毎年、夏の季節の天気予報で、
「スーパー猛暑日」
「スーパー熱帯夜」
って聞いたことはありませんか?
地球温暖化によって年々気温が上昇するにつれて、
「猛暑日」
「熱帯夜」
よりもさらに暑い日を意味する言葉として、
2015年以降から、ニュースなどで頻繁に言われるようになった言葉です。
でも、スーパー猛暑日・スーパー熱帯夜って、
具体的に何度以上になったら使われる言葉なのでしょう?
そもそも、正式なお天気用語として、気象庁の定義があるのかどうか、さっそく調べてみました。
スーパー猛暑日・スーパー熱帯夜って何度以上から?
スーパー猛暑日・スーパー熱帯夜って、いったい気温が何度以上の状態なんでしょうか。
調べてみたところ、
「スーパー猛暑日」
=日中の最高気温37℃以上
「スーパー熱帯夜」
=夜間の最低気温27℃以上
の日を“おおむね”指すそうです。
なぜ“おおむね“かというと、
「スーパー猛暑日」
「スーパー熱帯夜」
ともに、正式に『予報用語』として登録されていない言葉のため、
気象庁で決められた定義はなく、
とにかくめちゃくちゃ暑い日!
というだけで、定義としては曖昧なところもあります。
『スーパー猛暑メール』でスーパー猛暑日を事前にGET!
『スーパー猛暑メール』は、携帯サイト「ウェザーニュース」が提供している携帯電話専用のメールサービス。
自分の住所(市町村)を登録しておけば、
気温 37℃を超える「スーパー猛暑日」になる可能性が場合に事前にお知らせしてくれます。
メールでは、
- 効率よい水分補給のやり方
- 室内での温度調整方法
ほか、さらに細かいお役立ち情報も確認できますよ。
このようなサービスを使って、熱中症を未然に防ぐことも大切ですね。
(詳しくはwheathernewsサイトへ)
気象庁が定義する『予報用語』とは?
「夏日」「真夏日」「猛暑日」「熱帯夜」…
これらの現象の《明確な定義の取決め》は、行政機関である気象庁が行っていて、
天気予報等で用いる一つ一つの言葉を、正式には「予報用語」と言います
気象庁の暑い日・寒い日に関する説明はコチラ
予報用語 | 説明 |
冬日 | 日中最低気温が0度未満の日 |
真冬日 | 日中最高気温が0度未満の日 |
夏日 | 日中最高気温が25度以上の日 |
真夏日 | 日中最高気温が30度以上の日 |
猛暑日 | 日中最高気温が35度以上の日 |
熱帯夜 | 夜間の最低気温が25度以上のこと |
引用先:気象庁-気温に関する用語-2020年3月時点
「猛暑日」の35℃以上のさらに上、37℃を超えるときに使われる「スーパー猛暑日」
「熱帯夜」の最低気温25℃を超える、もっと蒸し暑く寝苦しい夜の「スーパー熱帯夜」。
どちらも考えただけで汗をかきそうになりますが、
「スーパー猛暑日」
「スーパー熱帯夜」
ともに、現時点では正式に予報用語としては登録されていないため、明確な定義はありません。
2018年ごろから、にわかにニュース番組などで言われ始めた「スーパー猛暑日」ですが、
当時、気象予報士・森田正光さんは頻繁に「大猛暑」とも表現していました。
「熱帯夜」の他にも、最低気温が30度以上の夜のことを「超熱帯夜」「灼熱夜」と呼ぶ場合もあるようですが、
予報用語に登録されていない、定義が決まっていない言葉というのも、案外私たちは耳にしているものです。
ちなみに人間は、人間の平均体温の37℃を超えると熱中症のリスクが急激に高まることが分かっています。
ですから、猛暑日とスーパー猛暑日は、1~2℃の差であっても、人間にとっては命取り。
コマメな水分補給と休憩を、できるだけ取るように心がけましょう!
