黒にんにくとにんにくの違いを比較!食べ過ぎで副作用は?白髪効果もある?

にんにく

 

ニンニクはニンニクでも、

・そのまま食べられる
・ツンとくる臭いも無い
・甘いフルーツのような味
・健康効果が何倍もパワーアップ!

と話題の『黒にんにく』。

ニンニクだけでも体にいいのに、さらに健康的で手軽で食べやすいこともあり、

にんにくが苦手な女性も食べる人が増えているそうです。

・黒にんにくって?普通のにんにくと何が違うの?

・黒にんにくの栄養成分の魅力

・一日の適量やおすすめ品種

まで調べてみました!

 

黒にんにくと白にんにくの違いを比較

 

黒ニンニクに対して、一般的にスーパーで売られているニンニクを「白ニンニク」とも言われます。

黒にんにくが、普通のにんにくより優れてる点をさっとあげてみると…

黒にんにくのココがすごい!

・にんにく特有の刺激臭が無い
・有効成分「S-アリルシステイン」が大幅に生成される
・糖度が増えてドライフルーツのような甘さになる
・アミノ酸(たんぱく質)が増加する
・ポリフェノールが増加する

などなど、にんにくより更に良いことばかり!

 

ニンニクと言えば

  • 免疫力アップ
  • 成人病予防
  • アンチエイジング効果

などの健康効果が代表的ですが、

具体的に黒にんにくが普通のにんにくよりも、さらに体に良いとされる理由は、

  1. 「S-アリルシステイン」
  2.  アミノ酸各種
  3.  総ポリフェノール

の成分含有量が、通常の白いにんにくと比較して大幅にUPすることが分析結果で明らかになっているからなんです!

詳しく見てきましょう

 

違い1)「S-アリルシステイン」が新しく生成!

 

まず、黒にんにくの特徴といえばこれ!

 

本来のニンニクにはほとんど含まれていない成分「S-アリルシステイン」です。

ニンニク

あらゆる食材の中で、黒にんにくだけに豊富に含まれる「S-アリルシステイン」。

 

「S-アリルシステイン」は、抗がん作用&抗酸化作用で免疫機能を高めてがん細胞を撃退し、

老化を防ぎ健康な作りに役立つとして、メディアでも大きく取り上げられ注目されいます。

 

そして、さらに最近では

  • 認知症予防

も期待できる成分として注目されています。

 

(黒にんにくは)食後に吐息とともに体内から臭ってくるニンニク特有の不快臭が全く無いことが大きな特徴です

そして、ポリフェノール類の含量が増え、生ニンニクには存在しないS-アリルシステインという水溶性含硫アミノ酸が生成します

銀座東京クリニックホームページより 院長は『自分でできるがん再発予防法』著者・福田一典氏

S-アリルシステインが黒にんにくの臭わない正体

 

にんにくといえば、食欲をそそるツンとした刺激の強いにおい

揮発性のイオウ化合物【アリシン】

が特徴です。

アリシン

 

アリシンは、ネギ科の野菜に含まれる共通成分で、

【アリイン】という無臭の成分
【アリナーゼ】という酵素

で形成され、

包丁で細かく刻んで空気に触れることではじめて、細胞が壊され生成されます。

 

にんにくのパワーの源=【アリイン】+【アリナーゼ】→【アリシン】

長年このように考えられてきたアリシンのメカニズムですが、

S-アリルシステインの発見は、この構図自体がひっくり返るほどの大きな出来事とされています。

がん予防の分野でも、臭いのないニンニクにはがん予防効果はないと考えられてきましたが、臭いのない水溶性含硫アミノ酸であるS-アリルシステインなどにも強いがん予防活性が見つかっています

つまり、“臭いのないニンニクにはパワーが無い“というのは間違いで、臭いがなくても、抗酸化、がん予防、体力増進、疲労回復促進などの効能を持つ成分が含まれていることが最近の研究で明らかになってきました

銀座東京クリニックホームページより 院長は『自分でできるがん再発予防法』著者・福田一典氏

 

S-アリルシステインは冷え性の救世主

冷え性

S-アリルシステインは、新陳代謝を活発にして血行を良くしてくれるので、冷え性の人にもうれしい成分。

(黒にんにくは)成熟によってニオイはなくなっても、にんにくの健康成分は損なわれることなく、むしろパワーアップします

黒にんにく独自の成分である「S-アリルシステイン」はアミノ酸の一種で、血行促進に働くとされ体がポカポカと温まります

三重大学農学博士・田口寛名誉教授インタビュー記事より抜粋

三重県・志摩の海女さんたちが昔から自分たちで作って食べていた黒にんにくは、

科学的にも証明される元気のパワーの源だったのですね。

 

S-アリルシステインは認知症予防にも?!

