クリオネ(ハダカカメガイ)の種類や体の作りは?捕食動画が怖い!

クリオネ

 

クリオネは、ハダカカメガイ(裸亀貝)属に属する生き物の総称。

クリオネ自体、世界でもまだ5種類しか見つかっていない、大変貴重な生き物です。

「氷の妖精」と呼ばれるクリオネは、

翼のような足をゆらゆら動かし、ちょこんと生えた角と、

体から透けて見えるピンク色の臓器がハートマークみたいで

「かわいい~!癒される!」

と水族館でも大人気ですが、

実はクリオネは、エサを食べるときには、悪魔のような恐ろしい姿に変身するんです!

  • クリオネの種類
  • クリオネの捕食シーンが恐ろしい…
  • クリオネの生態

などご紹介します。

 

クリオネ(ハダカカメガイ属)の種類

 

クリオネは、200年以上前に最初に発見されて以来、世界でもまだ5種類しかいない貴重な生き物。

 

クリオネの種類
  1. ハダカカメガイ
  2. ダイオウハダカカメガイ
  3. ナンキョクハダカカメガイ
  4. ダルマハダカカメガイ
  5. 日本発!新種でまだ名前のないオレンジ色のクリオネ

 

いったいその姿はどんなものなのでしょう。

 

1.ハダカカメガイ(Clione limacina) 

ハダカカメガイ

ハダカカメガイは、200年以上前に初めて発見された、最初のクリオネ。

北極海や北大西洋を中心に表層0m~600mまで生息しています。

体長は約1-3cm。体はほぼ円筒形です。

 

2.ダイオウハダカカメガイ(Clione elegantissima)

クリオネ

引用:アクアマリンふくしま

ダイオウハダカカメガイは、北極海や北大西洋に分布する世界最大のハダカカメガイの一種。

体長は10cmにもなるそうです。

200年以上ハダカカメガイと混同されていましたが、遺伝的に区別できることが明らかになりました。

 

3.ナンキョクハダカカメガイ(Clione antarctica)

 

ナンキョクハダカカメガイは、1902年に見つかったクリオネ。南極海に生息し、体長約4㎝程度。

 

4.ダルマハダカカメガイ(Clione okhotensis)

ダルマハダカカメガイは、2016年に約100年ぶりにオホーツク海で見つかったクリオネ。

日本人の研究者によって発見されました。

 

体長は8mm程度で小さめで、ずんぐりして全体が赤く、

体の大きさに対する翼足の大きさも、ハダカカメガイと比較すると小さいのが特徴です。

 

学名は発見場所にちなんで

「クリオネ・オホーテンシス」

和名はダルマのような姿から

「ダルマハダカカメガイ」

と命名されました。

 

5.日本発!新種のオレンジ色のクリオネ

2017年10月、世界で5例目に見つかった、新種のクリオネが発見されたのは、またしても日本。

富山湾の300メートル以深に生息していたもの。

 

動画をよーく観てみると

  • 内臓にあたる色がオレンジ
  • 今までのクリオネのような「角と羽」のような部分もない
  • 動きも比較的ゆっくり

などなど、今まで見慣れていたクリオネとはまたちょっと違う様子。

 

体長約5ミリと小さめ、日本固有の種類になる可能性が高いそう!

ちなみに、2020年11月現在、まだ名前の発表はないようです。

 

クリオネの生態や体の作りは?