猛暑日や熱帯夜のエアコンの正しい使い方
暑さが厳しい中、エアコンをケチって節電しようと無理をし過ぎると、熱中症など体調を崩すリスクがあります。
エアコンを上手に使うことは、猛暑日や熱帯夜を乗り切る為に重要です。
エアコンの設定温度は27~29度の冷房モードで!
「エアコンはつけっ放しの方が節電になる」
とはよく言われますが、
これは本当で、エアコンの消費電力が最も大きいのは、運転開始後に、部屋の空気を設定温度まで冷やす時。
電気代がもったいないからと、こまめにエアコンを点けたり切ったりするのは、一番電気代が余分にかかります!
エアコンは室温設定を1度高くするだけで、約10%の節電が見込まれるため、
低すぎない適度な温度を維持し続ける方が節電になります。
また、夏場のエアコンは、冷房よりドライモードにしたほうが、節電になると思い込んでる人も多いですが、これも間違い。
ドライモードは温度が低い時に湿度を下げる機能のため、梅雨時や冬の室内干しなどに向いていますが、
暑い日に使うと余計に電気代がかかることも。夏は温度も湿度も下げてくれる冷房をしっかり選びましょう!
ちなみに元ネタはこちらですね。ご査収のほど。https://t.co/VDhbfnvGf6
— るゃ (@blurtze) July 19, 2018
「夜間熱中症」と言って、寝ているときに熱中症にかかってしまい亡くなる人のほとんどは、
エアコンをタイマーセットして寝る人だそうです。
節電したつもりが、命を落としてしまったら、元も子もありませんよね…!
どうしても暑くて寝付けない場合は、最初に思い切って低い温度設定でエアコンを稼働させ、
室温が快適な温度に下がったら、エアコンの温度設定を27~29度に上げて、自動運転にしてください。
お部屋の風を上手に対流させるため、エアコンと同時に扇風機も併用することで、より涼しく感じられますよ。
風量は自動モードで!
風量は「微風」や「弱風」にすれば省エネで過ごしやすいと思いがちですが、「自動」にするのが最も効率的。
弱い風では部屋の空気がなかなか設定温度まで冷えず、かえって効率の悪い状態が長く続くこで、
余計に電気代がかかってしまいます。
- 設定温度は27~29度
- ドライじゃなく冷風モードで!
- 風量は自動運転にしておく
- 扇風機も併用
熱帯夜は我慢せずにエアコンを上手に活用しましょう!
熱帯夜に快眠のためのアドバイス
熱帯夜になると、なかなか寝付けなく、寝汗で夜中に何度も起きるという質の悪い睡眠になりがち。
実は、人間が自然に眠たくなるのは、体温が下がるタイミングに起こります。
暑い夏でも湯船に入って適度な汗をかき、体温を一度上げておくことで、
就寝時間には寝付きやすい体温まで下がるため、自然に寝付けます。
ただし、熱いお湯に入ってしまうと、逆に興奮状態になってしまって寝つきが悪くなります。
就寝1時間くらい前に、ゆっくり湯船に浸かって、じんわり汗をかける38~40度のぬるめのお湯のほうが◎。
こまめな水分補給
暑くて喉が渇くと、冷たい清涼飲料水や炭酸ジュースをがぶ飲みしたくなるもの。
でも、ついつい砂糖の摂り過ぎになるので要注意。
こまめな水分補給と同時に、大量汗をかくので、塩分も適量を補ってくださいね。
スーパー猛暑日&スーパー熱帯夜の気象庁の定義や違いまとめ
「猛暑日」は日中最高気温が35℃以上、「熱帯夜」は夜間の最低気温が25℃以上と、
気象庁に予報用語として定義づけられています。
いっぽうで、「スーパー猛暑日」「スーパー熱帯夜」ともに、現時点では気象庁が定めた定義はありません。
「スーパー猛暑日」=日中の最高気温37℃以上
「スーパー熱帯夜」=夜間の最低気温27℃以上
の日を“おおむね”指し、「大猛暑」「熱帯夜」などと言われることも。
とにかく、メッチャ暑い!という表現の日本語。
暑さ対策をしっかりして、夏を乗り切りましょう!
コメントを残す