初夏~夏にかけて、小川の近くでお尻を光らせるホタル。
暗闇に浮かび上がる光が幻想的でとても美しいですよね。
オスがメスに求愛をするために、成虫が光りながら飛び回るイメージの蛍ですが、
じつはオスメスどっちも光ることができ、光り方や飛び方でオスメスを見分けることもできます。
寿命がたった1週間前後と短いホタルですが、
実はホタルの一生はちょうど1年、そして幼虫の時から光ってるんです!
- オスメスの光り方の違い
- 蛍は幼虫も光る!?
- 光の物質
など、ホタルを思わず見に行きたくなるような雑学をお届け!
蛍はオス(雄)メス(雌)どっちも光る!見分け方は?
ホタルは、日本に生息している光る種類のものなら、オス・メスともにどちらも光ります。
ただ、オスとメスでは、光の強さが違います。
夏の鑑賞時期にホタルが飛び回るのは、
ほとんどが求愛目的でオスがメスを探しているため、夜に光りながら飛んでいるのはほぼオスのホタルです。
実際に夜の川辺でよく見てみると、
- 力強く飛びながら強い光を放ってメスを探しながら飛ぶオス
- 草や木の葉の中で小さな光を放ちつつ、オスのプロポーズをじっと待っているメス
の2種類がいると思います。
光り方の違いを知っていると、ホタル観賞もますます楽しい時間になりますよね。
蛍には光らない種類もある
ホタルの種類は非常に多く全世界では約2000種以上いて、
日本国内では約40数種が確認されています。
ホタルといえば一般には「発光する昆虫」というイメージがありますが、
実はほとんど光らない種が多く、日本産でよく光るのはせいぜい10種ほどしかいません。
光らないホタルとは?
日本に生息するホタルでも、一生を通して光らないホタルもいれば、
ホタルは幼虫のときだけ光って、成虫になると光らなくる種もいます。
例えば、マドボタル。
マドボタルは、成虫は発光するものとしない種がありますが、幼虫はすべて発光します。
2つ目の例は、オバボタル。
オバボタルも、成虫の発光がほとんど目立たないホタルの一つです。
最後に。スジグロボタル。
スジグロボタルは、「一生光らないホタル」と言われていますが、
羽化したばかりの個体は、雌雄ともにわずかに発光することもあるのだとか。
ただ、発光器らしきものはもともと備わっていない種なんだそう。
スジグロボタル基亜種
Pristolycus sagulatus sangulatus Gorham, 1883何気に毎年見たいやつなんだよな。#鞘翅 #ホタル科 #スジグロボタル pic.twitter.com/YRAgpZgfYE
— bergkatze (@nekodaisuki1208) August 14, 2020
発光するホタルと言えば「ゲンジボタル」
日本で発光する種で特に有名なのが、
- ゲンジボタル
- ヘイケボタル
- ヒメボタル
の3種類。
全国各地のホタル観賞スポットで観られるホタルといえば、
ほとんどがゲンジボタルかヘイケボタルの2種類になります。
これらは一生を通して光るホタル、成虫の時だけでなく、卵から幼虫、さなぎの時でさえも「光る」ホタルなんです。
ちなみにゲンジホタルとヘイケホタルは幼虫も光るし、蛹でも光る。
日本の蛍はすごいんだよー。とても神秘的ね。— いろは (@kibikodama) June 2, 2017
蛍は卵や幼虫も光る!
ホタル観賞の見ごろ時期といえば、毎年初夏の6月~7月終わり頃まで。
ですが、3月の春に入ったばかりの季節には、すでにその光を見ることができます。
<蛍の一生はちょうど1年サイクル>
▼成虫(6月)約2週間
▼産卵(6月)
▼ふ化(7月) 約1ヶ月間
▼幼虫(8月~翌4月) 約9ヶ月間水中生活
▼さなぎ(翌5月) 約1か月間地中生活
ホタルは、産卵からふ化して幼虫になり蛹(さなぎ)になるまで、生涯のほとんどは水中か地中で生活しています。
ホタルが発光するのは成虫になってからではなく、実際には卵のときからその発光機能は備わっていて
一生を通して光ることができるようになっています。
日本で一番多く生息しているゲンジボタルの幼虫は、約9か月近くを川の水底で生活していますが、
成熟してサナギになるときには、夜になって水中から陸上に次々と移動します。
例えば九州では、ゲンジボタルの幼虫が上陸する時期は毎年3月~4月上旬。
この時期には水中ですっかり大きくなった幼虫たちが、水底から岸辺まで寄って来て、
一斉に発光しながら上陸を始めます。
暗い川岸のあちこちに、川岸の斜面を光りながら上陸していく幼虫の幻想的な光跡を見ることができるのです。
ちなみにリプにあった蛍の幼虫です
光る種類の蛍は幼虫、蛹、成虫が光ります光る蛍は少なく、光らない方が圧倒的
に多い光る蛍、主食のカワニナが綺麗は川にしか住めない。
清流にいない蛍も貝類を食べます pic.twitter.com/XizRcX4kpm
— ㋴ (@I6vqgrJfVgnw3NC) May 4, 2018
蛍は卵~幼虫~蛹~成虫全部光るよ✨
今の時期ならいっこーさん言うように石ひっくり返したらいるわ。夜でも安全に降りれる水場じゃないと危ないけど。— ももりん (@TTT_momo) April 18, 2018
源氏蛍(ゲンジボタル)の一生
約1年
一生光り続ける‼️
蛍は 卵 幼虫 さなぎ 成虫と姿をかえますが 卵の時から光っているそうです
光る卵
光る幼虫
光るさなぎ
光る成虫
不思議な昆虫ですね😊
— ゆうきライフ🇯🇵チャンネル登録感謝です🙏仕事中 (@wJuUgXdM8BCgvJw) March 12, 2020
蛍は成虫だけでなく、卵や幼虫、さなぎも光る。と本にある。まじでっ!
— あやこ (@dolceprince1116) October 19, 2012
蛍が発光する意味や理由
ホタルは、成虫になってからの寿命は約2週間ですが、
卵から成虫になるまでにちょうど約1年かかります。
ホタルが自分を光らせるにはいろいろ理由があると言われていますが、
なぜホタルは一生光るのか、その生態はまたよくわかってないことも多いのだとか。
成虫になるまで
- 主に「警戒行動」のための光
成虫になってから
- オスがメスに求愛するための光
- 仲間とコミュニケーションをとるための光
- わ!びっくりした!ときの光
- 相手を驚かすための光
蛍が光る原理や仕組み
ホタルのお尻の部分には「発光器」というものがあって、
ここで発光体が生成され、体が光る仕組みになっています。
よくみると
- オスの発光器は2つ
- メスの発光器は1つ
という特徴があります。
また、ホタルも人間と同じように個性があり、光の色はホタルの種類によって様々で
- 緑色
- オレンジ色
- 黄色
- 黄緑色
などがあります。
蛍が光るのはオスメスどっち?求愛以外の意味や違いと見分け方まとめ
日本に生息するホタルは約40数種、実はほとんど光らない種が多く、
幼虫~成虫までよく光るのはゲンジボタル・ヘイケボタルなどせいぜい10種ほどしかいません。
一般的に、オスもメスも光りますが、メスはほとんど飛ばすにじっとしたまま。
小さいころは自然に、夕方のあぜ道などで見ることができたホタル。
私は今回初めて、ホタルは全種類が光るのではないことや、オス・メスの見分け方などを知りました。
プロポーズをして求愛しているオスの姿や、じっとひっそり待っているメスの姿も、実際に想像しながら見に行ってみると、またロマンチックで面白そうですね。