「家族の一員」のペット達。
我が家では毛の短いチワワ犬を飼っているんですが、
どうしても服を嫌がって噛みついて、ぜんっぜん慣れてくれないんです。
![](https://biquet.info/wp-content/uploads/2019/09/吹き出し1-min-1.jpg)
散歩のときも、ペット犬に服を着せて歩いている人をよく見かけますが、
そもそも犬に服を着せることは、犬にとって良いことなのかな?と疑問に思ってしまいました。
犬に服を着せることのメリット・デメリットや、服を嫌がる子を、ストレス無く上手に慣らすコツなどもご紹介!
犬が服を嫌がる理由
愛犬に服を着せることは、いまだ賛否両論はあるものの、
飼い主さんなら、たまにはオシャレに着飾ってあげたいって思いますよね。
まず大前提としては
『初めて服を着るペットにとって、服は異物以外の何物でもない!』
ということです。
ですから、
という意見もあれば、
という真逆の意見も、両方あるわけですね。
![](https://biquet.info/wp-content/uploads/2019/09/吹き出し1-min-1.jpg)
けっきょく、ペットの犬や猫はしゃべることができませんので、
ペットがどう思っているのか?なんて、誰にも分かりません。
一昔なら「ペットに服を着せるなんて…」という意見の方が主流でしたが、
最近ではペットに服を着せることは当たり前だという意見も。
時代の流れとともに、世間の固定概念や価値観も変わりつつありますが、
ペット服に慣れさせた飼い主さんに言わせれば、
服を着せることは、さまざまなメリットがあるんだとか。
ペット服を着せることのメリットとデメリットを見て行きましょう。
犬に服を着せるメリット
犬にペット服を着せることのメリットは、じつは沢山あります。
写真を撮影するなど一時的ではなく、散歩など普段の生活の中で、
日常的にペット服を利用することのメリットです。
抜け毛やフケの飛散防止
ペットも人間と同じで、抜け毛やフケが出ます。
とくに全身が長い毛で覆われている犬は、抜け毛の量もハンパではありません。
自宅なら抜け毛は掃除機で掃除すればいいのですが、外出先はマナーとして注意が必要ですね。
最近ではペット同伴OKの公共の場も増えているので、
ペット服の着用は大きなメリットになりますし、客観的にみても衛生的。
レストランや病院、電車、バスなどを利用する盲導犬がいつも服を着ているのは、
衛生面の配慮のため、という理由もあるのです。
皮膚病の掻き傷の防止で衛生的
ペットは人間とは違って、体が痒い!思ったらどこでも引っ掻いたり舐めたりします。
じつはこの行動は、ペットの傷口を悪化させる恐れもあるので、
ペット服を着せるだけで舐めるのを防ぐのは大きなメリットになります。
ただし、ペットの引っ掻きや舐めるのを防止するには、
「犬用のエリザベスカラー」
と呼ばれる専用グッズもあるので、
どのような対応が良いのかは獣医さんに相談して決めるといいですね
体温調節ができないペットの暖房服になる
ペットも人間と同じで、幼少期や老齢、病気などで体温調節が難しくなっている場合があります。
特に寒い冬は、冷える体を温めて、体温調節を助けることが出来ます。
最近では、室内飼いのチワワのような小型犬も増えていて、エアコン慣れしすぎてしまうことで、
健康な成犬であっても体温調節が苦手な場合も。
童謡『雪やこんこ』の「犬は喜び庭駆け回り猫はこたつで丸くなる♪」
にあるように、
本来犬は寒い所でも元気に走り回る生き物なんですが、
室内の暖かい場所に慣れてしまって、散歩の時だけ外出するという犬は、
ペット服を着せてあげなければ、寒さに耐えられない…という場合もあるそうです。
おしゃれ目的や外で見つけやすい
これは、飼い主さんのメリット…でしかないかもしれませんが(笑)
やっぱり愛犬をオシャレに着飾りたい!そして可愛い写真をたくさん撮りたい!
というのは飼い主なら誰でも一度は思うのではないでしょうか?
可愛い服を着せていれば、それを通して他の人と会話が弾むなど、
コミュニケーションの促進にもつながりますよね。
また、ドッグランなど広い場所に連れて行った場合、
同じ犬種がたくさんいたとしても、すぐに我が子を見つけられるメリットもあります。
犬に服を着せるデメリット
犬に服を着せることは色んなメリットがありましたが、一方でデメリットもあります。
着せっぱなしはNG!適度に着せ替えさせて衛生的に
「洋服が蒸れて痒いから服を脱がせて!」と言えないペットたち。
服をきたわが子が可愛い!といって、同じ服をずっと着せっぱなしはNGです。
服の中に抜け毛やフケが溜まり、痒くて蒸れるため不衛生になってしまうからです。
犬は痒みを我慢できないので、掻きむしったり、舐めたり噛んだりして皮膚炎になっては本末転倒。
![](https://biquet.info/wp-content/uploads/2019/09/吹き出し1-min-1.jpg)
飼い主さんに悪気はなくて、ただ服を着た姿が可愛いかったから、部屋の中でもずっと服を着せっぱなしだったみたいですが…
飼い主の自己満足は、時に愛犬を苦しめることになってしまいます。
犬に服を慣らすには?
