秋から冬にかけて旬になる果物、梨。
梨は古くから東洋医学では便秘対策や解熱、疲労回復に良いとされてきました。
風邪を引くということは、免疫力が低下してますよ!という体からのサイン。
風邪薬をのんで治すことが一般的ですが、自然のチカラ「梨」で美味しく治してみませんか?
今回は、風邪対策にもピッタリの梨パワーを紹介します!
梨が天然の風邪薬と言われる理由
梨は、昔から“風邪や喉の痛みには梨”として、民間療法として用いられてきましたが
そもそも、なぜそう言われるようになったのでしょうか?
これは、科学的にも証明されていて、
梨に含まれる栄養素のうち、とくに注目したいのが次のふたつです。
アスパラギン酸
梨には、たんぱく質の素となるアミノ酸の一種、アスパラギン酸がたっぷり含まれています。
野菜のアスパラガスから発見されたアスパラギン酸は、
栄養ドリンクにも必ずと言っていいほど入っている疲労回復&免疫力アップに役立つ栄養素。
有害なアンモニアを体外へ排出し風邪で免疫力が弱った体にスタミナをつけ、
抵抗力を高めてくれる作用があるといわれています。
カリウム
梨に含まれるミネラル類で、特に豊富なカリウム。
カリウムは利尿作用があり、体の老廃物や余分な水分を体の外に出してくれる働きがあります。
風邪の時に梨を食べることは、水分補給も出来ると同時に、
尿と一緒に熱も排出してくれるので体を冷やし熱をさげることにも役立ちます。
梨がのどの痛みに良い理由
梨に含まれるソルビトールという成分は、のど飴にも広く使われている天然の甘味料。
ソルビトールは、バラ科のくだもの(りんご・もも・梨など)に多く含まれる糖の一種で、
のどの炎症を抑えてくれる働きがあり、梨にはとくに多く含まれています。
そもそも、喉が痛くなる原因として、
- ウィルスなどに対して体が免疫反応を起こすから
- 大きな声などを出しすぎたから
- アルコールやたばこの取りすぎで喉が弱ってしまったから
などがありますが、
ソルビトールは、喉の腫れをおさえ潤し、悪化するのを防いで炎症を抑えてくれる効果が高いとされています。
風邪で熱があって、喉も痛いときは、梨に含まれる
- アミノ酸のアスパラギン酸で免疫力アップ
- ミネラルのカリウムで熱を排出
- ソルビトールで喉の炎症を抑える
と、まさに梨は天然の風邪に効くフルーツ、というわけですね!
梨はどうやって食べる?
梨は、皮をむいてそのまま食べても美味しいですが、
水分が多いため、ジュースにするのが一番おすすめです!
ジューサーにかければあっという間に出来ますし、その梨ジュースを弱火で煮詰めればトロトロになってまたおいしいです。
ジュースの液体にすることで、喉を痛めずにサラッと飲めるのも嬉しいですね。
喉をいたわり殺菌作用があるとされるはちみつなどプラスすれば、
お子さんにも飲みやすく、おいしくてダブルでさらに効果的です。
おいしい梨の選び方のコツ
おいしい梨を選ぶためのコツも、抑えておきましょう!
《かたち》
梨はお尻の方が甘みが強いので、お尻がどっしりとしたものを選びましょう。
《大きさ》
大きいと味が薄いなどのイメージがあるかもしれませんが、梨は一般的に大きい方が味が良いとされています。
《固さ》
柔らかい梨は熟しすぎてる場合があります。
独特の食感と甘みを堪能したいのなら、柔らかいものより硬いものが良いでしょう。
《軸》
なしに軸がしっかりとついていて干からびていないもの。
手に取った時にずっしりと重みがあるほうがジューシーで美味しい梨のサインです。
《梨の黒い斑点や手触り》
梨というのは皮がざらざらしていますが、この「ザラザラ感」実は梨が十分に熟していない、というサイン。
梨は熟すにつれて、表面のザラザラ、つまり黒い斑点がなくなっていき、
最終的に食べごろになるとツヤがでてツルツルな手触りになります。
すぐ食べる場合と、日にちを置く場合とで分けるといいですね。
梨が風邪に効く果物と言われる理由!おいしい食べ方選び方まとめ
昔からの民間療法だった“風邪や喉の痛みには梨”。
栄養学の面から考えても、全て理にかなっていたことなんだな~!と改めて思いました。
”医食同源”=”食べて治す”を、私たちの生活の基本のあり方でいたいものですね(^^)/
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