汚れているように見えないトイレの壁紙。
実は雑菌の温床になっているんです。
トイレの壁紙の、臭いや黄ばみの原因は、主に飛び散った尿や手垢などのタンパク質汚れ。
そして、湿気がこもることで、カビが生えたり、壁が黄ばんでしまうこともあります。
でも、壁はどのようにして掃除すればよいのでしょう?
無理にこすったりしたら、壁が傷ついたりシミになったり、壁紙がはがれてしまうこともありますよね。
家族みんなが気持ちよく使えるように
トイレの壁紙の掃除方法と、カビや黄ばみの対策についてご紹介します。
トイレの壁紙は意外と汚い!
トイレの床や便器専用の掃除用品は、市販の洗剤など選択肢しがたくさんあるものの、
「トイレの壁専用洗剤」というのは、あまり聞いたことがありませんよね。
トイレの壁紙の表面は
- タイル
- フローリング
- クッション性のある素材
などいろんなタイプがありますが、一度汚れやカビの粒子が隙間に入ってしまうと、
表面だけ雑巾で拭いてもなかなか汚れの根本までは取れません。
トイレの壁紙は、想像しているよりも、かなりの広範囲で汚れています。
尿が飛び跳ねる範囲は、便器の両脇と便器の後ろの3方向、
そして床から高さ1mほどの、立った時の腰の高さくらいまで、尿は飛び散っていているんです。
便器をキレイにするより広範囲で、汚れも見落としがちな、トイレの壁紙のお掃除。
飛び散った尿を掃除しないと、アンモニア臭や・黄ばみやカビの原因となってしまいます。
トイレの壁紙を便器と一緒に黄ばみもキレイにする掃除法5つ
手垢やタバコのヤニ、落書き落としなどに使う「壁紙用洗剤」。
部屋の広範囲の壁紙を掃除するためならいいけれど、
トイレの壁紙用だけに買うのは、もったいない!
お家にすでにあるもので、トイレの壁紙以外の壁紙お掃除にも使える洗剤をご紹介!
1、住宅用洗剤
トイレの壁紙の汚れは、通常の汚れであれば、
ご家庭の洗剤で十分落とせます。
正し、洗剤を使って掃除ができるのは、タイルやビニールクロス製の、水を吸わずに弾く壁だけ。
最初に手に軽く水をつけて、壁に触って水を弾くかどうか確認してください。
中性の住居用洗剤を、フキンや台所用スポンジにつけて硬く絞って、軽く拭くだけで充分です。
布やスポンジは必ず硬く絞って水分が残らないようにしましょう。
水分が残って換気をしないと、カビの原因になります。
また、こすりすぎは壁紙が傷む原因になりますので、注意してくださいね。
2、トイレクイックルお掃除シート
トイレのお掃除と言えば、トイレクイックル!
そのまま流せるから便利!という事で、トイレ用お掃除シートとして使ってる人も多いと思います。
それなら!
便器や床のついでに、壁もシートで拭いちゃいましょ♪
軽い汚れであれば、これだけで十分落ちます。
日頃から壁も拭く習慣を身につけておけば、ニオイも汚れも防いでくれて一石二鳥ですよ!
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3、セスキ炭酸ソーダスプレー
最近、知名度が上がってきたナチュラルクリーニング素材といえば「セスキ炭酸ソーダ」。
- 飛び散った尿
- 手あか
などの汚れにはもってこいで、
自然に優しいのはもちろん、汚れの原因であるタンパク質を分解してくれます。
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで構成された「アルカリ剤」、
重曹が粉っぽいのに比べ、セスキ炭酸ソーダの粉はサラサラとした結晶状で、
重曹やクエン酸に比べて、ほとんどニオイもありません。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯
- 水500ml
- スプレーボトル
- メガネ拭き
セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を水500mlに溶かし、スプレーボトルに入れます。
そして、拭くのには「メガネ拭き」がオススメ!
掃除のやり方
- 壁にセスキ炭酸ソーダスプレーを直接吹き付ける
- 吹き付けたところをメガネ拭きでこする
- 最後にカラ拭き
これだけで、十分キレイになります。
どれも100均のもので十分ですし、掃除方法はとっても簡単!
