緑色の羽根といえば、パッと浮かぶのは『緑の募金』のイメージではないでしょうか。
あなたも、コンビニのレジ横や駅ナカなどで『緑の募金箱』を見かけることがあると思います。
緑の募金運動のシンボルとなっている「緑の羽根」は、赤十字募金の「赤い羽根」にならって考案されたもので、
「緑の羽根募金活動のPR」として活用されています。
毎年春の祝日5月4日「みどりの日」前後には、「みどりの月間」として、
国会議員をはじめとした政治家や、アナウンサーが左胸に緑の羽根をつけてますが、
実際の募金期間はどれくらいなんでしょう。
緑色の羽根の意味と期間
毎年春(4月15日~5月14日)の間、
国会議員や政治家、TVアナウンサーなどが左胸に付けている緑色の羽根。
緑の羽根
(※きょうから「みどりの月間」) pic.twitter.com/nEF3F08k7x— コレデナイト鉱石/放送 (@KredNI) April 14, 2020
4月15日から5月14日は「みどりの月間」なんだって!#緑の羽根 #緑の募金 pic.twitter.com/MHCbUUBMbh
— キビタン【公式】 (@FromKibitan) April 13, 2020
コンビニや街角にも、『緑の募金』として見かける緑色の羽根は、
国土緑化運動の一環として行われる募金運動で、その献金者に協力のしるしとして渡す、緑に染めた羽根です。
一人でも多くの国民が、緑化活動と自然環境につて関心を持ってもらい、
国民参加の森林づくり活動の輪が広がることを目的としています。
緑色の羽根の『緑の募金』とは
『緑の募金』の概要はこちら
募金名 | 『緑の募金』 |
主催団体 | 国土緑化推進機構 |
始まり | 昭和25年(1950年) |
実施期間 | 毎年1~5月と9~10月 |
内容 | 森林整備等の推進 |
『緑の募金』運営主体
『緑の募金』は、
- 国土緑化推進機構
- 各都道府県緑化推進委員会
が運営主体となっていて、
毎年、農林水産大臣が定める期間中に『緑の募金』という名称で寄附金の募集を行います。
集めた寄附金は、森林整備等の推進に用いることを目的としています
(緑の募金による森林整備等の推進に関する法律第2条第2項)。
緑の募金の歴史・始まり
『緑の募金』は、1950年(昭25)から『緑の羽根募金』として始められ、すでに約70年以上の歴史があります。
1995年(平7)には、戦後50年を迎え、『緑の募金』と名称を改め、「緑の募金法」という法律も制定されました。
このことからも『緑の募金』は、国上げての大イベント&キャンペーンとしての意味合いが強くなっています。
緑の募金の目的
『緑の募金』は、緑色のイメージらしく、環境問題に関係した募金。
きれいな空気やおいしい水の維持、地球温暖化の防止など、人々の体や心の健康に寄与するため、といった目的があります。
森林を守ることは、豊かな生活を支え、多くの恵みを与えてくれています。
とくに都会で生活をしていると、
- キレイな空気をそのまま吸って生きていけること
- 水道の蛇口をひねったら飲める水が出てくること
などは、当たり前になって、ついつい自然の有り難さ&大切さを忘れがちになってしまいますが、
水や酸素を供給している地球の自然が源になってくれているのは言うまでもありませんね。
森林を守ることは、豊かな生活を支え、多くの恵みを与えてくれることに繋がります。
よりよい環境づくりと維持のために『緑の募金』によって、
集まった募金で、森林ボランティアやNPO法人などを通じて、国内外の自然保護&森林づくりなどの活動に使われています。
緑色の羽根「みどりの月間」中は首相も着用
『緑の募金』期間は、毎年2回。
- 春の募金月間 1月15日~5月31日
- 秋の募金月間 9月1日~10月31日
この期間中は「みんなで緑の羽根をつけて積極的に募金活動を呼びかけよう」という期間です。
毎年『緑の募金』の強化月間として、
「みどりの月間」
(毎年4月15日~5月14日)
があり、シンボルである「緑色の羽根」を、内閣総理大臣はじめ各国会議員や、TVアナウンサーも着用します。
こちらは、平成29年4月14日、安倍総理が総理大臣官邸で、「緑の羽根」着用キャンペーンの一環として訪れた
「ミス日本みどりの女神」&「日本さくらの女王」による表敬を受けた時の動画。
「ミス日本みどりの女神」
「日本さくらの女王」
というパワーワード!
なんとも華やかで、みどりの月間の式典に相応しく華やかさを添えています!
