「チムジルバン(찜질방)」とは、一言でいうと《韓国式スーパー銭湯施設》の総称です。
50 – 90℃程度の低温サウナが主体で、24時間営業・簡易宿泊施設付の営業形態が特徴のチムジルバン。
ただ、実際は、チムジルバンといえば《低温サウナ》が主体のため、
チムジルバン=男女共有スペースで利用できる低温サウナ
と解釈することも多く、日本もチムジルバン形式を取り入れる施設が増えてきています。
チムジルバン(찜질방)とは
「チムジルバン(찜질방)」とは、一言でいうと《韓国式スーパー銭湯》のこと。
- 50 – 90℃の低温サウナが主体
- ほとんどの施設で24時間営業
- 低価格の宿泊施設の機能も
- テナントビルの2 – 3フロアに入店していることが多い
日本で《スーパー銭湯》というと、郊外の駐車場付きの大規模施設というイメージもありますが、
チムジルバンはカプセルホテルに豪華なサウナが付いているイメージ。
何種類ものお風呂やサウナ、休憩スペース、ゲームセンター、食堂を備えているところもあります。
そして、本場韓国では、ほとんどのチムジルバンは24時間営業。
繁華街や学生街にも多く、気軽なデートスポットとしても人気!
若者から家族連れ、年配の方まで幅広い年代の方が利用しているのだとか。
しかも、低温サウナ内では、スマホを見たり本を読んだり、おしゃべりして楽しく長時間過ごすこともOKなんだとか!
日本の岩盤浴内では、スマホ持ち込みやおしゃべり禁止になっている施設が多いので、正反対なんですね。
じつは韓国の一般家庭はユニットバスやシャワールームのみが多く、
日本のように、ゆっくりお風呂につかる習慣があまりないのだとか。
ですから、韓国の一般層の人々は、チムジルバンやサウナに通うのはごく一般的なことなのですね。
チムジルバンと岩盤浴の違い
日本では「岩盤浴の一種」として混同されることも多いチムジルバンですが
最初にお話ししたように、チムジルバンとはあくまで営業形態(複合施設)の名称です。
ただ、実際は、チムジルバンといえば《低温サウナ》が主体のため、
チムジルバン=男女共有スペースで利用できる低温サウナ
と解釈することも多いようです。
チムジルバンにある《低温サウナ》では、日本の岩盤浴と似たスタイルで、専用の貸出しされる室内着で利用します。
そして、岩盤浴との大きな違いは
『温度』
です。
- 汗蒸幕(ハンジュンマク):100℃
- サウナ 80~100℃
- チムジルバン:50~90℃
- 岩盤浴:40℃~
一般的には
岩盤浴<チムジルバン<サウナ<汗蒸幕
という順番で温度差があります。
岩盤浴(がんばんよく)とは、熱を加えた天然石の上に寝転んでカラダを温めるサウナ形式の温浴健康法。
“岩盤“の浴床は、使用する石にもよりますが、45〜48℃くらいに設定されている施設が多いですね。
いっぽう、チムジルバンは低温サウナなので、床は“岩盤“ではなく、あくまでサウナ形式である施設が多いようです。
チムジルバン・サウナ・汗蒸幕の違い
韓国の伝統的なサウナといえば、汗蒸幕(ハンジュンマク)!
汗蒸幕は、ドーム型のサウナで、100度にもなる高温サウナです。
複合施設チムジルバンにはもちろん、
定番の《低温サウナ》に加えて、
- 岩盤浴
- 汗蒸幕(ハンジュンマク)
- (一般的な熱気浴の)サウナ
も備わっている施設がほとんどです。
汗蒸幕(ハンジュンマク)」とは?
「汗蒸幕(ハンジュンマク)」は、韓国の伝統サウナで、15世紀の文献に出てくるほど歴史があるサウナ。
焼石と黄土を積み上げて造った石窯の内で松の木を燃やし、室内を90~150度の高温にします。
入った瞬間に汗が吹き出すほど高温の石窯の中に、麻布を頭からかぶって入ります。
遠赤外線効果が高く、短時間で身体の芯からポカポカになります。
サウナ(Sauna) とは
サウナ(Sauna) はフィンランドが発祥とされる蒸気浴・熱気浴のひとつ。
サウナストーンと呼ばれる石をたくさん乗せたストーブを熱し、
その熱と、石に水をかけてつくる蒸気とで室内の温度・湿度を調整します。
室内の温度は約50℃から120℃以上になります。
チムジルバン・岩盤浴・サウナの違いは?効果や温度も比較してみた!
チムジルバンとは、韓国の都市部を中心に増えている健康施設の一つ。
日本で言う《カプセルホテル付スーパー銭湯》のようなもの。
チムジルバンといえば、50度~90度の低温サウナが定番で、
ほかにも汗蒸幕や浴場施設もあり、男女共有スペースも多いため、誰でも手軽に楽しむことができます。
日本にもチムジルバン形式を取り入れる施設が増えているので、
お近くの施設があればぜひ楽しんで見てくださいね!