赤ちゃんが自分で食べようとするいわゆる「手づかみ食べ」の時期は、
だいたい離乳食後期~離乳食完了期、
1歳になる直前の、だいたい9~10ヶ月頃ではないでしょうか?
でも、手でぐちゃぐちゃにされて全然食べてくれない…!
と、焦ってイライラする時期は、誰にでもあります。
パパやママにとっていちばん大事なことは、
- 子供に食事の手本を見せること
- 子供との食事を親が楽しむこと
です。
そんな風に思えるようになるまでに、
私がやった、ぐちゃぐちゃに対処した経験をお話します。
生後10か月の娘が離乳食を急に食べなくなった?生後1歳未満の食事事情
おっぱいのみの生活からやっと解放され、
離乳食にもだいぶ慣れて、色々なものを食べるようになった10ヶ月の娘。
ベビーチェア(ハイローチェア)に座らせて、いつも、私が口元へ、スプーンで運んで食べさせていました。
離乳食も順調に進んで、全粥 ⇒7分粥 ⇒5分粥…
野菜もパクパク食べてくれていたので、もうすぐ大人と同じものも食べられる!と、期待を抱いていたのですが…
そんなある日、いつものように離乳食を口に運ぶと、
プイ!!
とされて、あらら…?
いつも食べさせているメニューなのに、何かがとつぜん、気に入らなくなった様子。
そして、その日以来、何でも「手づかみ食べ」をしないと気が済まない、
離乳食ぐちゃぐちゃにモンスターに変身してしまったんです( ;∀;)
指先の使い方がうまくなり、小さいものでもつまめるようになった娘は
私がどんなにスプーンで口に運んであげても、無視、ムシ、むしッ!
とにかく自分の手で、食べるものを運びたい様子。
そんな娘に、スプーンを自分の手に持たせて、食べる練習をさせてみよう考えました。
最初に私がすくう見本を見せて、
「はい、どうぞ~」
スプーンを渡します。
すると!!
食べ物をすくうどころか、
スプーンでテーブルをガンガンガン!!!
こぼれるお粥、
転がる煮豆、
そして、テーブルや床周りは、離乳食でぐちゃぐちゃに…
私の心はポッと折れてイライラ度アップ!
はぁ、もうなんてことを!!!
慌ててスプーンを取り上げたら、即ギャン泣き。
ひとまず、テーブルの上を片付け、やっぱり、根気よく私が食べさせることにしました。
ところが、一度、スプーンの魅力を知ってしまった娘。
私の手からは、二度と食べません。そして、スプーンをもぎ取ろうとします。
私の手からは食べないし、
自分で口にも運べないし、
スプーンを渡せば食べずにガンガン遊ぶし…
もー!一体どうすれば食べてくれるの!!?
赤ちゃんが離乳食をぐちゃぐちゃにしてする理由
離乳食を作るのって、
食材は細かく刻んで、味付けに気を遣って、使う器具や食器を熱湯消毒して…
そんな風にとても手間がかかる割には、赤ちゃんは思うように食べてくれません。
何故かというと、赤ちゃんにとって
食べ物=はおもちゃ
だから!
目の前のものは、食べ物であろうと何であっても、
見た目、手触り、全てが魅力的なんですよね。
自分で食べたい!
離乳食が進んでくると、赤ちゃんは
「自分で食べたい」
「自分の手で触りたい」
という自立した意欲的な心も芽生えだします。
その結果、実際に離乳食を手で触って、感触を確かめながら、ぐちゃぐちゃにするという行動につながるのですね。
見て触って感じて、成長している証
赤ちゃんは実際に手で触ってみることで、
食材の固さや味、手触りなどを、自分で触って学びます。
離乳食もその一つ。
「手づかみ食べ」は、手で食材の形を確認することで、感触のコントロールを学んでいます。
たとえば、にんじんは力強く握っても崩れにくいですが、お豆腐は握るとすぐに崩れてしまいますよね。
温かい食べ物や、冷たい食べ物の温度を、口に運ぶ前に手で感じられるので、感覚機能も発達させることにつながります。
実際に保育現場で見られる現状として、
「手づかみ食べを十分に経験した子は、その後のスプーンやお箸への移行がスムーズ」
と言われていて、ぐちゃぐちゃ手づかみ食べが、いかに成長過程に重要なのかが分かります。
手づかみ食べを十分にした子の方が、結果的に好き嫌いが無く食事に対して積極的とも言われます。
赤ちゃんが離乳食をぐちゃぐちゃにするのには、こういった理由があったんですね。
赤ちゃんの離乳食ぐちゃぐちゃはいつからいつまで続く?
