ムネアカハラビロカマキリの見分け方!お腹が赤い外来種を見つけたら?

カマキリ-

 

見た目のかっこよさから子供に人気のカマキリ。

日本の在来種で有名なカマキリの種類といえば

  • オオカマキリ
  • コカマキリ
  • ハラビロカマキリ

他、公園など意外と身近な場所で見つけることができます。

ところが、そんな日本在来のカマキリ達の生態を脅かす、

“お腹が赤い大型の謎カマキリ”と言われる「ムネアカハラビロカマキリ」の存在が、

2010年ごろから毎年問題になっています。

ムネアカハラビロカマキリ、つまり“お腹が赤い”ハラビロカマキリですが、

ハラビロカマキリとよく似ているため、見分け方をしっかり確認してみましょう。

 

ムネアカハラビロカマキリを見つけたら?

 

2016年頃からたびたび目撃されている、お腹が赤くて大型のカマキリの名は外来種の「ムネアカハラビロカマキリ」。

「かっこいい!飼育してみんなに自慢しちゃお!」

と言って、昆虫好きの間で人気が高いものの、実はとんでもない厄介なカマキリなんです。

国内にいないはずのムネアカハラビロカマキリが新潟県から鹿児島県までの20都府県に広まっているのが確認され、中国から輸入した竹ほうきに卵が付着して侵入しているとみられることが、多摩動物公園(東京都)などの研究チームの調査で分かった。侵入の判明は2000年以降だが、既に一部地域で在来種のカマキリを駆逐している恐れがあるという

https://www.nikkei.com

 

中国から輸入された竹やホウキにくっついてやってきたとされる外来種のムネアカハラビロカマキリは、

在来種のハラビロカマキリがいた地域を中心にどんどん拡大している報告が多数あるため、

ムネアカハラビロカマキリは見つけたら飼育せずにすぐに駆除する

または見つけた場所を管理している施設や自治体などに連絡するよう呼びかけています。

 

ムネアカハラビロカマキリ発見!ネットの声

 

 

ムネアカハラビロカマキリとは

ムネアカハラビロカマキリ

引用:山陽新聞2017/10/27-岡山で謎のカマキリ発見-

 

ムネアカハラビロカマキリは、カマキリ目カマキリ科の昆虫。

体長は約7㎝と比較的大きく、“ムネアカ“とつく名前の通り

外見は「少しスマートなお腹の赤いオオカマキリ」といったところ。

 

発見されたのはいつ?

 

ムネアカハラビロは、2000年代になってから、

東京都(八王子市など)
神奈川県
埼玉県(北本市など)
茨城県
岐阜県
愛知県(豊田市など)
岡山県
新潟県(長岡市など)

など、新潟県から宮崎県までぞくぞくと全国で報告があり、発見例が年々急拡大しています。

 

中国大陸から渡ってきたと指摘する声もありますが、

いまだ外来種か在来種かなども特定が出来ておらず、正体不明な謎の大型カマキリと言われています。

 

ムネアカハラビロカマキリ生態と時期・卵【画像】

ムネアカハラビロカマキリ

引用:名古屋昆虫同好会会長・間野隆裕氏 文責資料より

 

ムネアカハラビロカマキリは

・卵は11月~翌年の5月頃まで

・幼虫は夏から公園・草原に生息

・成虫は9月~11月にかけて

多く見られます。

 

増えるとなぜ問題なの?

 

カマキリは、一般的にスズメバチと同様、食物連鎖の頂点に君臨する生態を持つ昆虫です。

 

多くの昆虫を食べながら生活しているので、知らないうちに多くの生き物が少なくなっていく可能性があります。

 

実際に、ムネアカハラビロカマキリが繁殖拡大している愛知県豊田市の調査結果では、

ハラビロカマキリが激減している傾向にあり、

同じ場所で生活する在来種をどんどん駆逐している可能性が大きいからです。

 

ハラビロカマキリとの見分け方

ハラビロカマキリ

ハラビロカマキリ KENPEI – KENPEI’s photo, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 

ムネアカハラビロカマキリは、ハラビロカマキリとよく似ています。

どういった違いがあるのでしょうか。

 

ムネアカハラビロカマキリの特徴・斑点は?

