卵は栄養価が高く、朝食やお弁当・メイン料理など、毎日の食卓に欠かせない食材ですね。
ひと昔前までは
「卵はコレステロール値が高くなるから一日1個まで!」
なんて言われてましたが、
今はむしろ一日2個は食べたほうが良いのだそう。
そんな卵ですが、
赤い殻の卵は、栄養価が高くて美味しい?
黄身の色が濃いと栄養がギッシリ詰まってそう
みたいなイメージをもっていませんか?
また、新鮮さが命の卵のはずなのに、スーパーでは特売日に合わせて、大量に安く売られているのはなぜなんでしょう?
新鮮でおいしい卵を選ぶコツもご紹介!
卵(玉子)の殻の色!白と茶色の違い
卵の殻が白いものを「白玉」、褐色して茶色のものを「赤玉」と呼ばれますが、
実は殻の色が違うのは、親鶏の種類が違うだけで、栄養や成分に違いはありません。
例外はありますが、一般的には、
「白玉」=羽の色が白い鶏が生む卵
「赤玉」=羽の色が褐色の鶏が生む卵
となります。
白い卵の親鳥
白い殻の卵は
『白色(はくしょく)レグホン』
『ジュリア』
という種類に代表される、いわゆる白い羽の色をした鶏が産む卵です。
日本で卵というとほとんどの人が「白い卵」をイメージすると思いますが、
ほとんどが
『白色レグホン』
『ジュリア』
が生んだ卵です。
小柄でエサも少なくて済むうえに、多くの卵を産み続けてくれるので、最も飼育羽数が多い種類です。
茶色の卵の親鳥
茶色い殻の卵は、
『ボリスブラウン』
『横斑プリマスロック』
『名古屋コーチン』
などの羽の色が茶色の親鳥が生む卵です。
日本での飼育羽数では『ボリスブラウン』の海外種が主流となっています。
https://twitter.com/Katsu_1818/status/961054569873661955?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E961054569873661955%7Ctwgr%5E&ref_url=https%3A%2F%2Fkenkokampo.com%2Flifestyle%2Fuseful%2F10734%2F%3Fpreview_id%3D10734preview_nonce%3Dd344083051_thumbnail_id%3D10742preview%3Dtrue
比較的体が大きくエサも大量に必要となるので、コストがかかりますが、
白い鶏に比べて性格が穏やか・病気やストレスに対する抵抗力も強いことから、
最近は飼育羽数が増加傾向にあります。
結果、[白玉][赤玉]中身に違いは無し!
一般的に、赤玉の方が白玉より高く売られている理由は
・赤玉を産む鶏の方がたくさん餌を食べるのでコストがかかるから
・赤玉=栄養価が高いという消費者イメージがあるから高くても売れる
という理由があるだけで、
卵の殻の「白玉」も「赤玉」も、栄養価・味ともに違いはありません。
卵(玉子)の黄身の色!薄い濃いは何で決まる?
殻の色もさることながら、卵を割ってみると「黄身の色」も、濃いもの・薄いものがありますよね。
“黄身が濃いのは栄養価が高いに違いない!“
なんていうイメージがありましたが…
実際は、親鳥の食べたエサが違うだけで、黄身の濃い薄いで、栄養価が変わることはありません。
黄身の色=鶏が食べたエサの色
今の鶏のエサはトウモロコシが主流なので、うすいレモン色ですが、
お米を食べさせると白っぽくなり、緑の野菜を食べさせると緑っぽくなります。
実際のところ、濃い黄身の色のほうが人気があり、高く売れるため、
黄身の色をコントロールするために、パプリカなどを混ぜて濃くしているのだとか。
確かに色の濃い方が、卵かけごはんはより美味しそうに見えてテンション上がりますよね…
恐るべし消費者心理( ;∀;)
こんな風に「卵の裏事情」は沢山ありますが、いちばん大事な新鮮でいい卵を見分けるポイントを紹介します。
卵(玉子)の安全な選び方
どんな食品を購入する時も「賞味期限」くらいは誰しも確認するものです。
でも卵については、
ということをご存知でしたか?
玉子を選ぶときは「産卵日」の記載もチェック!
売られている卵のパックをよく見てみると
「賞味期限」表示に加えて
「産卵日(採卵日)」の記載のあるものと、記載が無いものがあります。
なぜこのように表記の違いがでるかというと、
スーパーによっては、特売日に合わせて卵を保管、古い卵と新しい卵を合わせてパック詰めをして、賞味期限を同じにつけている可能性もあるから!
ですから「産卵日」が明記されている卵のほうが、より新鮮で再パックされている可能性が低い、つまり安全安心なたまごというワケ!
卵は新鮮さが命。購入時に良い卵を見分けるポイントは
・常温販売されている卵は避ける
・「産卵日」表示のある卵を選ぶ
この2つは最低限確認しておきましょう。
卵(玉子)の殻が青いアローカナとは
卵の殻の色で栄養価に違いはない…ということでしたが、
実は一つだけ例外の「色」があると話題です。
それが「青い殻の卵・アローカナ」です!
青い殻の卵「アローカナ卵」
南米チリ原産の鶏【アローカナ】の卵は、殻は青くても中身はごく普通の卵。
普通の卵の黄身よりもコクがあって栄養価も高く、希少なため、通販では隠れた人気商品のようです。
https://twitter.com/bottisurou/status/1287647875137040384
定期的に実家から卵を貰ってるんだけど(趣味でにわとり育ててる)、今回アローカナ(青)が加わって絵面的にとても賑やかになった pic.twitter.com/ZB6I6qR922
— wawa (@ohumn) September 3, 2017
左がアローカナの青玉子、右が一般の玉子(´ω`)
かなり黄色いすね pic.twitter.com/tOaMuSIvxr— ちくわ3 (@tikuwa331) July 20, 2015
アローカナ卵の栄養価は、一般的な卵より高いのが特徴です。
老化防止成分のレシチンが約2倍
疲労回復のビタミンBが約10倍〜20倍
新陳代謝が良くなるビタミンEが約11倍
あまり出回っていないですが通販などで取り扱っているネットショップが多数あります。
卵はいつも食べるものですから、健康志向が高い人たちを中心にこれからますます人気が出そうですね!
卵(玉子)の殻や黄身の色は何で決まる?薄い濃いで栄養が違う?まとめ
卵の殻の「白玉」と「赤玉」 の違いは
親鶏の違いが殻の色に出るだけで、基本的に栄養にも味にも差はありません。
赤玉のほうが値段が高い理由は、
・飼育コストがかかるため
・消費者心理が白玉よりも栄養が高いと思われているから
という2点です。
「よい卵」=「新鮮で栄養価が高い卵」の基準は、殻の色・黄身の色の見た目ではなく
どんな飼育環境でどのようなエサを食べさせたのか
という点を深くしっかり見る必要があります。
また、スーパーで安全な卵を購入するためにも、
・常温販売されている卵は避けること
・「賞味期限」+「産卵日」表示のある卵を選ぶ
どんなにモトが良い卵であっても、取り扱い方によって鮮度や安全性が変わってきますのでこの2点はしっかり確認してくださいね。
お恥ずかしながら主婦歴15年の私も知らなかった事実。
これからは新鮮で良い卵をちゃんと選べるようになりたいと思います!
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