というあなた。
結論、無洗米は、洗いすぎると美味しくなくなります!
普通のお米より、硬くて乾燥している無洗米は、
「水を入れるだけで炊ける」という手軽な反面、
- 水の量を多めに
- 給水時間を長めに
- ガシガシ研ぐのはNG
など、普通の白米と同じように、無洗米を美味しく食べるためには、
ちょっとしたコツがあります。
無洗米は洗う?洗わない?
無洗米は、文字通り、洗う必要が無いお米。
無洗米は、精白米の表面に残った粘着性のある強いヌカ(=肌ヌカ)をキレイに取り除いたお米のことです。
ただ実際は、商品によって、“肌ヌカ“の取り除く過程が十分ではないため、
“さっと一度洗ってから炊いて下さい“
など、袋に注意書きがある商品もあります。
そんなときは、ガシガシ研ぎ洗いではなく、1度だけ軽く洗う程度にしましょう。
結論:無洗米は洗いすぎると美味しくない
無洗米は、洗いすぎると、炊きあがりのお米の食感が悪くなるため、注意が必要です。
無洗米をそのままお釜に入れて水を注ぐと、お水が白く濁ることがあるので
と心配になる人もいるかもしれませんが、
無洗米の白い濁りは、ヌカではなく米のでんぷん質と気泡が原因のため、
そのまま炊いて問題無いのです。
無洗米をとぎ洗いすると白く濁ったとぎ汁が出ますが、これはぬかではなくお米表面のでんぷん質が溶け出してしまったもので、炊き上がりがボソボソとした食感になってしまいます。とがずに軽くすすぐ程度で炊いてください。
無洗米は、精白米からさらにヌカ層を取り除いているため、とても乾燥しやすい状態になっています。
誤ってガシガシ研いで(洗いすぎて)しまうと…
- お米の旨みが水に溶けだしてしまう
- でんぷん質が不足してボソボソの口当たりに
- 米粒が余計に水分を吸うことで、炊き上がりがベチャベチャご飯に
など、残念な仕上がりになってしまいます。
無洗米を美味しく炊くコツは「水の量」
水量は白米より1割ほど多めに!
無洗米は、普通のお米に比べて、硬くて乾燥しているため、
水の量を多め(お米1カップにつき、大さじ1~2杯)に入れる必要があります。
炊く時に必要な水の量(洗米/無洗米/新米/玄米)
研ぎが終わり水分をしっかり切った状態の「洗米」なら、1合に対して1.1~1.2倍の約200ml程度、研ぐ手間のない「無洗米」ならやや多めに1.3~1.4倍の約230ml程度が適切です。さらに、「玄米」は1.5~2倍の約270~300ml程度が適切となります。
(いずれも炊飯器に専用の目盛りやメニューがある場合はそちらを優先してください)
無洗米は、1合に対して約230mlのお水が目安です。
なので、通常の精白米用のカップで量るときは、
精米1合(1カップ)につき、30ml(=大さじ2杯)水を増やす
のがポイント。
【マメ知識】お米「1合」とは?
炊飯前の精米1合分はg換算で、重さは約150g
体積を表すml(cc)換算で、1合は約180ml(cc)
研いで水気を切った「洗米」は、水気を含んで1割ほどふくらみます
浸し時間はしっかりと取る
無洗米は、「精白米」からさらに“肌ヌカ“をそぎ落としているため、乾燥しやすい状態のお米。
無洗米に限らず、ご飯を美味しく炊くには、洗ったお米をしばらく浸け置きします。
夏場…30分程度
冬場…1~2時間程度
米粒に水分をたっぷり吸収させた状態で炊く方が美味しくなります。
とくに、無洗米で炊き込みご飯を作るときは、調味料を入れる前に、前もって水に浸けておきましょう。
そうすると、芯の残ったご飯にならずにふっくら炊けますよ。
蒸らし時間は10分程度
炊飯器で炊き終わったら、精白米と同様に、ふたをすぐに開けずに10分ほどそのまま蒸します。
炊きあがり直後は、お釜の中が水分でベタベタになっているため、蒸らし時間を取ることも大切です。
また、蒸らしすぎも水分を吸ぎて食感が悪いご飯になってしまうので、
10分程度蒸らしたら、精白米と同様、米粒をつぶさないように、優しくふわっと混ぜ合わせましょう。
炊飯器の「無洗米」機能も使える!
最近は、無洗米のニーズも高まっていることで、『無洗米モード』搭載の炊飯器も増えてきました。
結論から言うと、『無洗米モード』は普通の『炊飯モード』より時間がかかります。
無洗米はお米を研ぐ必要がない分、白米に比べて、
デンプンが表面に残っているのでこげやすかったり吹きこぼれやすっかたりします。
そのため無洗米モードは、時間をかけてゆるやかに炊き上げるのが通常の炊飯モードとの大きな違いです。
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無洗米と白米は味や栄養が違う?
普通のお米から無洗米への切り替えてみようかな?というとき、
はやり、いちばん重要なポイントは、
- 無洗米の味はおいしいの?
- 普通の白米と比べて栄養は減らないの?
といった点ですよね。
結論から言うと、無洗米は
- 白米と比べて味は同じ
- 栄養にも大差無し
といえます。
実際、ふだん無洗米ユーザーの私も、
『味に大差無し、両者とも同じくらいおいしい♪』
と実感しています。
お米の主成分である炭水化物やたんぱく質は、無洗米も普通の精白米もまったく変わりません。
無洗米は、洗米しないことで水溶性ビタミンであるB1やナイアシンが流れ出すことがなく、
(むしろ)普通の精白米より1.8倍も多く含まれます。
普通の精米は、炊く前に研いで水洗いすることで、米の表面に残った“肌ヌカ“を取り除きます。
ですから、最初から“肌ヌカ“をそぎ落としている無洗米と比べれば、
結果的には、味も栄養もほとんど大差はない、ということですね。