世の中、知らないことって、まだまだ沢山あるものです。
しめじって漢字で「占地」ということを初めて知った、40代主婦です(笑)。
きのこは栄養満点でおいしくヘルシー!
年中価格も安くて安定しているので、家計の強い味方ですよね。
今回はそんなきのこ類のなかでも
- しめじ
- ぶなしめじ
- ブナピー
をピックアップ!
このきのこたち、似てるけど、一体何が違うの?
しめじとは?
「しめじ」とは、キノコの総称として、じつは分類学的には定義が曖昧。
「しめじ」の種類は豊富にありますが、代表的な「しめじ」は?というと
- キシメジ科シメジ属ホンシメジ
- キシメジ科シロタモギタケ属のブナシメジ
- ヒラタケ科ヒラタケ属のヒラタケ
なども「しめじ」の仲間とされています。
ただ、一般的には
- キシメジ科シメジ属のホンシメジ
の、「本しめじ」を「しめじ」と意味することが多いようです。
気を付けたいのは、食用きのこの他に
- イッポンシメジ
- カキシメジ
- ネズミシメジ
など、なんと毒キノコにも一部「シメジ」の名のつくものがあるんです!
昔は区別が曖昧だった、ホンシメジ・ブナシメジ・ヒラタケ
現在は、
- 本しめじ
- ぶなしめじ
- ヒラタケ
と、しっかり区別されて売られていますが、
じつは2000年頃までは「ホンシメジ」という名で全国に流通していたキノコの多くは、
じつは人工栽培した「ブナシメジ」だったため、混乱を招いたこともありました。
さらにそれ以前に、ヒラタケも「しめじ」として売られていた時代もありました。
2.30年くらい前は、食べるには天然ものを採るしかなかった。
外見はブナシメジとは全く異なり、一本一本の大きさが違う。
スーパーでみかけるしめじといえば「ぶなしめじ」。
20年くらい前は「ホンシメジ」と名乗って販売されていたきのこ。
昔はヒラタケも「しめじ」として販売されていたが、今ではちゃんと「平茸」として売られている。
しめじの栄養やカロリー!本しめじとぶなしめじで比較
- 本しめじ…ぶなしめじよりも旨味成分が多いため、風味豊かで美味しい
- ぶなしめじ…本しめじより安価で食物繊維もより豊富
と、栄養の含有量に若干の違いはあるものの、
しめじ(本しめじ)とぶなしめじは、栄養素自体はほとんど同じ。
【本しめじ・ぶなしめじの主な栄養素】
本しめじ | ぶなしめじ | |
カロリー | 12 kcal | 18 kcal |
食物繊維 | 1.9 g | 3.7 g |
ビタミンD | 0.6 μg | 0.6 μg |
葉酸 | 24 μg | 28 μg |
引用:ウィキペディア(100gあたりの栄養価)
食物繊維も豊富で、ビタミンB群や葉酸も豊富な本しめじとぶなじめじ。
なかでも、特に注目すべき栄養はつぎの2つ!
ビタミンD
ビタミンDは、魚類やきのこ類には含まれますが、野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていないため、
普段の食生活でも特に不足しがちな栄養素です。
ビタミンDは、カルシウムを体に吸収しやすくし、骨や歯を丈夫にする効果があるので、
骨粗しょう症の改善にも役に立ちます。
オルニチン
アミノ酸の一種のオルニチン。
「オルニチン」といえば昔から「お酒を飲んだ後にはしじみ汁」と言いうように、オルニチンを多く含む食材といえばシジミが有名です。
ですが、なんときのこのオルニチン含有量は、シジミの5~7倍!
