1日8時間・週5日労働ってきついのはなぜ?1時間休憩は含まれてる?

8時間労働-

 

仕事とは、会社にえるだ。

こんにちは!元社畜歴20年の主婦ライター・ビケ猫です。

会社で8時間労働って、正直きついと思いませんか?

お昼休みに1時間休憩、3時にはコーヒーを飲んでも眠くて電池切れ、体もだるいし、月曜日朝とか、ホントにきつい。

労働基準法で決められてるから、みんな働いてるから、じゃなくて

「そもそもなぜ8時間も労働しなきゃいけないの?誰が決めたのよ?」

という疑問。

私はずっと

1日8時間って、みんな働き過ぎ!おかしい!

と思ってたので、海外の事情を調べてみると、、なんと朗報!

すでに1日6時間労働がスタンダードになりつつある傾向ことが分かりました!

 

「残業なんて当たり前だから甘えすぎだ!怠けるな」

「そもそも向いてない仕事やってるから、キツイんでしょ?転職すれば?」

「仕事が楽しくて仕方ない!仕事が趣味なんです!」

という意見は一旦置いておきますw

 

1日の労働時間はなぜ8時間?休憩時間は含まれる?

 

現在日本では、労働基準法で、

 

『雇い主は被雇用者に1日8時間・1週間40時間を超える労働をさせてはいけない』

『労働時間が6時間を超える場合において45分、8時間を超える場合は1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない』

 

と決められて、アメリカの労働時間に関する規制も日本とほとんど同じなんだそう。

 

つまり、休憩時間1時間を入れると最低9時間は会社にいなきゃいけないということですよね。

 

でも、当然ながら、1日の労働時間が初めから8時間だったわけではありません。

 

日本やアメリカで「1日8時間・週40時間労働」が採用された背景をカンタンにまとめると…

 

8時間労働になった経緯

▼18世紀~19世紀にかけて起こったイギリス産業革命では「労働時間が長ければ長いほど生産性が上がる」と考えられていたので、労働時間は1日14時間~18時間にもなった

▼1874年、イギリスで産業革命後の悲惨な労働環境改善策として「月~金曜日までの労働時間は1日最大10時間」と定められた

▼一方1860年代のアメリカでは8時間労働制を求める大規模なストライキが勃発!スローガンは「8時間は仕事、8時間は休息、8時間好きなことのため」

▼1919年国際労働機関で「1日8時間・週40時間」の労働制度が国際的労働基準として定められた

▼日本では1947年に労働基準法が施行され「1日8時間労働」が規定。現代に至る

 

つまり「1日8時間労働」は、戦後の昭和初期の高度成長期のバブリー時代から、ずっ~と続いている考え方というわけ。

 

人口もどんどん減って、景気も停滞している現在の令和時代とは、時代背景がまったく違いますよね。

 

「1日8時間労働」は、社会的背景によって短縮されてきた結果の、たまたま「8時間」という印象。

 

人間って本来何時間働ける生き物?

 

筆者が新卒で入った職場は某都市銀行。1999年の入社でした。

 

当時は毎日毎日残業で、男も女も関係なく午前様になることも多かったです。

 

18世紀~19世紀のイギリスと同じく、労働時間は1日14時間なんて当たり前のブラック企業(笑)

 

かろうじて土日は休みでしたが、週末になるとどっと疲れがでて、せっかくの休みも寝込む生活。

 

私もあなたも、生まれたときには、すでに「8時間労働」が法律で決められてたから、ずっとそれが当たり前だと思って生きてました。

 

でも、本当に「8時間」には仕事を効率的にできる根拠ってあるんでしょうか?

 

高い集中力を維持しながら、最大のアイディアを生み出せる時間って、本当に「8時間」なんでしょうか?

 

8時間労働制の元になったアメリカでのストライキのスローガンは、

「8時間は仕事、8時間は休息、8時間好きなことのため」でしたね。

1日が24時間なので、それを3等分して考えるという、実にシンプルで単純な考え方。

 

でも、ね。

 

よく考えたら8時間あるはずの「好きなこと」に充てられる時間って実質どれくらい?

 

「8時間の労働」をするために、準備と移動時間って何時間かかってるんでしょう?

