ネギの品種は、加賀、千住、九条の3つに分類されます。
ただ、見た目の食べる部分の違いによって
- 根深ネギ(加賀、千住)
- 葉ネギ(九条)
と二分したほうが、消費者の私達にとっては分かりやすいかもしれません。
関東で主流の白い部分を主に食す「長ネギ」「白ネギ」に対し、
西日本を中心に出回る、細くて緑の葉の部分が多いネギが「葉ネギ」です。
今回は「葉ネギ」の主な人気品種9つと味の違いなどを紹介します。
はねぎ(青ネギ)とは
「葉ネギ」とは、緑の葉部分が長く枝分かれしていて、葉の先端まで食べるねぎの総称です。
代表的なものに、京都の九条ねぎや博多の万能ねぎがあります。
「葉ネギ」は「青ネギ」とも言われ、
白い茎部分を食べる「白ねぎ」(長ねぎ・根深ネギ)に相対する言葉として使われることもあります。
青ねぎの仲間と間違いやすいものに「わけぎ・あさつき」がありますが、
こちらはネギ科の雑種(変種)であり、青ねぎとは異なります。
1)難波葱 -大阪-
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品種名 | 難波葱 |
産地 | 大坂 |
収穫時期 | 11月~4月 |
難波葱(なんばねぎ)は、なにわの伝統野菜の一つ。
一般的な青葱と比較しても、段違いの強い甘みと香り、
「ぬめり」が特徴で、食感が柔らかく美味しいネギです。
一般的な青葱より根をしっかり張るため、普通のねぎなら捨ててしまう
根を含む「一番下の部分」にかたくり粉を付けて油で揚げるのがおすすめなのだとか!食べてみたいですね~!
2)九条葱 -京都-
品種名 | 九条ねぎ |
産地 | 京都 |
収穫時期 | 通年 |
「関西の青ネギといえば九条葱!」と言うほど有名な、京の伝統野菜です。
九条細ネギと九条太ネギに2種類あり、緑の部分が長くてやわらかく、
葉と茎の両方とも、やわらかく甘みがあるのが特徴です。
冬には糖分がゼリー状となって葉身内部に蓄積し、さらに甘みが増します。
香りが良いことから、鍋物や煮物、ぬた、ネギ焼き、うどんやラーメンの薬味等によく利用されます。
3)岩津ねぎ -兵庫-
品種名 | 岩津ねぎ |
産地 | 兵庫県朝来市 |
収穫時期 | 11月~2月 |
岩津ねぎ(いわつねぎ)は、兵庫県朝来市特産の葱。
下仁田ネギ、博多万能ねぎとともに日本三大ネギの一つとされています。
品種上は、白葱(根深ねぎ)と青葱(葉ねぎ)の中間種で、
青いところから白いところまで全部食べられて、身は柔らかく、甘みや香りが強いのが特徴。
4)結崎ネブカ -奈良-
品種名 | 結崎ネブカ |
産地 | 奈良県 |
収穫時期 | 8月~10月 |
結崎ネブカ(ゆうざきねぶか)は、奈良県の伝統野菜の一つとして「大和野菜」に認定されています。
かつては大和盆地で広く栽培され、特に磯城郡川西町結崎で多く生産されていたことから名づけられました。
他の葉ネギよりも、比較的「緑葉部が柔らかい」「とろっとした濃厚さ」「甘みが引き立つ」など、
独特の甘みとおいしさあるので、煮炊きものにも最適です。
栄養も豊富で、灰分、カリウム、β-カロテンが多く含まれています。
5)谷田部ネギ -福井-
品種名 | 谷田部ねぎ |
産地 | 福井県 |
収穫時期 | 8月~10月 |
谷田部ネギ(やたべねぎ)は、福井県小浜市谷田部で栽培される福井の伝統野菜の一つ。
葉の肉質がやわらかい特性から、通常のネギのように立てて植えられず、斜めに植えて栽培するため、
他の葉ネギよりも比較的白い部分が多く、釣り針状に曲がっているのが特徴です。
独特のねばりと甘みがあり、寒くなると、より甘みが増して美味しくなります。
6)地ネギ ‐神奈川‐
品種名 | 地ネギ(真ねぎ) |
産地 | 神奈川県小田原 |
収穫時期 | 5月- 8月 |
「地ネギ」は、別名「真ねぎ(まねぎ)」とも言われ、神奈川県小田原市で栽培されている葉ねぎの一種。
葉は柔らかく、薬味や汁の具に向いています。
7)ヤグラネギ ‐神奈川‐
そろそろネギの花=ねぎ坊主の季節。写真をアップされる方も見受けられます。ところがこのネギ、「やぐらねぎ」というんですが、ねぎ坊主の代わりにいきなり子ネギが伸びてきて、2階建てになります…(@_@) なんとも面白い増え方をするもんです…(^_^;) pic.twitter.com/n3BROIwwsb
— (@zauberkraft1208) April 15, 2018
品種名 | ヤグラネギ(櫓葱) |
産地 | 神奈川県小田原 |
収穫時期 | 5月- 8月 |
やぐらネギ(櫓葱)は、花茎の先端に小ネギ(珠芽)をつけ、さらにこれらも小ネギを生ずるので、
別名
「サンガイネギ(三階葱)」
「二階ねぎ」
「灯台ねぎ」
「軽業(かるわざ)ねぎ」
など面白い名前で呼ばれています。
畑などに植えられていても、春に珠芽(しゅが)が出来るまでは普通のネギと見分けが付きません。
味も一般的な青ネギと同じ、もちろん食べ方も同じです。
8)小ねぎ
小ねぎ(こねぎ)とは、青ネギ(葉ネギ)を若取りしたもので、
「細ねぎ」「万能ねぎ」とも言われ、薬味や汁物の具に幅広く使われています。
「小ねぎ」といういと一般的には
- 葉径が5mm程度
- 長さ50cm程度
- 100g単位
という袋詰めされた形態で市販されているものをいいます。
特に関東以北ではアサツキ(浅葱)との混同がしばしばみらることと、
「万能ねぎ」とは、正確にはJA福岡県で栽培されているブランドネギ「博多万能ねぎ」のことを言います。
9)姫ネギ ‐静岡‐
品種名 | 姫ねぎ |
産地 | 静岡 |
収穫時期 | 通年 |
姫ネギは、 長さ9cmほどの水耕栽培でつくられる極細のネギ。
灰汁(アク)が少なく、香りが高く清涼感があることから、汁物の具や料理の飾りに使われます。
また、野菜寿司としてのメインのネタにしたり、生でそのままカルビなどの焼き肉で巻いて食べたりと、
辛みが少なくさっぱりと食べられるため、ネギが苦手な人も美味しくいただけます。
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