 

「S-アリルシステイン」は現在、認知症予防としても大きく期待されています

東京大学名誉教授・齋藤洋氏(薬学博士)が監修された著書

『認知症はこうしたら治せる』には、S-アリルシステインが神経細胞の死滅を防ぐ可能性を見出しています。

(著書の内容紹介)神経細胞の死滅は防げる!アルツハイマー病の真犯人、タウタンパク質の蓄積を防いで除去するS-アリルシステイン。

 

違い2)アミノ酸各種大幅UP!

 

黒にんにくは、醗酵させることで、アミノ酸の含有量が格段にアップ!

アミノ酸とはいわゆる「タンパク質の原材料」で、全部で20種類

アミノ酸
タンパク質は、炭水化物・脂質と合わせて3大栄養素の一つであり、

体の細胞全てはタンパク質でできていますから、その大切さは言うまでもありませんね。

 

にんにくはもともとアミノ酸が豊富ですが、

熟成させて黒くなることで、全体的にアミノ酸の量が格段に増加します。

黒にんにく

引用:http://www.e-ninniku.com/

20種類のアミノ酸うち

・アスパラギン酸
・チロシン
・バリン
・フェニルアラニン
・イソロイシン
・ロイシン
・プロリン
・アルギニン
・アラニン

など、アミノ酸各種が2倍~6倍以上も格段に増えていることが分かります。

 

違い3)総ポリフェノール量が大幅UP!

 

『ポリフェノール』と聞くと、赤ワインやチョコレートなどイメージがありますが、黒にんにくにもたっぷり含まれています。

 

ポリフェノールとは簡単に言うと

植物が光合成によってできる自然の苦味や渋み・色素

のことで、自然界に5000種類以上も存在するとされ、

  • ブルーベリーのアントシアニン
  • ワインやお茶のカテキン
  • 大豆製品のイソフラボン

などが有名で、これらを総称してポリフェノールと呼んでいます。

 

すべてのポリフェノールは強い抗酸化作用があり、人間が摂取することで

生活習慣の予防やアンチエイジングに効果的と言われています。

黒にんにくの食べすぎ注意!適量摂取量は?

 

黒にんにくは、火の打ちどころがない優秀な健康食品の一つ。

 

しかも、糖度が上がりドライフルーツのように甘くてやわらかくなるため、

年齢問わず美味しく食べられますが、何事も食べ過ぎは良くないようです。

Q) 黒にんにくは、たくさん食べても大丈夫?

A) 薬を大量に摂取しても意味がないのと同じように、適度な量を定期的に摂取することをおすすめいたします。1日1片~2片が目安です。

-協同組合 青森県黒にんにく協会ホームページより-

 

黒にんにくはなぜ黒い?

 

黒にんにくは、果実部分が真っ黒のにんにく。

 

誤解されることも多いのですが、通常の生の白にんにくを加工したものですので、

《黒にんにくの種》というのは存在しません。

 

「黒」は発酵してるから?

 

黒にんにくは、通称

『発酵黒にんにく』
『熟成黒にんにく』
『熟成発酵黒にんにく』

とも呼ばれています。

 

しかし、納豆やヨーグルトのように菌類が介在する発酵によって黒いわけではなく、

白いにんにくを高温・高湿の一定環境に3〜4週間置くことで、

熟成して黒くなる『メイラード反応』が起こるからです。

 

黒は自然な“メイラード反応“

 

メイラード反応とは、

糖とタンパク質(アミノ酸)が結合して、褐色物質を生む自然の化学反応の一つ。

・パンの焼き色
・プリンのカラメルソース
・ご飯のおこげ
・炒めたまねぎ

など、加熱により食材が茶色くなり、香ばしくおいしい匂いになるのと同じ原理です。

 

ですから黒にんにくの「黒」は、自然の黒。

 

科学的な食品添加物を使って黒くなるのではないのですね(^^♪

 

黒にんにくの歴史・誕生秘話

 

黒にんにくの発祥地は、日本とも韓国ともいう説がありますが、

日本は三重県が発祥とされています。

黒にんにく

 

むかし、志摩地方の海女さんたちは、漁に出る前は体を温めるため古くから黒にんにくを常食していました。

 

ここから得た着想が、黒にんにくの研究開発に繋がり、2004年ごろ三重で今の黒にんにくが完成したと言われています。

 

黒にんにく大ブレイクのきっかけ

 

そんな黒にんにくが、世に広く知られるきっかけとなったのは2006年。

 

元弘前大学医学部教授、佐々木甚一博士の研究成果が大きいとされています。

黒にんにく

引用:http://www.e-ninniku.com/

 

健康効果が新聞やTVメディアで大きく取り上げられ、一気に“にんにく界の新星スター“に!