 

ハラビロカマキリとムネアカハラビロカマキリの特徴や違いは以下の通り。

ハラビロカマキリ ムネアカハラビロカマキリ
学名 Hierodula venosa 未定
成虫の大きさ 50mm程度 70mm以上の大型
生息地 本州、四国、九州など 北陸、関東、中国、九州など
やや丸みを帯びている スマート
体の色 黄緑色、褐色 黄緑色
お腹の色 うす黄色に黒斑 成虫と幼虫はピンク色
手(腕の部分=基節) 大きな突起が 3個 小さな突起が 8-9個
羽(翅)の特徴 左右翅の両端に白い点を持つ 白い点は無い
胸の部分 短い 長い

 

ムネアカハラビロカマキリ ハラビロカマキリ

引用:豊田市矢作川研究所資料より抜粋

ムネアカハラビロカマキリ ハラビロカマキリ

引用:名古屋昆虫同好会会長・間野隆裕氏 文責資料より

 

卵鞘(らんしょう)で見分けるカマキリの種類

 

カマキリは卵鞘(卵のかたまり)から、どの種類の卵なのかも判別出来ます。

卵がふ化する前に、カマキリの種類が卵鞘から分かるのは興味深いですね。

なまえ 卵鞘の特徴
ハラビロカマキリ オオカマキリより小さく、チョウセンカマキリより太い。褐色で底部にカーブあり
ムネアカハラビロカマキリ 白っぽく、なめらかでふさふさした感じ
オオカマキリ 木の枝にある事が多く褐色で丸い形
チョウセンカマキリ 明褐色で楕円形。コカマキリの卵に似ているがやや大きく枝で産むことが多い
コカマキリ やや白っぽく、楕円形で卵鞘の片端が細い。枝ではなく壁や樹皮に多い
カマキリ 卵

引用:オオカマキリ(Wikipedia),ハラビロカマキリ,チョウセンカマキリ,コカマキリ(geocities.jp)

 


日本に生息する代表的なカマキリたち

 

日本には他にどんな代表的なカマキリがいるのでしょうか。

 

オオカマキリ-Tenodera aridifolia-

オオカマキリCC 表示-継承 3.0, リンク

 

オオカマキリは日本最大のカマキリで、体色は緑色型と褐色型が知られます。

地域:日本のほぼ全域
体色:緑色が多いが褐色もあり
体長:オス68-92mm、メス77-95mmの大型
後翅の付け根を中心とした大部分が暗紫褐色

 

チョウセンカマキリ-Tenodera angustipennis-

チョウセンカマキリCC 表示-継承 3.0, リンク

チョウセンカマキリは、日本以外では中国と朝鮮半島などに生息。

とてもポピュラーなので単に「カマキリ」とも呼ばれます。

地域:北海道、本州、四国、九州、西南諸島、沖縄本島
体色:緑色、背部や腹部に褐色
体長:オス65-80mm、メス70-90mm
体型は細長い
両前足の間がオレンジ色(カマとカマの付け根部分)

 

コカマキリ-Statilia maculata-

コカマキリCC BY-SA 2.5, Link

 

コカマキリは、前足内側に白黒の模様を持つ、都会にも生息する小さな茶色いカマキリ。

地域:本州、四国、九州、対馬 都心部にも多く生息
体色:褐色・薄い紫褐色 所々に黒斑あり
体長:オス36-55mm、メス46-63mm
前足内側に白黒の模様を持つ

 

大まかですが、体長を大きい順番に並べると

▼オオカマキリ

▼ムネアカハラビロカマキリ

▼チョウセンカマキリ

▼ハラビロカマキリ

▼コカマキリ

の順になります。

 

ムネアカハラビロカマキリの見分け方!お腹が赤い外来種を見つけたら?まとめ

昆虫もしばしば「外来種発見!」というニュースは多いですね。

ヒアリなどとは違って、ムネアカハラビロカマキリは人間に直接害は及ぼさないものの、

どこの国・地域から来たのか、在来種なのか外来種なのか学術的にも明確になっていない種類のため調査が進められています。

ただ、今の在来種のカマキリの生態系を脅かす存在となっていることは間違いなく、

生息範囲を確認する意味でも発見の情報は大変貴重となります。

  • 白っぽいふさふさな卵
  • 幼虫もお腹がピンク~赤色
  • 成虫は大型でお腹が赤っぽい見慣れないカマキリ

を見つけた時は、飼育はせずに、可愛そうですがすぐに駆除、

なるべく、見つけた場所を管理している施設の管理先や、自治体などにぜひ連絡してください!

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2020年10月20日

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