 

クリオネは、ハダカカメガイ(裸亀貝)属に属する生き物の総称。

冷たい海に生息しているクリオネは、殻が退化した巻貝の一種です。

流氷の下は流氷が表面にあるため波が立たず、クリオネが生活しやすい環境となるため、

自然に流氷の下に生息しています。

 

クリオネの体のつくり

 

 

クリオネの体長は種類によって異なりますが、約1~4㎝ほど。

 

クリオネは巻貝の仲間ではありますが、ご覧の通り、成長すると完全に貝殻を失った状態になり、

体はほぼ透明で、内臓(生殖器官や消化器官が透けてみえています。

ちょこんと生えた、頭部両脇から出ている透明なツノ(角)のようなものは『触覚』です。

 

胴体の前部に透明な1対の『翼足 (よくそく)』 があり、翼足を動かして遊泳します。

 

普段泳いでるときには隠れていますが、頭の部分には、

『バッカルコーン buccal cone』(口円錐・くちえんすい)

と呼ばれる(イソギンチャクの触手のような)ものが6本あり、

ミジンウキマイマイという同様の動物性プランクトンを捕食します。

 

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クリオネの生態

 

実はクリオネは、 雌雄同体で雄になったり雌になったりする生物。

 

つまり、オスとメス両方の性質を持っていて、

繁殖(交尾)をするときだけメスの役割を決めます。

まず2匹のクリオネが腹の部分をくっつけます。その時どちらかがオスになりどちらかがメスになって、メスになったほうの体の中に卵を作ります

ダイビングスクールノリス(noris.co.jp) -クリオネの不思議より-

クリオネは雌雄同体ですが、成熟すると卵巣が発達した個体、精巣が発達した個体とが交尾します。channel-nets.com -クリオネの生殖-

交尾のときに、雄雌を決めるとは…

衝撃的すぎて脳が理解を拒否しているのですが…

メス(になった方)は一度に卵を約100~1000個うみ、

約1年で大人になり、寿命は2~3年と言われています。

 

クリオネの名前の由来

 

クリオネは、英語では sea angel とも呼ばれ、

翼足((よくそく) をかわいらしく動かして泳ぐ姿から「流氷の天使」「氷の妖精」などと呼ばれています。

 

ちなみに、クリオネの学名は

クリオネ・リマキナ= Clione limacina

 

“クリオネ”はギリシャ神話の[クレイオ(海の妖精)]

“リマキナ”はギリシャ語で[ナメクジに似た]という意味です。

 

つまり、クリオネは直訳すると

クリオネ=「ナメクジのような海の女神」。

…あまり可愛くない…。

 

英名の

「Sea Angel=海の天使」

の方がしっくりきます♪

 

クリオネの食事シーンが怖い!【動画】

 

愛らしい姿とは裏腹に、実はクリオネは肉食性

 

エサを見つけると、バカッとバッカルコーンを発動させニョキーッと羽交い絞めに!

 

獲物を捕らえる姿は天使ではなく、エイリアンのようです。

 

クリオネのエサは“共食い”?!

 

クリオネは、自分の体長と同じくらいの大きさの、主に同じ巻貝の仲間

「ミジンウキマイマイ」

半年から一年に一度くらい食べるだけで生きていくことができます。

そう、ある意味“共食い”なのです…。

 

食べる時は悪魔に変身!

 

▼可愛いクリオネが悪魔に変わる瞬間動画がこちら▼

 

クリオネは、頭のように見える(2つの角のあるところ)部分から

「バッカルコーン=BuccalCone(口円錐)

と呼ばれる六本の触手をニョキーッと伸ばし、それで餌を抱え込むようにして抱え込み、養分をゆっくりと吸収します。

 

▼(0:18~)バッカルコーン出動!!

クリオネ

 

 

▼(0:32~)三匹でエサを羽交い絞めに!

ミルキン

 

 

クリオネ(ハダカカメガイ)の種類や体の作りは?捕食動画が怖い!まとめ

見てるだけで癒しになるクリオネですが

・実はオスメス両方の性質がある
・肉食である意味、共喰い
・食事の時は悪魔に豹変する

など、じつは恐ろしく不思議な生き物。

極寒の氷の下で、食事も1年に一度ほどだそうで、

3年ほどの命ながらも、たくさんの卵を産むために一生懸命生きているのですね。

今回見つかった5種目はまたちょっと今までとは色もカタチも違う様子。

正式名はどんな名前になるのか、生態はどう違うのか、水族館での公開はいつになるのか…

今後の発表が楽しみですね。

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