以来、黒にんにくの人気の勢いは止まることなく、

今や世界各国の有名なレストランシェフも食材として取り入れるほど、人気の広がりを見せています。

 

黒にんにく・安価なものは効果ない?

 

現在、黒にんにくは色んなメーカーから販売されていて、

成分や内容には製造方法・温度・製造時間の違いがさまざまあるのが現状です。

 

気を付けたいのは、大量生産・コスト削減を優先した結果、黒にんにくの特徴であるはずの

《S-アリルシステイン》

《アミノ酸各種》

《総ポリフェノール》

などの増加が無く、

「ただ見た目が黒いだけのニンニク」

という、未成熟で粗悪な黒にんにくも増えているとのことです。

 

本物の黒にんにくを選ぶポイント

 

特に「激安!」とうたっているものは要注意。

“栄養成分が第三者機関によって開示されている”
“日本産で製造過程が開示されている”
“安全がしっかりと保証されている”

などを基準に、しっかりと見極めて選ぶといいですね。

 

黒にんにくのおすすめ品種は?

 

にんにくといっても品種・ブランドはさまざまありますが、

やはり一番人気は青森県産の

「福地ホワイト六片種」

のニンニクを使用した黒にんにくです。

 

[青森県は日本で生産量ナンバー1]ですし、その品質はお墨付き、通販でもダントツ人気です。

黒にんにくに白髪効果があるって本当?

 

黒にんにくを調べてみると、しばしば

『白髪対策にいい!』

という口コミや広告もよく目にしますが、なぜなのでしょう?

 

黒髪の色素は[メラニン細胞]

 

白髪になる原因は、黒色の髪の色素を作り出す「メラニン細胞」の働きが悪くなることで起こる現象です。

 

メラニン細胞の原材料はズバリ、

たんぱく質(アミノ酸)

です。

 

そして黒髪の成分メラニン色素は、アミノ酸20種類の中でも

チロシン」

というアミノ酸が主原料になります。

 

その細胞を活性化させ、血行促進につながる黒にんにくは、まさに理想の白髪対策にもいい食べ物といえますね。

 

効果が出るまでどれくらい?

 

どんなモノにも共通していえることですが、

健康効果というのは、もともとの食生活や体質に大きく左右されるため、人それぞれ。

 

一概にはどれくらいで効果が出るとは言えませんが、

  • 免疫力アップ
  • 成人病予防
  • アンチエイジング効果
  • 白髪対策

などの、黒にんにくの健康効果は、

食べ始めてから約2〜3ヶ月ほどで効果を実感される方が多いようです。

何事も、継続が大事!ということですね。

 

黒にんにくは炊飯器で手作りできる!

 

黒にんにくは、通販やデパートなどでも手に入りますが、もっと安価に入手したい!という人は、

大手レシピサイトでも多数公開されています。

黒にんにく

引用:cookpad.com

 

臭いがついてしまうため、家庭用炊飯器を、黒にんにく専用に一つ用意。

保温したまま10~14日ほどおいておくと、熟成して最終的には真っ黒になって熟成が完了するのだとか!

作り方はカンタンそうですが、熟成過程の約2週間はニオイが充満するため、

炊飯器は屋外に設置するなどニオイ対策が必要になりそうですね。

黒にんにくとにんにくの違いを比較!食べ過ぎで副作用&白髪効果も?まとめ

 

年齢を重ねるとともに誰しも免疫力は低下するため、どうしても疲れやすい体になってしまいます。

サプリメントなどで不足気味な栄養を補うことも良いですが、

やはり基本は普段の食事を見直していくことが大切です。

黒にんにくは、にんにくの最大の欠点だった『ニオイがきつくてピリッとする刺激』を除き、

しかも普通のにんにくより全体の栄養価が高いという、良いことづくめのにんにくです。

美容と健康維持をサポートしてくれる話題の黒にんにく、

研究が進むにつれて、これからもますます注目が続きそうです。

 

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