『リポート』と『レポート』
どちらも英語のスペルは
“report“
なのですが、
日本語では微妙に使い分けています。
じゃぁ具体的にどんなときにどっちを使うの?
と言われると「?」となりますよね。
リポート・レポートの違いや日本語の使い分け、早速調べてみました!
リポート・レポートの違い
どちらも英語の“report“の発音と意味から派生した
「リポート」と「レポート」。
日本語の表記と発音が違うだけなので、使い方は
どっちでもOK!お好みでどうぞ♪
と結論づけたいところでしたが…
ざっくりですが使い分けの基準はあるようです。
リポートは報道部門では統一されている!
じつは、「レポート」についてはこのような説明表記があります。
「レポート」と「リポート」で表記に揺れがある。
「レポーター」も同様で、日本新聞協会加盟の新聞社や放送局、日本雑誌協会加盟の出版社、共同通信社発行「記者ハンドブック」などでは
「リポート」「リポーター」を採用している
-ウィキペディア “レポート“について-
確かに言われてみると
報道・映像・メディア・マスコミ関係
研究・書類・報告・ドキュメント関係
というイメージはありますね。
このような差が現れたのは、
マスコミ・メディアのテレビ中継、映像媒体による中継報告は「リポート」で統一されたから
という背景があります。
一方一般的には、従来から使われていた
「レポート」
の表記が、広く使われるようになりました。
リポート=報道・レポート=報告 日本語の使い分け
具体的に使う場面を思い出してみると…
【リポート】=主に映像媒体の報道・中継的な意味合い
⇒ 現場からのリポートは以上です!
【レポート】=主に紙媒体の報告・研究発表的な意味合い
⇒ 学校や会社でのレポート提出期限
⇒ レポート用紙○サイズ
⇒ 今日の最新レポートニュースは?
もちろん、ハッキリした規定はないのでどちらにも使われる場面もありますが、
最初にきちんと言葉の規定・定義があったわけではなく、
どちらも慣習的に使われていくうちに、自然とパターン化されていった
と言った方がよいでしょう。
reportの英語の意味
英語で
“report“
と書きますが、
日本語には
「カタカナ」
という素晴らしい文字文化がありますね。
“report“
も日本語の文字表記に置き換えられたときに、すでに
「リポート」
「レポート」
のどちらも生まれたようです。
– reportの意味 –
【動詞】
〔正式に〕報告する、報告書を出す
〔放送など〕報道する、報じる
〔放送や新聞の〕記者を務める
〔場所に〕出向く、現れる
〔当局が〕公表する、発表する
〔他の人の〕管理下に入る【他動詞】
〔出来事を正式に〕報告する
〔放送などで事実を〕報道する
〔犯罪などを当局に〕通報する
〔調査結果を詳細に〕説明する
〔当局が事実を〕公表する【名詞】
〔事実などの詳細な〕報告、説明
〔新聞や放送の〕記事、報道
〔調査などの〕報告書、レポート、うわさ、風評-アルク・英辞郎より一部抜粋-
ざっと見てみると、おおむね元の英語の意味自体は、日本語の意味と相違はなさそうです。
reportの日本語発音
英語の発音の
“re“。
しばしば
“巻き舌発音“
=舌を上あごに付けて発音しない音
といわれ、
日本語を母国語とする私たちが、英語の発音学習で最初につまずくところです。
reportをカタカナにすると…
いわゆる日本語の
「ラ・リ・ル・レ・ロ」
は、アルファベット表記だと
「La・Li・Lu・Le・Lo」
となるため、
厳密に発音と表記をするなら、reportは
×『リポート』
×『レポート』
どちらでもないことになります。
舌を上あごに付けて発音する日本語の
「リ」
でなく、
舌を上あごに付けて発音しない巻き舌の
「ゥリ ポート」
みたいな(笑)
[リ]と[レ]があいまいなカタカナ英語
“report“の“re“で始まる英語といえば
【 response 】
これも、しばしば
「リスポンス」
「レスポンス」
のどちらもカタカナ表記されます。
response・レスポンス/リスポンス
レスポンスとは、反応、応答、返答、返信、回答などの意味を持つ英単語。
通信・ネットワークの分野では、自らが相手に送ったデータや信号に対する相手からの返信・応答のことをレスポンスという。
IT用語辞典 e-words.jpより
などなど、「リ」も「レ」も、説明不要でしれっと一緒に表記されています。
『re は[リ][レ]どっちなの問題』
は、調べればまだまだありそうですね。
リポート・レポートの違い!英語のスペルと日本語の意味はどっち?まとめ
リポートとレポートの違い。
どちらも英語のreportから派生したカタカナ英語ですが、
・リポート=報道
・レポート=研究報告
のようなイメージの違いが、言われてみれば、日本人の中にはあります。
このような差が現れたのは、マスコミ関係が「リポート」へ統一する一方、
一般では 従来から用いられていた「レポート」の表記を広く用いるためだと言われています。
ということで、
- レポートとリポートは実はちゃんと使い分けがあった!
- reの『巻き舌発音』は、日本人にはやっぱり難しい
- re発音で日本人はまだまだ惑わされているに違いない
という結論レポートとなりました。
現場からのリポートは以上です!
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