【ミス日本みどりの女神】
ミス日本は1950年(昭和25年)に始まった日本のミス・コンテスト。
ミス日本「みどりの女神」は2015年度から新設された項目で、
「みどりの月間」中は各地の公式行事に参加しています。
【日本さくらの女王】
「日本さくらの女王」は、日本の花『さくら』を象徴する親善大使として1966年に初代女王が選出。
2年に1度全国から選ばれ、「日本さくらの会」の事業である桜の愛護・育成・保全推進の象徴としてボランティアで活動を行う。
『緑の募金』の募金額はいくらから?
『緑の募金』は、街頭やコンビニなどの店頭の募金箱、振込用紙、ネット、直接持参、緑の募金協賛商品の購入を通じて募金することができます。
もちろん、1円から募金が可能。
ただ、一定額を寄付した人(団体)には、感謝状が贈れます。
【個人からの寄付の場合】
30万円未満…各都道府県緑化推進委員会の理事長や会長からの感謝状の贈呈の対象となる場合あり
30万円以上100万円未満…国土緑化推進機構 理事長 感謝状
100万円以上500万円未満…林野庁長官 感謝状
500万円以上…農林水産大臣 感謝状
▼詳しくはコチラ▼
みどりの日が5月4日になった歴史と由来
みどりの日は、自然に親しむことや感謝することが目的で、豊かな心を育むという意味合いもある祝日。
いわずもがな、ゴールデンウィークを構成する休日の一つで、
「国民の祝日に関する法律」により、2007年から毎年5月4日と定められました。
「4月29日」名称の変遷
じつは、みどりの日は、元々1989年(平成元年)~2006年(平成18年)までは4月29日でしたが、
祝日改正法によって2007年から現在の5月4日に変更された歴史があります。
さらに、1989年(平成元年)より前は、4月29日といえば昭和天皇の誕生日であり、国民の祝日「天皇誕生日」でした。
- 「昭和の日」2007年〜
- 「みどりの日」1989年(平成元年)~2006年(平成18年)
- 「天皇誕生日」1948年(昭和23年)~1988年(昭和63年)
- 「天長節」1927〜1947年
「みどりの日」と「昭和の日」の違いとは?
「みどりの日」という名称は、昭和天皇のお人柄にちなんで付けられました。
昭和天皇は、自然をこよなく愛され、生物学者としての新種の深海生物を発見されたことも知られていて、
昭和天皇にちなんで、「みどりの日」と名付けられたのです。
1989年に昭和天皇が崩御され、天皇誕生日は「12月23日」(現:明仁上皇の誕生日)に切り替わりました。
本来なら、祝日だった4月29日は平日に戻る制定内容でしたが、
ゴールデンウィーク中の祝日でもあり、国民が慣れ親しんできた大型連休が崩れるということで、
「4月29日」は名称を変更して、そのまま祝日として存続されることが決定。
そして、改めて、自然や生物に深い関心を持ち大切にされた昭和天皇のお人柄にちなみ、「みどりの日」と改められたのですね。
毎年5月4日の国民の祝日の一つ。ただし、1989年(平成元年)から2006年(平成18年)までは4月29日だった。
もともとの前身は、1948年(昭和23年)施行の「天皇誕生日」(4月29日)の祝日が始まり。
天皇崩御により「みどりの日」と名称変更にになり(1989年制定)、
2007年から5月4日が「みどりの日」に,4月29日は現在の「昭和の日」に名称変更となった。
2007年1月1日施行の改正祝日法で新設された。
昭和時代は、戦争や東京オリンピックなど歴史に残る多くの出来事があったこともあり、
「昭和の日」は現在の平和に感謝し、国の未来に生かすという意味もあります。
現在の「みどりの日」である5月4日は元々平日でしたが、
5月3日(憲法記念日)、5月5日(こどもの日)に挟まれたいわゆる「飛び石連休」だったため、
4月29日が昭和の日に変わったことで、5月4日が新たな国民の休日の「みどりの日」になったのですね。
緑色の羽根の意味や募金期間はいくら?みどりの日の由来まとめ
「みどりの日」の祝日は毎年5月4日。
「みどりの月間」は年春(4月15日~5月14日)の間。
緑色の羽根がPRにつかわれている『緑の募金』は、毎年
- 春の募金月間 1月15日~5月31日
- 秋の募金月間 9月1日~10月31日
の2回。
強化月間として
「みどりの月間」(毎年4月15日~5月14日)
があり、この間は「緑色の羽根」を、内閣総理大臣はじめ各国会議員や、TVアナウンサーも着用します。
年に2回、通算では半年間も行っている『緑の募金』キャンペーン、
正直、筆者はこれまで、あまり募金の存在を気にしたことがありませんでしたが、
2020年の新型コロナを経験し、自然環境保護の大切さを改めて考えたきっかけにもなりました。
今度コンビニで募金箱を見つけたら、少しでも寄付しようと思います!(^^♪