冬の定番のフルーツ「み・か・ん」♪
美味しいからついつい何個も食べてしまいますね。
でも
「みかんを食べすぎたら柑皮症(かんぴしょう)で手が黄色くなるよ」
「みかんの食べすぎは太るよ!」
なんて、ちょっと怖いこともたまに聞かれるのですが本当なのでしょうか?
・子どもや大人・妊婦さんは一日何個まで食べていいい?
・食べ過ぎたらどんなリスクがある?
など調べてみました。
冬はやっぱりみかん!
みかんは果物の中でも
などの栄養がとっても豊富、糖質が低めで体にうれしい果物です。
風邪予防
便秘改善
高血圧予防
動脈硬化予防
脳梗塞予防
心筋梗塞予防
がん予防
美肌効果
などなど、体をガッチリ守ってくれるスーパーフルーツ!
でも、うっかりたくさん食べ過ぎてしまうと、実は体にさまざまな症状があらわれます。
みかんは一日何個まで?
結論からいってしまうと…みかんの適量摂取量は
子どもも、大人も、妊婦さんも、
通常Mサイズ2個、多くても3個までが適量!
たったそれだけ~(´;ω;`)という悲しい声が聞こえてきそうですが、
どんなに体に良い食べ物であっても、食べ過ぎはよくありませんよね。
その理由などを見ていきましょう。
みかんの食べ過ぎリスク6つ
みかんを食べ過ぎることで体にはどのような変化があらわれるのでしょうか。
柑皮症(かんぴしょう)
“みかんを食べ過ぎると手や肌が黄色くなるよ!“
というのは誰もが一度は聞いたことがあると思います。
これは
“スイカの種を食べたら、おへそから蔓(ツル)が伸びてくるよ~“
なんていう脅しの冗談と同レベルかと思いきや、そうではありません。
実は本当のことで
「柑皮症(かんぴしょう)」
と言われる症状です。
でも、
柑皮症(かんぴしょう)は病気ではありません!
柑皮症はカンタンに言うと、天然色素の黄色の成分を摂りすぎているから。
左が妹で右が俺なんやけど
妹の手がなんか黄色い笑笑
妹は柑皮症って病気って言うけど
色が違いすぎだ(´・ω・`) pic.twitter.com/ueXc3OB13E
— れんきゅん╰(*´︶`*)╯ (@rmnren1015) February 18, 2014
https://twitter.com/Jury0909/status/1203188978590998528
とくに子供の好きなものと言えば
・みかんやオレンジジュース
・赤い野菜系のジュース
・人参・カボチャ・マンゴー・ともろこしなどの黄色系の野菜果物
などがありますが、これらは天然のオレンジ色素の一種、βクリプトキサンチンが共通しています。
これらを大量に摂取すると、血中から蓄積・沈着し、皮膚に色が表れる現象で、特に手のひらや足の裏が黄色くなります。
しかし、
原因になる食材を食べることを控えれば、自然と元の皮膚の色にもどります。
体に悪い症状ではないため、特に治療も必要なく心配はありません。
黄疸になる?!
顔が黄色くなり、敗血症や肺梗塞、肝臓疾患の心配が疑われる黄疸(おうだん)。
結論から言うと、
みかんと黄疸は全く関係ありません。
白目の部分で判定することが多い黄疸は、
白目が黄色くなる他にも、尿や便・皮膚にもさまざまな異変がおこります。
症状名 | 柑皮症(かんぴしょう) | 黄疸(おうだん) |
注意点 | 病気ではありません | いろんな病気の前兆の可能性あり!すぐに病院へ! |
黄色くなる原因 | みかんなどの黄色の色素、カロテン(βクリプトキサンチン・体内でビタミンAに変化)の過剰摂取 | ビリルビンという黄色い色素が血液中に増加、全身の皮膚や粘膜に沈着する |
症状 | 手のひら・足の裏などが黄色くなる | 手のひらのほか、白目が黄色くなる・尿が濃くなる・便の色が薄くなる・肌にかゆみが出る など |
下痢になる!
