がかかります。

これは無洗米の表面にでんぷんが付着して残るため、

焦げや吹きこぼれを避けるために緩やかに炊き上げる必要があるためです。

 

お米を研ぐ時間や手間は省ける無洗米ですが、給水時間も入れると、

無洗米=圧倒的に時短!?

というワケではなさそうですね。

 

5.近所のスーパーで売ってない

 

お米の銘柄にこだわっている方は、

好みの銘柄が無洗米では売ってないということもあります。

 

私は最初、いざ無洗米を買おうとすると、近所のスーパーに売っていませんでした。

あっても1.2種類しかなく、値段も比較できない!という状態に。

 

もし、これから無洗米にしようと思っているなら、

無洗米は配達してもらう

のが一番です。

 

定期的に必ず購入するようなお米などの日用品は、

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無洗米ってまずい?美味しく炊くコツ

 

無洗米を実際に食べている人が、どんな感想を持っているか気になりますよね。

私は食通でもお米に詳しいわけでもないですが、

普通に毎日お米を食べている主婦の感想として、初めて無洗米を食べた感想は、

無洗米、普通においしい!

という印象でした。

 

無洗米を美味しく炊くポイント
  • 密閉容器に保存
  • 簡単にすすぐ程度(研がない)
  • 水分は若干多めに
  • 吸水はしっかりと

これらのポイントを押さえておけば、無洗米は美味しく食べられるはずですが、

SNS上でもたまに見かける意見として、

「無洗米、食べたこけど美味しくなかった…」

という残念な口コミもあるようです。

 

これは、無洗米そのものというより、

  • 水加減
  • 洗いすぎ(研ぎすぎ)
  • 保存状態

などが関係しているのではないでしょうか。

 

精白米(普通米)は「米のとぎ方」によって

  • ヌカがとれていない状態だったり
  • お米粒を潰してしまったり
  • 洗いすぎて米のうまみ層まで洗い流してしまったり

など、米のとぎ方は個人のテクニックによって差がでるところ。

 

その点、無洗米は、水を入れるだけなので、

精白米(普通米)よりむしろ味には安定感があります。

誰でも同じ味を出すことが可能です。

 

無洗米は簡単にすすぐだけでOK

 

無洗米は研ぎすぎると、美味しくない、まずい原因になります。

無洗米は、基本的にそのまま水を入れるだけでOKですが、

気になる方は、無洗米を炊く前に冷水でサッとすすいでおきましょう。

 

無洗米を誤って研いでしまうと、お米が水分を余分に吸収しやすい状態になり、

炊き上がったときにベチャベチャの残念なご飯になります。

無洗米は誤って研がないように気を付けてくださいね♪

 

無洗米は日持ちしない?保管の注意点は?

無洗米は、酸化しやすい肌ぬかを取り除いている分、精白米より長持ちしやすいと言われています。

ただし、乾燥しやすい点もあるので、

精白米同様、美味しく食べるには、精米日から1〜2ヶ月くらいで食べきりましょう。

《無洗米を保管するときのポイント》

○高温多湿(10℃以下の低温が理想)を避ける(カビや虫の発生予防にも)

○密閉容器に入れる(袋は二重にしたり袋のまま密閉容器に入れて、開口部はしっかり閉じる)

○(無洗米に限らず)お米はニオイが移りやすいので、ニオイの強いものの近くに置かない

精白米の袋の表には空気を抜くための空気穴が開いているのですが、

無洗米の袋の多くは、乾燥を防ぐために中の空気だけを通し、外からのホコリは入らない設計に工夫されています。

そのため、袋の口をしっかりしばっておけば、簡単に密閉保存できます。

 

無洗米に限らず精白米にも言えることですが、

お米の酸化スピードが落ちる10℃以下の低温で湿度が低い保存環境がベストです。

 

専用の「お米保存袋」なら、冷蔵庫の隙間に収めることができるので、

米びつに移替えるより安全で衛生的に保存可能なのでおすすめですよ。

 

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無洗米の栄養面は?普通米と比較

 

無洗米は、精白米(普通米)の肌ヌカをそぎ落としたものなので、

栄養が風味が劣るのでは?

というイメージもあるかもしれませんが、結論から言うと、

栄養価はほとんど変わらない、同じ

と言われています。

 

お米の栄養は、ほとんどがヌカ層部分にあるので、

精白米(普通米)にした時点で、

ビタミン・ミネラル・食物繊維はかなり削がれてしまうものの、

それでも栄養成分はちゃんと残っています。

精白米100g中(※1)の栄養例
  • ビタミンB1 0.02mg
  • ビタミンB2 0.01mg
  • ナイアシン 0.2mg
  • マグネシウム 7g
  • 食物繊維 1.5g

研ぎ洗い不要の無洗米は、ビタミンなどの水溶性の栄養が損なわれないという長所があるため、

むしろ米粒に傷をつけず、うまみ成分が損なわれないのだとか。

 

一般的な精白米(普通米)も、結局は水洗いしてヌカを落としてしまうので、

白米も無洗米も残った栄養成分に大きく変わりはないのだそう。(※2)

 

ただ、お話ししたように、無洗米は「肌ヌカ」と呼ばれる細かいヌカを取り除いているため、

ふだん精白米を食べ慣れている人には、やや物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

 

お米の栄養価などの質は、無洗米も、精白米もほとんど変わらないものの、

お米の大きな粒感や甘みが好きという方は、精白米の方が良いかもしれませんね。

 

無洗米の安全性は?危険はないの?

 

無洗米は精白米と違い、肌ぬかを取り除くときに薬品を使うから危険な食品のでは?と疑問に思う方もいるようです。

 

しかし、これは間違いで、無洗米にするために薬品を使うことはありません、安心して食べられます。

 

また、除去した肌ぬかによる水質・環境汚染などの心配の声もありますが、

現実には肌ぬかを回収し、有機肥料として農業に再利用される仕組みになっているのだとか。

(参照:肌ヌカの活用 全国無洗米協会より

むしろ、研ぎ汁をそのまま排水してしまう精白米のほうが、環境汚染につながりやすいそうです。

この点からも、無洗米は環境にやさしいお米と言うことですね!

この点からも、無洗米は環境にやさしいお米と言うことですね!

 

無洗米のデメリット5つ!おいしくない&日持ちしない?まとめ

 

・無洗米は硬いため水の量を多めに

・無洗米は乾燥しやすいので保存に気をつける

・無洗米は精白米より日持ちするが早めに食べるのがベスト

・無洗米が精白米より割高というのは、必ずしもそうではない。

・無洗米が圧倒的時短になるかというと、必ずしもそうではない

・無洗米が薬品を使うから危険な食品というのは間違い

・無洗米と精白米の栄養はほぼ同じ!

 

無洗米が「おいしくない」理由は、十分給水させなかったり、水の量を間違えていることがほとんどです。

保存するときも、大量に買わない、密閉容器に入れて酸化を防ぐようにすれば、

乾燥も劣化も防げるので日持ちさせることができますね。

無洗米は、なにより日々忙しい方におすすめ!

上手に利用して、らくちん家事、はじめてみませんか?

無洗米

無洗米は洗うとどうなる?水の量や美味しい炊き方のコツも!

2022年2月23日
【参考文献】

※1.文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=1_01088_7

※2.特定非営利活動法人 全国無洗米協会「おいしく召し上がっていただくための基準」
https://www.musenmai.com/quality.html

(2022年2月時点)

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