赤い羽根に緑の羽根など
【○○色の羽根募金】って結構いろいろ年中見かけます。
「共同募金」と言われる羽の色は、
の5種類。
色による募金の種類や、色付けされた羽はなんの羽なのか、早速チェック!
○○色の羽根募金って?
共同募金(きょうどうぼきん)とは日本の募金活動のひとつで、
社会福祉法(旧・社会福祉事業法)第113条に定義される民間の募金活動の一つ。
各募金は、子どもたち、高齢者、障がい者などを支援する福祉活動や、災害時の支援などに役立てられています。
現在の主な共同募金の種類はこちら!
羽根の色 | 内容 |
赤色の羽根 | 共同募金(国内の高齢者・障害者への福祉、地域福祉活動の推進) |
緑色の羽根 | 緑化運動 |
青色の羽根 | 水難救助 |
水色の羽根 | 水難遺児の援助・海岸の環境美化 |
黄色の羽根 | 医療バンク(腎臓移植などの支援) |
情報元:共同募金 wikipedia
すでに終了した共同基金
ちなみに、すでに終了した共同基金もあります。
【白い羽根募金】
1956年終了。日本赤十字社が独自に実施。事業資金を募集するために昭和25年~昭和31年まで行っていた。
【黒い羽根募金】
一時は、黒いダイヤと呼ばれていた石炭。1959〜1960年に行われた、炭鉱失業者や炭鉱事故・遺族への生活支援。
赤色の羽根の募金
募金名 | 『赤い羽根共同募金』 |
主催団体 | 中央共同募金会 |
始まり | 1947年(昭和22年) |
実施期間 | 毎年10月1日~12月31日 |
内容 | 国内の高齢者・障害者への福祉、地域福祉活動の推進など |
赤い羽根共同募金は、いちばん知られている歴史ある日本の募金活動の一つで、
「共同募金」のシンボルとしても使用されています。
赤十字に対する募金で地域福祉、災害、ボランティア活動に使われます。
赤い羽根の歴史
日本で赤い羽根共同募金が始まったのは、終戦直後の 1947年(昭和22年)。
日本国民のほとんどが、食糧難や住宅難に直面していた時代です。
福祉施設そのものも甚大な被害を受け、存続が危うい状況下で、
第1回目の共同募金で集められた額はおよそ6億円・現在の価値で1200億円に相当するそうです。
以来、時代の流れとともに、共同募金はさまざまな分野で活用されるようになりました。
昭和30年代には福祉を高める活動へ、昭和50年代には、働く女性のための保育所へ募金額を配分、
昭和60年代になると、高齢化社会へ向けたデイサービスや、災害被災地への支援など、
その時代のニーズに合った活用がなされてきました。
緑色の羽の募金
募金名 | 『緑の募金』 |
主催団体 | 国土緑化推進機構 |
始まり | 昭和25年 |
実施期間 | 毎年1~5月と9~10月 |
内容 | 森林整備等の推進 |
昭和25年以来、国土緑化運動のシンボルとして、戦後の荒廃した国土に緑を復活させる目的で進めてきた「緑の羽根募金」運動。
戦後50年目の平成7年には、「緑の募金法(緑の募金による森林整備等の推進に関する法律)」が制定され、
「緑の募金」を通じて企業や森林ボランティア・NPO法人を通じて、森づくりの輪を広げる活動を行っています。
毎年「みどりの月間(4月15日から5月14日)」には、シンボルである「緑の羽根」を内閣総理大臣等も着用します。
青色の羽根の募金
募金名 | 『青い羽根募金』 |
主催団体 | 日本水難救済会 |
始まり | 1950年(昭和25年) |
実施期間 | 通年(7月~8月の2ヶ月間が強化月間) |
内容 | 森林整備等の推進 |
青い羽根募金は、海で遭難した人々の救助活動にあたる、ボランティア約54,000人を支援するための募金です。
日々の訓練、ライフジャケットなどの救助資機材の購入、救助船の燃料費などに活用されていて、