赤ちゃんが離乳食をぐちゃぐちゃにして手づかみで食べる時期は、
個人差があるため、具体的にいつまでとは言えません。
一般的には、離乳食後期~離乳食完了期まで、と言われていて、
月齢で言うと、だいたい9カ月~11ヶ月の離乳食後期ごろから。
でも実際は、離乳食完了後も、手づかみ食べは継続する子もいます。
子供自身も、だんだんと
「離乳食で遊んだら次はもらえない」
「遊ぶよりお腹が空く」
ということがわかってきて、しっかり食べるようになってきます。
積極的に手づかみしようとする子もいれば、
食材の感触を嫌がって、なかなか手づかみ自体、しない子もいます。
ぐちゃぐちゃにされてると、親はついイライラしてしまい、手づかみを止めようとしてしまいますが、
「手づかみをしたい!」
という子には、なるべく積極的に手づかみをさせてあげ、
苦手な子には無理強いせず、手がベトベトになりにくいものから徐々にスタートしてみましょう。
ぐちゃぐちゃがエスカレートしたら?
赤ちゃんの食事事情は、その日の気分次第で、周りはあたふたあたふた。
でも、赤ちゃんが離乳食に興味を持って、ぐちゃぐちゃにして遊んでいる段階で、すぐに止める必要はありません。
しかし、明らかに食べる気配なく、“おもちゃ“としてずっと遊び始めたら、
離乳食をストップしましょう。
もし、遊び始めても、ママがスプーンであげれば食べるのなら、
赤ちゃんから離乳食やスプーンなどを引き離し、ママから離乳食をあげつづけてもOKです。
離乳食ぐちゃぐちゃ対策!イライラを軽減4つ
「ぐちゃぐちゃにするのは、大事な成長過程。温かい目で見守って!」
と分っていても、やはり実際はイライラしますよね。
私も本当にイライラが抑えられなくて、つい叩いてしまったことも、何度もありました。
その時の罪悪感は、半端じゃありませんでした。
でも、ある時、ひらめいたんです。
なるべく自分をイライラさせない方法を!
それをご紹介していきます。
新聞紙を敷く
赤ちゃんが座っている下に、新聞紙を敷いちゃいましょう!
そうすれば床が汚れることなく、食事の度に新聞紙を捨てるだけ。
これをやり始めてから、こぼしても平気なので、私はイライラしなくなりましたよ。
むしろ、
「モンスターよ、思う存分やってくれたまえ!」
という境地に。笑
袖付きエプロンを付ける
ぐちゃぐちゃし始めると、
テーブル、床はおろか、服も汚れてしまいますよね。
そういう時は…赤ちゃんもママも、
「スモッグ」
「割烹着」
スタイルの、袖付きエプロンを使うと汚れる心配はありません。
これらは、料理のときも袖まで汚れにくいので、私は普段から使っています。
一緒のテーブルで食べる
食事の後は、決まって大掃除。
床に落ちたものは新聞紙で防げますし、洋服の食べこぼしは、洗えばスッキリ。
でも、一番厄介なのは、赤やん用のベビーチェア!
高さ調節できるため、生後6か月~6歳くらいまで使用することができる子供専用のベビーチェア。
毎回拭き掃除をしないと、背もたれなどの椅子のスキマに食べ物がこびりついたり、
拭いても拭いても、シミが残って、かなり厄介でした。
そのうち、ベビーチェアを見るだけで、私のイライラはぶり返す末期状態に。
そんなある日。
ベビーチェアに嫌気がさした私は、
いっそのこと、
「ベビーチェアに座らせることをやめてしまおう」
と考えました。
「家族そろって、同じテーブルで、同じ時間に食べよう。」
そう考えたのです。
ぐちゃぐちゃへの覚悟を決め、夫と私と娘。
家族そろって「いただきます。」をしました。
すると、どうでしょう。
私と主人が食べる様子を、娘はジーっと観察しています。
そして、食べ物を手づかみした!と思いきや…
きたぞ!ぐちゃぐちゃ!
…と覚悟を決めていましたが、
なんと、そのまま掴んで口に運ぶではありませんか!
おーーー!
私と主人の様子を見て学んだのか!と感動。
そして、気づいたのです
食事でも何でも、
子どもには、親がまず、お手本を見せることが大事。
一緒に食事をしながら、食べ方を見せる方法が
娘には一番わかりやすかったのです。
離乳食をぐちゃぐちゃにして食べない&イライラはいつまで?乗り切る対策まとめ
食べた後の片づけが大変な手づかみ&ぐちゃぐちゃ食べ。
ですが、可愛いわが子が日々成長しているという証拠、
ご紹介した
- 新聞紙を敷く
- ママは袖付きエプロン、子供はスモッグを着る
- ベビーチェアを廃止して一緒のテーブルで食べてみる
などで工夫して、ぜひイライラせずに見守ってほしいと思います。
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