そして、このセスキ炭酸ソーダスプレー。
油にも強いので、キッチンの油汚れにも使えます。
使い道がなくて余っちゃった・・・なんて事もありませんね。
セスキ炭酸ソーダを使ったアルカリ電解水やスプレーは、既製品でもたくさん販売されています。
トイレだけではなく他の場所の手垢よごれにも非常に有効ですので、
ぜひ使ってみてくださいね。
4、ウタマロクリーナー(住宅用クリーナー)
個人的に1番おすすめでお気に入りな洗剤が、
『ウタマロクリーナー』です!
SNSを中心に、主婦の間で“とにかくよく落ちる”と大絶賛のタマロクリーナーは、
一度見たら忘れられない、昭和感が漂う独特なフォルムと緑のボトル。
「株式会社東邦」が昭和32年から出している商品で、家中どこでも綺麗にできる
肌に優しい主成分がアミノ酸系の中性洗剤です。
使い方はとっても簡単!
ウタマロクリーナーの使い方
- 壁紙に直接吹き付ける
- 汚れがひどい場合は5分放置
- 布などで拭き取る
- 最後にカラ拭き
これだけでオッケー。
このウタマロクリーナーは他にも、
油汚れ、水アカなど、家中の汚れがコレで落とせちゃう、
とっても優秀な洗剤なんですよ。
5、クエン酸スプレー
小さなお子さんや、室内ペットがいる家庭では特に、強力な洗剤が使えません。
そのため、汚れ落としは、クエン酸や重曹などの天然由来の成分で壁紙の汚れを落とすようにしましょう。
一番カンタンで衛生的、子供にも使えて肌にも優しく、100均でも購入できる、
「クエン酸スプレー」
も、トイレの壁紙お掃除には最適です。
- クエン酸 小さじ2
- お水 200CC
これをスプレー容器に入れて、
床や壁にシュッシュとしてトイレットペーパーで拭きとって完了。
クエン酸スプレーが一つあれば、台所のシンクの曇りも解決してくれますよ
トイレの壁に汚れが付きにくくなる便利アイテム
トイレの壁紙に汚れ、お掃除よりも、いっそのこと最初から壁につかないようにする便利アイテムもあります。
それが、トイレの壁紙の上から張り付ける汚れ防止シート。
- シート柄は透明や花柄などあり
- 消臭加工で嫌な臭いも軽減
- 好きな大きさにカット可能
- 汚れたらネットに入れて洗濯可能
などの特徴がある便利グッズ。
どんな壁紙も傷めることなく、特殊な吸着加工で誰でもすぐに張ることができます。
手洗い時の水はねや、便器周りや壁紙を汚れから守ることができますよ。
トイレの壁紙のカビ掃除方法4つ
トイレはもともと湿気がこもりやすく、カビの発生しやすい環境です。
黄ばみといった汚れならまだしも、壁紙に黒いカビを発見してしまったら、注意が必要です。
「カビだったら、定番のカビキラーとか、キッチンハイターとか使えばいいんじゃない?」
と思うこともありますが、実は、これらの強力な塩素系漂白剤は、おススメできません。
その理由は
- 塩素系なので、色落ちの危険性大、壁紙の色まで落としてしまう
- 健康面からも、良くない
キッチンやお風呂で使う場合は、しっかり水で洗い流しますよね。
でもトイレの壁紙は、残念ながら洗い流せません。
という事は、乾いても、塩素系の成分が、壁紙に居続ける事になります。
カビを除去できる程の強力な成分です。
その成分が居続けるトイレを毎日使う…あまり良い環境とはいえませんよね。
できたばかりのカビであれば、簡単に落とせますので、まずは、その方法から試してみましょう。
※カビを吸い込まないように、必ずマスクをして換気をしながら作業してくださいね!
1、重曹と酢
洗剤を使うのは、どうしても壁紙が傷みそう…小さい子供もいるし心配だという方には、
自然由来の重曹と酢を使った方法が安心でおすすめ!
