あなたは畳の正しい敷き方や並べ方ってご存知ですか?
特に4畳半は敷き方に気をつけないと
[切腹の部屋]
という意味になるとのこと…!w
無知だった私は、下手すればハラキリ部屋で一生過ごしていたかもしれません( ゚Д゚)!
畳には
- 「方向や配置」
- 「並べ方」
で、縁起の良い悪いが決まるそうで、なんとも奥深い世界。
これは日本人なら絶対知っておかなくては!と思い、
畳にまつわるマナーの由来や意味などまとめました。
畳の敷き方並べ方「向き」
まず畳の向きについてみてみましょう。
ポイントは「床の間」と「出入り口」に対するする畳の向きです。
①床の間に対して畳を平行にする理由
上図のように、床の間のある部屋では畳の縁を床の間に対して直角に敷いてはいけません。
床の間の前の真ん中は上座になります。上座に畳の縁(赤線)があると縁に座ってしまうことになります。
床の間に飾った花や陶器、掛け軸などを観賞した後、畳の目の方向が合っていないので、
膝をすって後ずさりできないようにするためです。
②部屋の出入り口に対して畳を平行にする理由
どの敷き方にも共通していえることなのですが、上図のように「出入り口に対しての敷き方」もあります。
出入り口に対して、畳は横になるように敷くのが正解です。
畳の目の方向と足を運ぶ方向が同じにすることで、足の運びもスムーズに、畳も傷みづらくなり長持させるためです。
畳の敷き方並べ方「枚数」
畳の敷き方は、3畳、4畳半、6畳、8畳、10畳…と部屋の大きさによって枚数もさまざま。
しかし気をつけないと、畳の敷き方には「切腹の間」といういかにも縁起の悪そうな敷き方があるそうです。
4畳半は間違うと[切腹の間]に!?
四畳半の右側の例は「凶の敷き方」とか「切腹の間」とも呼ばれています。
なぜそのように言われるようになったのか…調べたところ、
四畳半というのは
武士が切腹する際に使用され、真ん中の半分の畳を剥がして使われたという説
が有力のようでした。おぉ怖い…!
※諸説あります。
7.5畳も「凶」!
ちなみに7.5畳も「凶」と言われています。
理由はその昔、中央に半畳を敷いてその周りに4畳の畳を巴形に敷き、半畳の畳を裏返してそこで切腹が行われました。
4畳の畳を巴形に敷いたその奥に、3畳の部屋を設け、切腹後はその部屋で絶命しているかどうかを調べたのだそうです。
このことから切腹の間である四畳半と絶命を調べた3畳を合わせた7.5畳は縁起が悪いとされて避けられてきたのです。
畳は『祝儀敷き』が一般的
畳の敷き方には大きく分けて
「祝儀敷き」しゅうぎじき
「不祝儀敷き」ぶしゅうぎじき
の二種類で、江戸時代ごろから広まったと言われています。
昔は畳はとても高価で大切なものでしたので、
普段は敷かずに重ねて置いておき、冠婚葬祭の祝儀や不祝儀があるたびに、
状況に合わせて敷き方をかえていたそうです。
祝儀敷き(しゅうぎじき)とは
祝儀敷き(しゅうぎじき)は、現在の一般家庭での通常の敷き方です。
四辻(よつじ・4枚の畳の角が一か所に集まること)にならないようにします。
引用:ウィキペディア
【祝儀敷きの例】
畳の『不祝儀敷き』は四辻で縁起が悪い?
縁起の良い祝儀敷きとは反対で、不幸があったときに敷く敷き方が「不祝儀敷き」。
不祝儀敷き(ぶしゅうぎじき)もいくつかパターンがありますが、
なかでも2枚以上の畳を並べて平行に敷く並べ方は、
十字路のように畳の角が交わって四辻(よつじ)になるため、縁起が悪い敷き方とされてきました。
引用:ウィキペディア
冠婚葬祭で畳の敷き方を変えていた時代の名残だそうで、お葬式など不幸があったときに敷く敷き方です。
ただ現在では、一度敷いてしまった畳を行事ごとに敷き変えるということはしなくなったので、
『不祝儀敷き』=全て縁起が悪い、ということではなく、
寺院や旅館のような、大広間を持っているところは不祝儀敷きになっています。
現在の畳は、家庭であっても昔のように婚礼や葬儀ごとに畳を敷き替えるのは現実的に難しく、
畳自体がスキ間ができないようにするため、一枚一枚部屋に合わせた寸法になっていることもあり、
部屋の中の決まった場所、決まった向きにしか敷くことができないからです。
【不祝儀敷きの例】
畳の語源や由来
畳(たたみ)は、世界に類がない日本固有の文化。
今は和室があるお家は昔と比べて少なくなったものの、誰しも一度は畳に触れたことがあるのではないでしょうか。
なんとなく居心地がよくて、夏は涼しくて落ち着きますよね~♪
昔の「畳」というと、もともとは
- 莚(むしろ)
- 茣蓙(ござ)
- 菰(こも)
などと呼ばれる薄い敷物の総称でした。
ござ・むしろは、もともと用がない時はおりたたんで部屋の隅に置いておくものでしたので、
この動詞の「タタム」が名詞化して「タタミ」になったのが畳の語源とされています。
一方で、これらを何枚も重ね合わせていくことで高級品になり、現在のような「畳」スタイルになったのは平安時代に入ってからだそうです。
畳の基本サイズ
畳は基本的に2つサイズがあります。
長方形の一畳サイズ
縦横比がちょうど2:1になっています。
(910mm×1820mm、1.6562 ㎡)
正方形の半畳サイズ
一畳を半分にした正方形サイズ。
(910mm×910mm、8281 ㎡)
畳の敷き方並べ方に縁起あり!四辻の意味と四畳半が切腹って本当?まとめ
畳の敷き方について、四畳半の切腹の部屋など、
ちょっと怖い説もありましたが、やはり畳は昔から日本人にとって、なくてはならないもの。
フローリングだけのお家も多くなっていますが、やっぱり和室は落ち着いていいものです。
敷き方にも一つ一つ意味があり、日本人らしい気遣いや奥深さも知ることが出来ました。
最近は畳の機能性そのものが見直されて、安眠グッズとしてベットや枕などにも応用されています。
みなさんも快適な生活のアイテムに「畳」を取り入れてみてはいかがでしょうか♪