持ち家(購入)か賃貸かどっちがお得?地方や地震のリスクも考えた結果

持ち家 賃貸

 

家は持ち家か賃貸か?どっちがお得なのかは永遠のテーマ。

最近は、もともと家自体を“持たない“アドレスホッパーという生き方の人も増えています。

そもそも、あなたにとって「お得」ってどんな意味?

  • 住居費の総支払い額を比較してのお得感
  • ライフスタイルの変化に対応しやすさのお得感
  • 人生100年時代!老後の安心のお得感

など「お得」=「人の価値観」によって比べるポイントが違います。

何かを決断するときは、

  • なるべく先を見通した計画
  • あらゆるリスクを想定する

というポイントを押さえておくことが大事なのは確か。

持ち家と賃貸、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう!

 

持ち家(購入)か賃貸かどっちがお得の答え!

 

住宅展示会場に行くと

「持ち家は老後の資産になりますよ!」

「持ち家なら35年間の支払い計画が立てられるので、将来設計しやすいですよね」

という営業トークで、危うく個人情報を持って行かれそうになります(笑)

 

でも、「持ち家」と調べると「持ち家という病」などという、

いかにも私たちが「持ち家」に洗脳されてますよ的な書籍も、沢山出ているんですよね~。

 

持ち家の住居費の総支払い額なんていうのは、ローンを組んだ時点で不動産屋さんにササッと計算してもらえば済む話。

 

でも、結果として、持ち家と賃貸どっちが得かという答えは

「いかに今安く買うか」

ということじゃなくて、

「どこにあなたの価値観を置いて、どうリスクを分散させるか」

ということを考えるのがもっとも重要なポイントになります。

 

人生の三大支出と言われる住居費、教育費、老後資金。

 

購入派と賃貸派のメリット&デメリットは相反するもので、

どうとらえるかは本人次第、答えはあなたが導き出すしかありません。

 

マネー誌などの特集をみても

「ライフスタイルや価値観は人それぞれなので、一概にどちらがよいとはいえない」

という結論が多いようです。

 

自然災害が多い日本、毎年のように台風や地震で被災する方たちがいらっしゃいます。

 

そんなとき、命以外の「モノ」について、どれくらい価値があるんでしょう。

 

「持ち家は資産になる」と信じて35年ローンを組んでも、会社の倒産などで途中で払えなくなってしまったら、

老後資金の貯金どころではありませんよね。

 

賛否両論尽きない「持ち家」VS「賃貸」論争ですが、私なりにメリットデメリットをまとめてみました。

 

持ち家のメリットデメリット

 

まずは、持ち家(購入)のメリットデメリットから。

 

持ち家のメリット

 

持ち家(購入)のメリットとして言われるのは

  • 資産になる
  • 老後が安心
  • 設備が充実
  • メンテナンスが自由
  • 売ったり貸したりできる安心感

など。

 

同じエリアで同額の住居費を支払う場合、賃貸よりも分譲のほうがより広くて快適な住環境を得られます。

 

もちろん、ハイグレードな賃貸物件も多いですが、その場合は家賃にプラスして管理費、共益費が高く、

ローン支払額より高額になるケースも珍しくありません。

 

何よりも家を買うことで「自分の所有物」という満足度と、自分が住まなくても売ったり、貸したりできる安心感があります。

>万が一のときに安心!団体信用生命保険(団信)

 

お家を購入すると、ローン契約者に万が一のことがあっても、団体信用生命保険(団信)に加入するため、

ローンが完済され、遺族はローンの負担なく、その家に住み続けることができます。

 

賃貸の場合は、そのような保険がないため、遺族がずっと同じ家賃料を支払うか、

収入が減った分、安い家賃の家に住み替えを余儀なくされてしまいます。

 

>老後対策にはやっぱり持ち家!?