国土交通省、海上保安庁、水産庁、消防庁も後援しています。
青い羽根募金は(社)日本水難救済会が年間を通じて活動していますが、
特に海洋レジャーの盛んになる7月・8月を重点期間としています。
水色の羽根の募金
募金名 | 『水色の羽根募金』 |
主催団体 | 漁船海難遺児育英会 |
始まり | 1969年(昭和44年) |
実施期間 | 通年 |
内容 | 漁業での事故で亡くなった人の遺児の学資や奨学金 |
現在、全国で18万人の漁師さんや関係者の方たちが、私たちの生活に欠かせない魚を獲るために働いています。
しかし、海での仕事は命がけです。
漁業は、大自然を相手とする厳しい仕事のため、毎年多くの尊い人命を失ったり行方不明になる事故が起きています。
『水色の羽根募金』は、一家の大黒柱を失ってしまった漁船海難遺児等に対する奨学金や修学助成事業に充てられています。
黄色の羽根の募金
募金名 | 『黄色い羽根募金』 |
主催団体 | 石川県の腎友会 |
始まり | 1989年(平成元年) |
実施期間 | 通年(9月~11月が強化月間) |
内容 | 臓器移植の推進事業 |
『黄色い羽根募金』とは、臓器移植の推進を目的とした事業で、平成元年に最初に石川県で始まりました。
平成9年(1997年)10月に臓器移植法が施行されて以来、日本でも脳死後の臓器提供が可能になったことで、
臓器移植による治療にむけて新たな道が開かれるようになりました。
2016年(平成28年)4月に「NPO法人日本黄色い羽根協会」が解散してしまったため、
正式には『黄色い羽根・石川』という活動名で、石川県の腎友会が引き継いでいます。
黄色の羽根は他にも!
黄色の羽根は、募金活動以外にも、さまざまな活動のシンボルとして使われています
法務省保護局が主催し、毎年7月が強化月間。
罪を犯してしまった人たちの更生について理解を深め、安全な地域社会を築いていくこと目的とした運動。
2019年の記念大会では、安倍総理はじめ多くの政治家や、天皇陛下もご出席。
内閣交通対策本部が主催し、春秋の年2回実施されている運動。
もともとの発祥地は岩手県で、昭和30年(1955年)5月に起きた交通事故がきっかけとなり
黄色の羽根が交通安全のシンボルとして使われるようになりました。
黄色の羽根の活動について詳しくはこちら
色のついた羽はなんの羽根?
色んな募金で使われる色のついた羽根。
日本では水鳥の羽根でなく、食用のニワトリの羽根を使って、赤・青・黄・水・緑の色に染めているそうです。
ネット情報によると、1つの羽根を作るのにコストが平均2.6円かかるそうで、
つまりは、2円以下の募金だと赤字になってしまうのだとか!
日本全国で、いろんな色に染められたニワトリの羽根は、
募金をしてもらった人に渡すだけではなく、イベントで無料配布するなど、
いろんな場面で使われているため、最低でも年間5千万本以上は使われているそう。
ということは、1つあたりの原価が2.6円として単純計算してみると
50,000,000*2.6円=130,000,000円!
1億3,000万とは!
募金活動が逆に赤字にならないように、募金する際はできるだけ私たちも協力していきたいですね。
募金の羽根の色は赤青黄水緑の5種類!なんの羽でできてるの?まとめ
いろんな色の羽根の募金は、用途や目的に合わせて通年実施されています。
社会福祉法(旧・社会福祉事業法)第113条に定義される民間の募金活動である共同募金は
の5種類。
すべてニワトリの羽を色付けされたもので、1つあたりの原価が2.6円という情報もありました。
あなたも私も、できる範囲で募金の協力をして、支援の輪をどんどん広げていきましょう!
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