飼い主の自己満足に共通しますが、服はあくまでペットが好んで着ているわけではなく、
人間が着せているものです。
服を着せようと何度トライしてみても、やっぱり嫌がる子はずっと嫌がります。
「とにかくカワイイ服を着てほしい!」という飼い主の一心で、
最初から無理やり着せようとしてしまうと、やはりそれは飼い主のエゴになります。
服に慣れる以前の問題となってしまうので、根気強く服に慣れさせることが大切です。
ポイントは、
- 子犬のうちから練習する
- 愛犬が嫌がったら脱がす
- 必ず褒める
- 関節の曲げ方などに注意して無理に着せない
です。
まずは、子犬のうちから洋服に慣れることが大事。
成犬から服を抵抗なく着る子もいますが、まだ社会を知らないうちから、
「洋服は着るもの」ということを教えていく方が、時間がかからなくて楽だからです。
ただし、ペットが嫌がったら、すぐに脱がせてあげましょう。
そして、脱いだ後はおやつをあげたり、ボールで遊んであげたり
思いっきり褒めてあげてくださいね。
このポイントを踏まえて、オシャレに可愛く、より衛生的に、
一緒に楽しく過ごせる第一歩を踏み出しましょう!
犬服の着せ方のポイントとトレーニング法
冒頭で、ワンちゃんに洋服を着せるのであれば
「子犬のうち」とご説明しました。
そのトレーニング方法を解説していきます。
そもそもワンちゃんは人間とは違い、
服を着て生活する生き物ではありませんので、
当然、初めての洋服は嫌がる子が多いです。
はじめての場合は、
嫌がったらすぐに脱がせてあげましょう。
そして、おやつや愛犬の好きなおもちゃでごほうびをあげたり、遊んであげたりして
「洋服を着たらいいことがある!」
と学習させていきます。
そうして、毎日少しずつ洋服を着せる時間を長くしていきましょう。
最終的に「散歩に行くときは洋服を着る」というルールを作れば
「お散歩」=「楽しいこと・嬉しいことがある」
と、認識して、洋服も受け入れてくれる様になります。
小さい頃から「洋服は嫌なものじゃない」
と教えてあげておくと良いでしょう。
最初の洋服は、デザインのシンプルなものにして
重さもなるべく軽いものにしましょう。
首周りがキツイものや、ヒラヒラした装飾の付いているものは避けたほうが、
ワンちゃんのストレスを軽減できます。
上手な犬服の着せ方
また、洋服を着せるときは
愛犬の関節の向きにも注意してください。
犬の関節の動きは、前後だけです。
人間のように横には曲がりません。
洋服を着せる時、ワンちゃんの前足を
横に開こうとしても痛がり、
洋服を着ることが苦痛になってしまいます。
飼い主が
「洋服を嫌がっているだけで、そのうち慣れてくれる」
と間違った関節の動かし方で
洋服を着せ続けていると
愛犬は洋服を見るだけで暴れたり、
牙をむくようになってしまいます。
愛犬の身体のつくりをしっかり理解して、正しく洋服を着せる練習をしていきましょう。
成犬から服を着せるトレーニング
成犬になって、普段から洋服を着ていなかった愛犬が、急に洋服を着せられたら、どう思うでしょう?
かなりのストレスになることは間違いありませんよね。
成犬になってからの服トレーニングも、子犬と同じく
「嫌がったら脱がす」→「脱いだら褒める」
というトレーニングを繰り返していけば、少しずつ洋服に慣れてきます。
デメリットを忘れないで!
ただし、いくら慣れたからと言って
毎日着せたり、1日中着せっぱなしにするのはやめましょう。
術後で獣医さんから指示があった場合は別ですが
健康なワンちゃんの場合は、ずっと洋服を着ているのは愛犬の皮膚によくありません。
洋服を着せていることによって、
抜け落ちた毛やフケが皮膚の表面に溜まっていくので、
不衛生になり健康な皮膚を弱らせていきます。
また、毛と洋服の布が擦れて、毛がもつれ、毛玉になります。
毛玉なることで、毛が皮膚を引っ張り、炎症を起こします。
これもまた、健康な皮膚を弱らせて行く原因です。
洋服を着せるときは、
毛を短くカットしてから着せたり
着せたあとは、毛玉を防止するために
ブラッシングをこまめにするなど、
洋服を着せたあとのケアも忘れずに行いましょう。
あくまでも洋服は「人間都合」で着せているということを忘れずに、
正しく着せてあげましょうね。
犬に服を慣らす方法!嫌がるチワワに着せ方のコツってある?まとめ
犬に洋服を着せることは、オシャレ目的だけではなく、
体の体温調節・手術後の傷口保護・毛玉落下防止など色んなメリットがあります。
子犬の頃から「洋服は嫌なものじゃない」と学習させトレーニングしていけば、
いざというときもストレスを与えることなく、洋服を着せられます。
- 「嫌がったら脱がす」
- 「必ず褒める」
- 「関節の曲げ方などに注意して無理に着せない」
などに注意して行ってくださいね。
ただし、大前提として、本来犬には必要のない洋服。
あくまで人間都合で着せている
ということを忘れず
洋服を着せたあとのケアは入念にしてください!
正しい着せ方とケアで、飼い主もハッピー、愛犬もハッピーになるように、
楽しんで着てもらうことが、私たち飼い主の役目です。