私は40代を過ぎてから、感動ドキュメンタリーを見ていると、
ついつい感情が入りすぎて涙ぐむことが多くなりました。
《年を取ると涙腺が緩みやすくて涙もろくなる》
ってよく聞きますが、これは本当に加齢のせいなのでしょうか?
そして、思ったことはすぐに口に出さずにはいられない、70代の母親世代。
歳をとると、涙腺も脳みその感情制御も、いろいろ“緩み“が生じるようで…
「なんでもっと自分の考えをまとめてから言葉に出せないの?」
とよくイラっとしますが…自分も将来そうなると思うと、怖い(笑)
年(歳)を取ると涙もろくなるのはなぜ?
年を取ったら涙もろくなる理由。
その答えは、
2018年11月16日の「チコちゃんに叱られる!」で、またチコちゃんが教えてくれていました!
チコちゃん:「ねぇ岡村さん、なんで年を重ねると涙もろくなるの?」
岡村さん:「体を動かさなくなるから?体の水分を出す機能が弱ってくるから、涙を流して水分を出しやすくするのかな?」
うーん、岡村さんの答え、説得力があるような無いような…(笑)
たしかに年取ると、体の代謝機能が衰えることで、
むくみやすくて太りやすくなるのは。私も自覚があります…!
チコちゃんの答え:脳のブレーキが緩むから!
チコちゃんの番組で解説された諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授によれば
涙には大きく分けて2種類あります
- 目を乾燥やゴミから保護する涙
- 感動で気持ちが動いて出る涙
「年を取って涙もろくなった~!」
とつい口に出してしまうのは、2番目のココロが刺激されて出る涙のほう、ですね。
チコちゃんの番組の実験では、10代~60代の老若男女に
・6歳の男の子が逆上がりに挑戦の映像
・家族のため海に出る漁師の映像
・親鳥を追いかける海鳥のヒナの映像
などなど、同じ映像をみてもらい、喜怒哀楽どのようにココロが感じたかを実験。
結果は、
若い世代⇒「楽しい・おもしろい!」
と感じるのに対して
年配層⇒「感動・悲しい・涙…」
という感情が強いという結果に。
同じ映像やストーリーを見ても、世代によって異なる感情が生まれていることが分かりました。
年を取ると若い世代との間に感情の違いが生まれる理由
同じ映像・同じ物語をみて、なぜ世代で感情の違いが生まれるのでしょう?
それは年を取ることで「共感力がより強く働くから」です。
想像してみてください。
もし、子供が19歳・親が40代以上という設定で、親子間の葛藤を描いた物語を見た時。
10~20代の人なら、子供の気持の方に感情移入して「共感」するでしょうし
40代以上の親世代の人なら、きっと親の方に「共感」するポイントが多いと思います。
同じ映像をみても、共感するポイントや視点が、世代によって違う、ということですね。
人が涙まで出して感動する瞬間というのは
「この主人公の状況は、自分とおなじ境遇の悲しみだな」
と深く同情したり、
「親の存在って有りがたいな」
と深く感謝することで、ココロが動いて涙がでるものです。
年を取ると、それだけ人生経験が増えるため、
自分の人生と主人公を重ね合わせることで、共感するポイントも多いのですね。
つまり、よく言えば、
年を取れば取るほど「共感力」が広がる=人間としての懐も広くなる…ということでしょうか(笑)
しかーし!
残念ながら、
年を取れば取るほど、懐が無限に広くなるわけでは、ない!そうです。。
他人に共感する能力は50代がピーク!?
チコちゃんに叱られる!の解説によると、人間が年を取ると涙もろくなるのは、
「共感力」が広がるからだけではなく、もっと決定的なオソロシイ理由があります。
それは
「脳のブレーキが緩みやすくなってるから!」
ですって~。
カッとなる感情を抑えられない“キレやすい高齢者“というのが社会的に問題になっていますが、原理は全く同じ。
おでこのすぐ裏側にある「前頭葉」の働きが衰えることで、
脳のブレーキ=「自分の気持の変化を抑制する力」
つまり、理性的に「これはしちゃいけないことだ」と自分を律する力
が、衰えていくということです。
いや~怖い怖い。
この脳のブレーキのピークは誰しも20代後半がピークとなり、その後は加齢とともにどんどん衰えていくんだそう。
すると、共感力(アクセル)が高まっているのに、
抑制力(ブレーキ)が効かなくなることで、
結果的に涙もろくなってしまうんですね…!!
年を取ること=感情が大暴走するリスクが高くなるってことですw
年(歳)を取ると涙袋も垂れて老け顔の原因に
歳を取ると「ゆるんで」くるのは涙腺だけじゃありません。
肌や口元、細胞や筋肉の衰えにより身体のあちこちに「ゆるみ」が生じてきます。
そう、若い時にウルウルな目元~と頑張って作った涙袋も、
どんなに頑張っても年をとったら、そのまま「たるみ・シワ」へと変化。
人間、重力には勝てません。
涙袋も顔の筋肉の一部。
目の周りの筋肉は「眼輪筋」と言いますが、筋肉が年齢とともに衰えていくのは必然で、
だんだんと「たるみ」となって目立ってきてしまうリスクがあります。
直接的には目頭から目じりに向かって優しくなぞるようにマッサージすることと、リンパや血流の流れをよくする顔全体のフェイシャルマッサージも行うことで、目元のたるみを改善して、ハリを取り戻す対策となります。
スキンケア大学 https://www.skincare-univ.com/article/000597/
日ごろから、眼輪筋のマッサージや、目元ケアを行うことで、
年齢を重ねても、可愛らしい涙袋はなるべくキープしておきたいですね!
年(歳)を取ると涙腺が緩んで涙もろくなるのはなぜ?まとめ
年を重ねるごとに涙もろくなるのは、
「感情が豊かになることで色んな事に共感したり感動しやすくなるから」
というのは、40代までの表向きの良い理由。
50代以上になると
「加齢による脳の機能の低下」
が一番の理由かもしれません。
年を取ると、良く言えば自分の感情に素直になりすぎる、
悪く言えば、自分の感情を抑えてコントロール出来なくなる。
事実を知ってしまうと年を取るのが怖くなりますが、
本人に自覚があるか無いかで、ウン十年先の結果も変わってくるはず。
私も、自分自身に言い聞かせて、客観的に感情をコントロールできるように努力したいと思います。