ハーゲンダッツ (Häagen-Dazs) は、アメリカ生まれのアイスクリーム大手ブランドのひとつ。
ハーゲンダッツは世界市場シェアでもトップ5に入るほどの大企業が製造しているにもかかわらず
製造工場は世界にたった4か所しかなく、そのうち1つは日本にあるってご存知でしたか?
世界各国で”高級アイス”として人々に愛されるハーゲンダッツの豆知識をご紹介!
ハーゲンダッツはアメリカNY産まれのブランド
ハーゲンダッツ (Häagen-Dazs) は、1960年生まれのアメリカ・ニューヨーク発の世界的人気の高級アイスクリームブランド。
2001年~現在は、
米国ミネソタ州ミネアポリスに本社をおく世界的な食品メーカー・ゼネラル・ミルズ(General Mills)が所有しています。
公式ページでは、
”1960年・米ニューヨーク生まれ”
となっているハーゲンダッツですが
発案者は1920年代にポーランドからのユダヤ人移民ルーベン・マッタス氏と妻が、
アメリカ合衆国のニューヨーク市ブロンクス区で、アイスクリームの行商を荷馬車で始めたのが起源です。
1961年には、レシピに卵黄を加え、乳脂肪分を17%まで上げて社名を正式に「ハーゲンダッツ」としました。
『究極のアイスクリームを作りたい!』というルーベン夫妻熱意と信念は、
100年の時を経て、今や世界的に愛されるアイスクリームになりました。
ハーゲンダッツという言葉「特に意味は無し」!
ハーゲンダッツの正式表記は「Häagen-Dazs」
パッと見、ドイツ語っぽくていかにも風格がありそうな…
英語ではない表記ですがどこの国の言葉なんでしょう?
じつは、公式ページによると↓↓
と、まさかの真実が判明。
「アイスクリームはデンマーク産というイメージ!だからコペンハーゲンの「ハーゲン」と、その余韻がマッチする「ダッツ」を組み合わせちゃお!」
という、創始者ルーベン・マッタス氏の思い付きの造語なんだとか。
コペンハーゲンといえば”北欧のパリ”と言われているデンマークの最大都市。
当時から、デンマークは酪農が盛んな国で、デンマーク産の乳製品といえば、欧米でも人気が高く
”ヨーロッパ風”という先入観を持たせることで、
アイスクリームに高級なイメージを消費者に与える企業戦略の一環だったのですね!
ハーゲンダッツの工場は日本の何県にある?
今や世界各国で「高級感あふれる」アイスクリームとして大人気のハーゲンダッツ。
しかしハーゲンダッツの生産工場は世界にたった4ヵ所しかなく、
そのうちの1つが日本にあるってご存知でしたか?↓
米国:ニュージャージー州ウッドブリッジ
米国:カルフォルニア州トゥラーレ
フランス:パリ北部のアラス
日本:群馬県高崎市
ハーゲンダッツの生産工場は、アメリカに2カ所、フランスと日本に1カ所の計4か所、
世界中で販売しているのに驚きの少なさですよね。
そして、その数少ない製造工場の1つが日本の群馬県にあるのも驚きです。
なので、日本で販売されるハーゲンダッツはすべて【群馬県産】。
なぜ群馬県なのかというと、日本のアイスクリームメーカー
「高梨乳業株式会社」
が関係しています。
ハーゲンダッツは日本販売を開始した1984年から、
”タカナシ乳業”として知られている高梨乳業株式会社と提携してアイスクリームの生産ラインを確保しました。
同工場ではミニカップ、クリスピーサンド、アソートボックス、などを製造していて、
世界的にも人気が高いハーゲンダッツのクリスピーサンドは日本で考案された商品なんだとか。
「できたてのハーゲンダッツを食べてみたい!」
として、ハーゲンダッツの工場見学のニーズは昔から高いのですが
残念ながら、今のところ工場見学の受けつけは無いようです。
今後工場見学などがあれば、群馬県の新しい観光スポットになりそうですね!
ハーゲンダッツはいつ日本に来たの?実店舗は?
ハーゲンダッツが日本に訪れたのは、1984年。
日本での記念すべきハーゲンダッツ第1号店は、東京都港区青山でした。
以降、都市圏中心に店舗を広げたものの、
2013年に千葉県の新浦安店の閉店を最後に、ハーゲンダッツの店舗は、日本から姿を消してしまいました。
実店舗は無くても、今ではスーパーやコンビニなどに販路を広げたハーゲンダッツは、
日本での人気は非常に高く、高級アイスクリームとして、しっかり市民権を得ています。
ハーゲンダッツの賞味期限は「無し」
高級アイスのハーゲンダッツ、つい食べるのがもったいなくて、
冷凍庫の奥に長期間保管されがちです。
買ってきたハーゲンダッツはいつまで美味しく食べられるのか、
賞味期限が気になってパッケージを確認する人も多いかもしれませんが、
”アイスクリームには賞味期限の表示義務は無い”
というのはご存知でしたか?
Q.ハーゲンダッツアイスクリームの賞味期限はどこを見たらわかるのですか?
A.ハーゲンダッツアイスクリームは賞味期限を記載していません。
-18℃以下で保存されていれば、保管期間の長さによる品質変化は極めて少ないからです。法律でもアイスクリームは製造日や賞味期限表示の省略が認められています。
引用元: https://www.haagen-dazs.co.jp/contact_qa/faq/#expiration
ハーゲンダッツに限らず、アイスクリームには賞味期限の表示義務がありません。
よく
「溶けたアイスクリーム、再冷凍すれば食べられるよね?」
という人もいますが、これは大きな間違い。
どんなアイスも、温度の保管状態が悪いと、なめらかさが失われてシャリシャリのおいしくない状態になるだけでなく
製造期間に関わらず品質が変化し、
腐ることで菌が繁殖→食中毒になる恐れもあるので要注意です!
とくに家庭の冷凍庫に長く保管された場合、冷凍庫の開閉のたびに、常に-18℃を保つのが難しいため
保管が長引けば品質が劣化していきます。
「買ってきたアイスはなるべく早く食べる」
を心がけてくださいね!
まとめ
ハーゲンダッツは『Häagen-Dazs』というロゴの雰囲気からドイツっぽくてかっこいいイメージがありましたが、
じつはアメリカNYで創設者の”ヨーロッパ系っぽくしたい”というイメージ戦略だったとは知りませんでした。
あなたも美味しいハーゲンダッツ、なるべく早めに食べきるようにしてくださいね!