 

人生の三大支出は住居費、教育費、老後資金。

 

今はまだ若いしバリバリ働ける!老後のことなんて考えられない!という人も多いと思います。

 

でも、今のところ65歳からしか貰うことが出来ない年金受給。

 

年齢を重ねるほど、病気など不測の事態も起こりやすくなります。

 

収入が減少する老後に、住居費と老後の生活費がダブルで必要になるというのは、かなりのプレッシャー。

 

生きている限り発生する住居費は、賃貸だと毎月家賃が発生しますが、持ち家なら費用は固定資産税くらいのものです。

 

持ち家のデメリット

 

持ち家のデメリットとして

  • 住み替え(引っ越し)がしにくい
  • 維持費・メンテナンスがかかる
  • 頭金が必要
  • 万一の災害で被害に
  • 不動産下落による資産の目減り

などがあります。

 

賃貸のメリットデメリット

 

次は、賃貸のメリットデメリットを見てみましょう。

 

賃貸のメリット

 

賃貸の一番のメリットとしては

  • ローンを組まなくてもいい「気楽さ」
  • 住み替え(引っ越し)が気軽
  • メンテナンス(修繕)が不要
  • 不動産下落の影響なし
  • 災害があっても資産が目減りしない

という点があります。

 

家を買ってしまうと身動きが取りずらいですが、賃貸なら災害やご近所のトラブル、子どもがいじめにあったりしても、

売却の手間なくすぐに引越せる安心感があります。

 

家は購入した瞬間から中古物件になりますが、賃貸なら何度でも気軽に引越せて新築に住めるメリットもあります。

 

賃貸のデメリット

 

賃貸のデメリットは

  • 資産にならない
  • リフォーム(修繕)できない
  • 老後も家賃(住居費)が発生

など。

>賃貸は税金を払わなくていい

 

家を購入すると。毎年固定資産税を払わなければいけません。

 

税負担だけ考えれば、賃貸のほうが負担は少ないでしょう。

 

ただし、生命保険で例えるなら、賃貸で支払う住居費は100%掛け捨てのお金。

 

持ち家(購入)なら、ローン返済の70%くらは元金に充てられ、最終的に自分の資産になるので、掛け捨てではありませんね。

 

持ち家(購入)の場所は地方?都心?

 

持ち家のメリットとして何度も出てきた「資産化できる」という点。

 

でも、買うのはどんな家でもいいというわけではありません。

 

いきなり質問ですが、次の2つの物件なら、あなたはどちらを選びますか?

 

物件A)地方の田舎の駅から徒歩30分(バス利用)。5LDK新築木造一戸建て

物件B)都心の駅から徒歩3分。築10年の3LDKの鉄筋コンクリ中古マンション

 

いかがですか?

 

資産価値が高いのは、ダンゼン「B」です。

 

いくら持ち家が「資産化できる」と言っても、木造の戸建てと鉄筋のマンションでは、耐用年数が全く違います。

法定耐用年数は、

  • 鉄筋コンクリート造りのマンション70年
  • 木造戸建て33年

と言われていて、築10年の差があっても、マンションに軍配が上がります。

 

資産価値を重視するなら、利便性が重要で、家の広さにそれほど大きな価値はありません。

 

住宅購入の時は、次の点をよく確認してくださいね

  • 交通の便がよいこと(駅徒歩圏内、都心に直結した路線がベスト)
  • 病院、郵便局、銀行、スーパー、子供ばいる場合は学校が近いこと
  • 環境(治安、道路状況、近隣住民の質)が良いこと
  • マンションの場合、メンテナンス管理の質が良いこと

住宅の資産価値を考えるときは、数十年後はどうなっているか?を想像してみるのがコツですね!

 

持ち家(購入)か賃貸かどっちがお得?地方や地震のリスクも考えた結果まとめ

 

人間は生きてる限り、いつでもどこでも必ずお金がかかります。

人生の三大支出は

  • 「住居費」
  • 「教育費」
  • 「老後資金」

 

このうち「教育費」はお子さんやご両親の価値観しだい、「老後資金」は健康状態や寿命などに大きく左右されます。

そして唯一、自分の意志でコントロールしやすいのは「住居費」。

人生の早い段階で将来の住宅ローンの支出額を固定することで、他の支出がどれくらいかけられるかがクリアになり、

将来設計も立てやすくなります。

ただ、どんなに将来設計をしていても、急なリストラや事故に巻き込まれたり、親の介護で急に里帰り、死別や離別、災害…

いつ何が起こるかわからないのが人生です。

老後は子供も立派に独立し、夫婦ゆっくり経済的にも余裕で余生を過ごすのが一番ですが、先のことは誰にも分かりません。

結局、「持ち家」か「賃貸」かは、「資産」や「お得」に対する考え方の違い。

メリットもデメリットも、本来次元の違う話なんだと思いました。

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