用意するもの
- 重曹
- 酢
- 掃除用の布やスポンジ
- 古い歯ブラシ
「激落ちくん」で有名なメラミン製のスポンジを使用すると汚れが落ちやすいのでおススメですよ。
まずは、お酢をぬるま湯で2~3倍に薄めてスプレーボトルに入れ、
カビ部分に吹き付けて布やスポンジでカビをふき取ります。
この時、強くこすらないようにしてください。
そのあと重曹に水少量を加えてペースト状にして、
カビ部分に塗り付けて歯ブラシなどですりこみ2時間ほど放置します。
時間を置いたら濡らした布できれいに重曹をふき取ります。
この時、拭き残しがないように気を付けてくださいね。
ハイターなどのカビ取り剤の塩素系漂白剤と、お酢を混ぜると有毒なガスが発生する場合がありますので、
同時に使用しないように注意してください。
2、アルコール(消毒用エタノール)
カビってアルコールで退治できる?って意外かもしれませんね。
じつはカンタンなカビ退治には「アルコール」がおすすめ、カビの予防にもなるので常備しておくと便利ですよ。
漂白剤を使わずにアルコールを使うメリット
メリット1)身体に害がない
アルコール消毒は、病院でも広く使われていて安全性が高く、子供や肌荒れが気になる人でも安心して使えます
メリット2)素材を傷めにくい
アルコールはすぐに蒸発してあとが残らないため、場所を選ばずほとんどの素材に使えます
一般的に、カビ消毒にはエタノール成分70〜80%だと除菌に効果があるといわれていて、
アルコールが少しでも触れるとカビの胞子は死滅します。
おすすめはこちらの『パストリーゼ』!
アルコール77%でカビの除菌ができ、食品へ直接かけてもいいほど安全な除菌スプレーで、
コロナ禍もあり、在庫がなくなるほど売れに売れてるんだとか。
- たたみ
- 下駄箱などの収納空間
- 冷蔵庫などの家電
など、漂白剤を使えないような場所の除菌やカビ退治に使えます。
お家に1本あると家中に使いまわせて便利ですよ。
▼多くの有名インスタグラマーが愛用している使い方や様子が一冊に!
【用意するもの&使い方】
- 消毒用アルコール(パストリーゼなど)
- メラミンスポンジなどで軽くこする
- 水分をふき取る
- しっかり乾かす
カビをアルコールで退治する方法は、ティッシュや雑巾などにアルコールを含ませて拭き取るだけととてもシンプル。
ただ、最初に「壁にむかって、カビに直接アルコールを吹き付ける」のはNG。
スプレーの勢いでカビの胞子が舞い上がり、広がってしまうからです。
一度ティッシュでカビを拭き取ったあとなら、そのあとからは直接スプレーしても問題ありません。
壁はこすりすぎると壁紙が痛みます。
乾かす場合は、ドライヤーを使うのも良いですよ。
3、市販の洗剤なら塩素系より乳酸系
塩素系カビ取りスプレーが、あまりおススメできないトイレの壁紙。
そんな時には、乳酸系のカビ取りスプレーがつかえます。
乳酸系なら、よくあるカビキラーなどの塩素系のものとは違い、
塩素も漂白剤も使っていないので、壁紙の色落ちの心配はほぼありません。
ツンとした刺激臭も無く、手袋やマスクなどをつけずに気軽に使えて、香りも爽やかなのがポイント。
泡状で出てくるので液流れがしにくいのも嬉しいところ。
乳酸系のカビ取りスプレーを壁のカビ部分に吹き付け、布やスポンジで軽くこすって、カビを落とします。
ただ、強くこすりすぎると壁紙が傷んでしまうので気を付けましょう。
4、業者に頼む
- 重曹と酢
- アルコール
- 市販の洗剤
いろいろ試したけど、それでも黒カビが落とせない!
という場合は、カビが壁の奥深くまで、もぐり込んでいる場合があります。
この場合は、壁紙だけの問題ではないので、潔くハウスクリーニングの専門業者に相談するのも選択肢の一つ。
カビは放置すればするほど、どんどん広がっていきます。
見つけたら、早めに取り除くようにしましょう!
トイレの壁紙の黄ばみやカビ掃除!汚れを防ぐクエン酸やおすすめ洗剤まとめ
トイレの壁紙は、汚れやすくデリケートなため、掃除方法には十分注意が必要です。
黒カビ予防としては、換気が大切です。
- 使わない時でも換気扇はつけておく
- 家にいる時はトイレの窓を開けておく
これだけでも、十分効果があります。
壁紙の汚れがひどくなる前に、できるだけ、
こまめに汚れを拭き取るようにしましょう。
壁紙がキレイだと気分がいいものです。
どんな汚れも、早く対応すればそれだけ簡単に落とすことができるので、
ぜひ市販の商品を有効に使って、いろいろ試してみて下さいね!
ぜひ、トイレ掃除のついでに、トイレの壁紙もお掃除する習慣にしてみてください。
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