 

通勤時間に往復2時間、仕事に行くまでのメイクやヘアセット、家事・夫の世話・育児だってある。

 

8時間労働には会社での1時間休憩は含まれてなかったから、

「8時間の労働」=「会社にいなきゃいけない9時間」

になってるのはやっぱりおかしいと思うな~。

 

日本の働き方は非常識?海外事情4つ

 

「日本人は働きアリみたいに働き過ぎ!」と海外でも言われている日本人。

実際に、海外の人がどんな働き方をしているが紹介します。

 

スウェーデン=1日6時間労働

 

スウェーデンでは、すでに1日6時間労働を導入する会社が増えています。

 

それは、6時間労働のほうが健康上のリスクも低く、生産性が上がるとハッキリとした国の調査結果がでているから。

 

スウェーデンの人は分業を徹底していて、自分の仕事にだけ責任を持って取り組むという価値観の人が多く、

ひとつの仕事にあまり時間をかけないという特徴もあり、1日6時間勤務ができる理由の一つなんだとか。

 

日本でも、ZOZOTOWNの株式会社スタートトゥデイでは1日6時間勤務を導入しています。

 

ノルウェー=リモートワークを実現

 

家族やライフスタイルを最優先させるノルウェーでは、働く場所も自由に合わせる「リモートワーク」が8割を超えるのだとか。

 

上司と相談しながら、労働時間や仕事の場所や時間をアレンジするのが当たり前のノルウェー。

 

日本人の感覚だと「そんなワガママ有り得るの?」思ってしまいますが、

実際ノルウェーは、OECD加盟国の中で労働生産性2位ととても高く、企業の労働生産性も非常に高いことで知られています。

 

働く人の仕事に対する満足度が、そのまま企業の生産性に直結していますね。

 

オランダ=週休3日制

 

子どもが世界でいちばん幸せな国といわれるオランダは、週休3日制が当たり前。

 

基本的に、パートタイマーと正社員の待遇の差がなく、給料や労働条件面でも同じ扱いが保証されています。

 

この政策をキッカケに失業者が減り、経済的にも好転したオランダは、

ワークシェアリングやリモートワークなどの在宅勤務も積極的に取り入れています。

 

ドイツ=長時間労働は「悪」

 

日本では、よく働く人は真面目で仕事熱心というイメージ。

 

しかし、先進国の中で最も労働時間が短いと言われているドイツでは、働き過ぎは評価されないシステムです。

 

有給消化は100%が当たり前とされるドイツ人の年間平均労働時間は、日本人よりもマイナス350時間の差があるのに、

GDPは日本より高いという結果がでています。

 

つまり、ドイツ人は日本人より1日平均1時間はやく仕事を終えていて、且つ結果的に効率よい仕事をしているんですね。

 

徹底して長時間の労働=悪とされ、1日10時間を超える労働は会社側にペナルティが課せられます。

 

【悲報】日本の8時間労働はヨーロッパの非常識だった

 

例に挙げたスウェーデン・ノルウェー・オランダ・ドイツ…ヨーロッパ諸国は、

  • 6時間労働
  • 週休3日制
  • 有給消化100%
  • 在宅勤務
  • パートと正社員の優遇は同じ

など、働き方が効率よくて、なんともフレキシブルでしたね!

 

同じ勤勉な国と言われている日本人は明らかに働き損になっていることが分かりました。

 

最初の産業革命もイギリスから始まって、8時間労働になったのは100年くらいかかっているので、

これらが日本に定着するのは100年先くらいかもしれません。(笑)

 

1日8時間・週5日労働ってきついのはなぜ?1時間休憩は含まれてる?まとめ

 

世界的に8時間労働が基準になっているのは、いちおう歴史的に段階的なプロセスを踏んでいたことは分かりましたが、

あらゆるテクノロジーが発展・成熟し、人口減少に向かう現代社会で、

8時間労働ってやっぱり働き過ぎだと思うし、実際多くの人が肌でそれを感じています。

「私は仕事が楽しくて仕方ないんです!」って言えるのが一番ベストですが、日本ももっとヨーロッパ諸国を見習って、

「1日6時間労働にしよう!」

と、大きな声で言ってもいい時代なのでは?

実際に日本でも、パートで働く人を正社員に切り替えたり、1日6時間勤務を導入してる企業も増えてきてるので

これからもっと、そういう波が来て、働きやすい社会になればいいなと思っています。

 

1 個のコメント

  • GDPで比較するのはいかがなものかと…汗
    確かにアルファベットを使えば説得力があるように見えますが、労働時間について考察するのにGDPを考察材料の1つにするのは少しズレております。

    論文等も探していただければ見つかると思いますので、より統計的にも実務的にも土台のしっかりしたご意見をお待ちしております。

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