シジミ100gあたりのオルニチン含有量が10~15㎎なのに対して、きのこ100gあたりに含まれるオルニチンの量は、ブナシメジ140㎎、ブナピー110㎎(ホクト調べ)。オルニチンの摂取には、きのこを意識的に食べることがおすすめ。
ブナピーの「ホクト株式会社HP」より引用
本しめじ
ほんしめじは、キシメジ科シメジ属のきのこ。
別名ダイコクシメジ(大黒占地)、単にシメジ(占地)ともよばれます。
のことわざを持つ本しめじ。
きのこの中でも味が特に美味しいと言われているのが本シメジです。
生きた木の外生菌でのみ繁殖する種で、かつては天然物だけでしたが、
2004年から人工栽培が可能になったことで、現在は市場に流通しています。
ただ、天然物と人工栽培では風味が違い、天然物は今も希少価値が高く、値段も高価。
(高いといっても国産松茸ほどではありませんが)
ぶなしめじ
「ぶなしめじ」は、キシメジ科シロタモギタケ属のきのこ。
しめじ科ではありますが、「本しめじ」とは別の種類のきのこです。
一般的に「しめじ」と聞いて一番先に思い浮かぶのは「ブナシメジ」。
スーパーでもしめじといったら一番おなじみのカタチですよね。
ブナピー
「ブナピー」は、2000年(平12)に、日本のホクト株式会社が開発した、商品名であり、登録商標です。
ブナシメジを品種改良した、ホクト社オリジナルのホワイトブナシメジです。
ブナピーの味
ブナピーは、普通のブナシメジよりもクセがなく、
プルンとした食感と、ツルンとした喉ごしが特徴の新食感きのこ。
甘みがあり、きのこ特有の苦味も少ないので、子供も食べやすいと人気があります。
もちろん、オルニチンもたっぷり含まれてますよ!
しめじの白いものはカビ?腐ったかどうかの見分け方
しめじを買ってきて、パックのままの冷蔵庫に入れておくと、
- しめじの傘の上部
- 軸の部分
- しめじの根の裏側
など、ふと見た時に、白いフワフワしたカビのようなものがついていることありませんか?
白いカビのようなものの正体は「気中菌糸」というキノコの一部で、しめじが子孫を残そうとするときに出る菌のこと。
しめじが腐っているのではないので、少し風味が落ちるかもしれませんが、
もちろん人間が食べても体に害はありません。
しめじが腐るとどうなる?
しめじに白色ではなく、緑色のものが付いていたら、カビの可能性が高いです。
一番わかりやすいのは、しめじが腐る直前は、しめじの頭が簡単にポロッと取れてしまうときです。
異臭などが無ければ、すぐに食べるようにしましょう。
- べちゃっとして汁のような“ぬめり“がある
- 酸っぱい異臭がする
などは完全に腐っているサイン。
パックを開けた時など匂いがおかしかったら止めておきましょう。
しめじの賞味期限(保存期間)や保存
椎茸、しめじ、えのき、エリンギ、マッシュルームなど、手軽に使えるきのこ。
- ぶなしめじは約10日
- 本しめじは約1週間
- ひらたけは約2~3日
など、きのこの種類によって冷蔵庫での賞味期限に若干の違いはあるものの、
どれも水分に弱いため、風味いを長持ちさせるには湿気を遠ざけることがポイントです。
すぐ使わないものは、買ってきたときのパックのまま冷蔵庫に入れっぱなしにせず、
小分けにして冷凍するか、余分な水分を吸収できるように、キッチンペーパーで包んで冷蔵庫に保存すると長持ちしますよ。
▼しめじを美味しく長持ちさせるコツはこちら▼
しめじ・ぶなしめじ・ブナピーの違いは?栄養や賞味期限・切り方まとめ
「しめじ」とは、キシメジ科、ヒラタケ科に属するきのこの総称。
ただ、一般的には
しめじ=本シメジ
のことを意味します。
「ぶなしめじ」と「ブナピー」は同じ属のブナシメジの仲間ですが、「本しめじ」は属の違うきのこ。
栄養価はどの種もさほど違いはありませんが、旨味成分に違いがあるため、風味が異なります。
『香り松茸、味しめじ』
の由縁になっている、本しめじの天然物は、めったに出回っていませんが、
見かけたら、思いっきり味覚を味わってみたいですね!