みかんの食べ過ぎは下痢の原因にもなります。
みかんに豊富に含まれるビタミンCは、過剰摂取してしまうと、
下痢、吐き気、頭痛だけではなく、肝臓にも大変な負担をかけてしまいます。
さらにみかんは水分も多いため、胃腸が冷えやすく下痢にやりやすい状況に。
適量であれば水溶性の食物繊維で便秘の解消に効果的ですが、過剰摂取は逆効果なのです。
肥満の原因になる
みかん1個のカロリーは、Mサイズで大体約40-45kcal。
糖質だけを見ると
バナナ…21g
リンゴ…10g-14g
みかん…11g
と果物の中でも低めな数字。
ビタミンC豊富、カロリーも糖質も低め、美肌効果・便秘解消効果で、
女性には嬉しいフルーツですが、食べ過ぎはもちろん太る原因になります。
農林水産省の「食事バランスガイド」では
と推奨されています。
みかんは水分が多く、体への吸収が速いためついつい沢山食べてしまいますが、
同時に過剰に「果糖」も摂取しています。
みかん100gあたりのカロリーは10%~15%しかなく、脂質もほとんど含まないため、
やはり適量は一日2~3個となります。
糖尿病との関係
糖尿病には血糖値の上がりやすい食べ物はよくないとされています。
果物に多く含まれる「果糖」は、ブドウ糖と違って食物繊維が多いため、
比較的血糖値は上がりにくく、適量を守れば問題はありません。
みかんに含まれる、水溶性食物繊維「ペクチン」は、血中の悪玉コレステロールLDLを下げる働きもあるため、
むしろ糖尿病の改善や予防効果も期待できます。
問題はやはり食べ過ぎてしまうこと。
特に冬場は、みかんの食べ過ぎで血糖コントロールが乱れる人が多いそうです。
糖尿病患者さんの果物の摂り方は
・食間の血糖管理上、食事のときに食べたほうが良い
・間食を減らすのが難しい時に、間食として摂取したほうが良い
など人によって異なるため、お医者さんと相談が必要です。
糖尿病の方こそ「みかんの適量を守って食べる」ことを徹底しましょう!
歯が溶ける!酸蝕症(さんしょくしょう)
酸蝕症(さんしょくしょう)は、歯の組織やエナメル質が溶けるてしまう症状。
・コーラなどの炭酸飲料
・お酢
・スポーツ飲料水
・チューハイやワイン
・みかんやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘類
など、酸性の食べ物や飲み物を大量に摂ることで、歯が溶けてしまう症状で特に若い世代にも多いとされています。
- 水分補給にスポーツ飲料水をずっと飲む人
- お酒をずっと飲んでいる人
- くだものなど酸性のものを食べてすぐに歯磨きをする人
口の中の唾液のバランスなどが崩れることで、酸蝕症という症状が起こりやすくなります。
またみかんの食べ過ぎは、それだけでなく歯の黄ばみの原因にもなるので注意が必要です。
みかんは適量を守って食べよう!妊婦さんの場合は?
国立栄養・健康研究所によれば
200gは、
温州みかん ・・約2~3個分
な し ・・・・・・1個分
ぶどう ・・・・・・1房分
も も ・・・・・・2個分
りんご ・・・・・・1個分
バナナ ・・・・・・2本分
キウイフルーツ ・・・・2個分
ほどの量になります。
つまりみかんを3個食べれば一日の果物量としては十分なので、
その時には他の果物を食べるのは減らしてくださいね。
妊婦さんはどうする?
妊娠中であっても『200g』から増やしたり減らしたりする必要はありません。
ただし、妊娠糖尿病の可能性を指摘されている人は、食べ過ぎに注意です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」を参考にすると、
妊婦の1日あたりのビタミンC推奨量は110mg、
みかん1個あたり約30~40mgのビタミンCが含まれているので、
1日に2~3個で必要なビタミンCを摂ることができます。
寂しいけどやっぱり一日2.3個が目安…
「1日に摂取する果物の目安は約200g」というのは、ついついみかんを食べ過ぎてしまう人にとっては、ちょっとさみしい量ですね。
みかんのカロリーは1個あたりだいたい40kcal程度で低カロリーなので、
もっと食べても大丈夫と思いがちですが、体のことを考えるとやはり、
1日2~3個、小さいお子さんは1~2個
が一番適量なのです(涙)
みかんM1個35kcalの消費運動
何がなんでも沢山みかんを食べたい!という方に唯一の解決策は、適度な有酸素運動です。
【35kcalを消費できる有酸素運動目安】
お風呂掃除10分
掃除機 10分
ウォーキング 13分
ジョギング 8分
自転車 5分
階段上り 5分
など、日常生活においてちょっとした運動もかかせませんね。
みかんの食べ過ぎは太る!手が黄色になる柑皮症と妊婦さんは何個まで?まとめ
みかんの食べ過ぎは、逆効果になり体にさまざまな弊害がでることもあります。
2個とはちょっと寂しいですが、適量を守れば体に嬉しいことがたくさん!
手軽に食べられる上に、美容や健康、ダイエット、健康な体づくりに最適です。
みかんの持つ効果を最大限に発揮するためにも、
「何事も程々に・適量を守る」
ことを心がけましょう。
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